2016年8月11日より全国公開
20世紀フォックス映画
公式サイト
期待通りのおもしろさ!まず今作で登場するアポカリプスというキャラクターは、とても興味深く、特殊メイクしまくっているので誰なのかわかりづらいですが、オスカー・アイザックがしれ〜っと演じています。冒頭シーンのエジプトを想起させる荘厳な雰囲気など、本作のスケールの大きさが表現されていて、煽り方が上手いのですが、一方でアポカリプスは史上最強のミュータントなんだろうなとは思いつつ、「部下、もっと強そうなの他におるやろ?」とかツッコミを入れたくなる別の楽しさもあります。 一応、本作は三部作の最終章として作られているそうで、若き日のX-MENメンバー達の過去が今作で繋がります。今作でウルヴァリン(今作でもヒュー・ジャックマンが演じています)や、ジーン、サイクロプス、ストームというオリジナルでお馴染みのメンバーが揃うので、それぞれの登場シーンは、これまでシリーズを観てきたファンとしてはテンションが上がります。プロフェッサーXと、マグニートーは、人間との付き合い方について、価値観が異なりますが、特にマグニートーがなぜミュータントが人間を支配すべきと思い始めたのかは、今作で描かれていて、その悲しいストーリーに胸が痛くなります。やっぱりマイケル・ファスベンダーは、悲壮感が似合いますね。マグニートー役がとても合っていて、男前なので、同情心も余計に湧きます(笑)。さらにマグニートー自身も知らない別の秘密が今回も明かされるので、ここの部分のストーリーはまだまだこれから膨らみそう。またこの時点ではまだ2つのグループ分け(プロフェッサーXとマグニートーのグループ)はされていないので、その間のストーリーも今後映画化されたら良いのにと期待します。ビジネス的にもまだまだ“X-MEN”は稼げると思うので(笑)、続編もまた作られると思いますが、デッドプールも絡んできたりするのかな〜なんて想像を膨らませるだけでもワクワクします。 |
これが続編でなければ、内容やジャンルとしてはデートにオススメなのですが、やっぱり前後のストーリーを知った上で観た方が存分に楽しめると思うので、せっかくデートで観るなら、一緒におさらいをしてから観に行くと良いと思います。シリーズ全作を観ていても、改めておさらいしたくなるくらいなので、これまでシリーズを観たことがある人もこれを機に一緒におさらいしてください。作品数も多いので、一回のデートでは観きれないため、これを口実に鑑賞計画=デート計画を先々まで立ててはどうでしょうか? |
小学校高学年以上なら、洋画アクション超大作を観るようになる人も出てきますよね。ぜひ本作もオススメですが、何作からも構成されているシリーズものなので、できれば観る前にシリーズ前作を観て欲しいと思います。少なくとも、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『X-MEN:フューチャー&パスト』くらいは観ておくと理解が深まります。今作を観て気に入ったら、今回のキャラクター達の未来でのストーリーを描いた作品もぜひ観てみてください。特殊能力ってカッコイイなと思う人も多いと思いますが、人と違うことで迫害されるという面や、人間と共存できるという考え方、できないという考え方の両方をもつキャラクターの心情なども、それぞれの立場で考えてみてください。ミュータントでなくても、こういう意見の相違は私達の日常でもよくあることなので、これを例に相反する意見の両方の視点を想像してみることは有意義だと思います。 |
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■『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(1作目)
■『X-MEN:フューチャー&パスト』(2作目)
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2016.7.19 TEXT by Myson