2011年6月11日より全国公開
20世紀フォックス映画
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今まで「なぜだろう?」と思っていたことがあれもこれも明らかにされて、もう一度シリーズ全作をおさらいしたくなりました。一番気になっていたマグニートーとプロフェッサーXの関係性の変化が描かれていてとても切なくなりました。そして今回はミスティークの過去にも深く切り込んでいて見どころが満載です。冷徹なイメージだった彼女が急に身近に感じられたし好きになりました。このエピソードだけでも楽しめますが、やはり今までのシリーズを観てきた者にとっては感慨深くなってしまう内容が詰まっていて、ほんとうに充実感がありました。 あとケビン・ベーコンが演じるセバスチャン・ショウがすごく手強くて、ほかの登場キャラクターと比べものにならないくらいです。なので若い頃にこの男を相手にしたプロフェッサーXとマグニートーがいかに最強のミュータントであるかというのもわかりました。 シリーズ全体を通してですが、ミュータントの存在や能力は、私たち人間に当てはめて考えると、良くみれば「能力」、悪くみれば「コンプレックス」なのではないかと思います。本作では、青い肌をしたミスティークが自分のその姿にコンプレックスを持ち、見た目が普通であるプロフェッサーXには理解してもらえないという気持ちをどこかで感じています。それがほかのいろいろなミュータントとの出会いで変わっていくのですが…。人も考え方次第でどちらにでも解釈ができる。そんなことを考えさせてくれるこのシリーズは大好きです。 また、「戦うのか」「共存するのか」という選択肢も、一方ではマグニート−の考え方は過激に聞こえるけれど完全否定はできない部分がこのシリーズのストーリーが深く感じる部分だと思います。 ぜひ、このシリーズを観たことがない方も本作からでも観て欲しいと思える傑作です! |
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2011.6.23 TEXT by Myson