2014年12月13日より全国公開
ファントム・フィルム
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いやいや、実にもどかしい!でもステキ(笑)。実際にこんなまどろっこしい恋愛は自分には無理だなと思いつつ、映画で観る分にはロマンチックを堪能できます。原作者は『P.S. アイラブユー』のセシリア・アハーンということで余計に納得。 「幼馴染みのことが好きなのに、友達以上恋人未満の関係以上に発展できない」という設定のラブストーリーはいくつもありましたが、毎度“幼馴染み同士の恋”に憧れちゃいます(笑)。本作は冒頭が意味深なシーンで始まるので、それがいろいろな想像を掻き立ててくれて最後までどうなるのかハラハラさせられる展開になっています。一つの出来事をどう記憶しているか、どう感じたかによって、ここまで人生がこじれていくのかという皮肉さと、すぐにくっつかないからこそ人生で本当に欲しいものを見つけていくという前向きさが込められたストーリー。一貫して言えるのは、どんな関係になっても相手を常に大事に思えるのって人間的にステキな関係だということです。まず人間としてどうかというところがやっぱり恋愛の相性の基盤だなとつくづく思いました。幼少時代から始まり、だんだんと自分の価値観が芽生えてくる高校時代を経て大人になっていく二人の姿は、どんな男女にも恐らく課せられるであろうテーマをいくつも投げかけてくれます。恋愛映画として観つつも、結局は「自分はどう生きたいか、その人生を歩むならどんな人を選ぶか」というテーマに繋がります。女子のツボをいくつも抑えた作品ですよ! |
本命とのデートでなら、ぜひ観て欲しい映画です。でも、心のなかに別の運命の人の存在をちらっとでも感じながら、日々自分の気持ちをごまかして交際している相手と観に行くのはやめましょう。そういう方は気持ちの整理をするために一人で観に行くか、女性同士で行くと良いでしょう。あと恋人以上になりたくない男子の親友と行くのも、誤解を招くとややこしいのでやめておきましょう。 |
主人公たちの幼少、ティーン時代が出てきますが、主人公たちと似たような状況になっている人は、この映画を観て、素直に自分の気持ちと向き合って、どう感じたかを受け止めると、自覚がはっきりできなかった恋心に気付けるかも知れません。すごく仲が良くて気になるけれど、友達の関係を壊したくないと悩んでいるティーンの人は特に、その悩みを大人になってまでひきづりたくないですよね?だからこそ今のうちに参考に観てみてください。 |
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2014.11.21 TEXT by Myson