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2016年3月12日より全国公開
東宝、アスミック・エース
公式サイト
 昨年『エベレスト3D』というハリウッド作品がありましたが、そのときにエヴェレストって怖いなと思ったので、今回も少し緊張しながら観ました。変わらず山の怖さは感じましたが、本作の場合は日本らしい神話的な要素もありました。詳しくはネタバレになるので控えますが、その神話的な要素があるからこそ、危険な思いをしてまで何度もエヴェレストに登る人達の気持ちが少しだけわかったような気がしました（私が登ることは今後もなさそうですが・苦笑）。主演は昨年日本アカデミー賞主演男優賞を受賞し、すっかりアイドルよりも俳優が板に付いている岡田准一で、今回は山岳カメラマン役を演じています。そのほかに阿部寛、尾野真千子が出演しているのですが、本作では3人とも実際にエヴェレストに登って撮影を行ったそうです。すごく急な斜面や、猛風吹の厳しい状況のなか、キャストが台詞を言う姿はかなり迫力がありました。 男達が山にかける情熱、待ち続ける女性の切ない気持ちが描かれた人間ドラマも見どころですが、やはりエヴェレストの美しい映像も本作の魅力の1つだと思います。エヴェレストの壮大さをぜひ本作で体感してみてください。 |
 恋愛要素も少しありますが、全体的にはラブストーリーよりも人間ドラマ重視の物語です。本作には山へ情熱をかけ過ぎるあまり、女性を悲しませてしまう男性ばかり登場するので、何かに熱中し過ぎて女性を放ったらかしにしている男子にはぜひ反面教師として観て欲しいです。熱中する対象がエヴェレストレベルになると命を落とす危険性も出てきてしまいますが（苦笑）、どんなことをやるにしても、それを支え心配してくれる大切な人のことは決して忘れてはいけません。 |
 神話的な要素がキッズにはまだピンと来ないような気がするので、もう少し大きくなってから観ることをオススメします。ティーンはエヴェレストの偉大さ、怖さを存分に味わって欲しいと思います。また、本作に登場する男性が、どうして命の危険にさらされるエヴェレストに挑み続けるのか考えながらみてください。よく富士山を軽装で登る人の話題を耳にしますが、本作を観たら万全の状態で山に登らないとどんな危険にさらされるのかがよくわかります。エヴェレストと富士山は高さも傾斜も全く違う山ですが、山を決して甘く見てはいけませんよ。 |
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©2016「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会
2016.3.7 TEXT by Shamy
