2014年9月6日より全国公開
東映
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スーツアクターにスポットをあてた物語なので、従来のヒーローの裏側を観たような感覚が新鮮でした。スーツアクターの仕事を詳しく知らなかったので、本作を通して知ることがたくさんありました。例えば、戦隊ものの番組で俳優の変わりにスーツを着て体を張って頑張ってもエンドロールに名前が出ないということなど、あくまで日陰で頑張るというスタイルにすごさを感じました。ちなみに本作の主人公を演じた唐沢寿明もスーツアクター出身で俳優になったそうです。映画で描かれているのは唐沢寿明の実話ではありませんが、会見時に「自分の話かと思いました。恐らくスーツアクターの経験がある人は、だいたいこの映画で描かれたような生活なんだと思います」と話していました。 物語としては、俳優になる夢を叶えるために頑張り続ける熱い男(唐沢寿明)と、すでに俳優として有名だけどやる気がない若い男(福士蒼汰)との対比がおもしろかったです。2人は真逆のタイプですが、それぞれ胸に秘めた夢があってそれを叶えるために努力し続ける姿がカッコ良かったです。 唐沢寿明は今回アクションシーンが多いのですが、CGを使わずに体を鍛え直して自分でアクションをこなしたそうですが、劇中では唐沢寿明の鍛え直した体を観ることもできるのでぜひご注目ください(笑)。 男性が主人公のお話ですが、夢や希望を与えてくれる物語という意味では女子も自分自身の励みにするべく観ても良いと思います。大人になってもがむしゃらに夢を追い続ける男は、映画としてはすごくカッコ良く思えましたが、もし彼氏や旦那さんが夢を追い続けている人だった場合に、皆さんがどう思うのかも気になります。 |
どの世代のデートで観ても楽しめます。ただ42歳の主人公が俳優になる夢を持ち続けて頑張る姿が描かれているので、相手が主人公と同じような境遇の場合に、彼の夢を応援できるのかできないのか女子としてはちょっと考えさせられるかも知れません。逆に、夢もなく何となく毎日を過ごしている彼にやる気を出させたい場合は、本作を一緒に観て刺激してあげましょう。 |
夢や希望を持つという意味ではキッズにも観て欲しいのですが、気になる点が一つ。本作はスーツアクターのお話なので、ヒーローショーの舞台裏が堂々と登場します。なので実際にヒーロー番組を観ているキッズは、もう少し大きくなってから観ることをオススメします。ティーンは、熱い男たちの姿を観て諦めない気持ちや信じる気持ちの大切さを学びましょう。将来の自分の夢についても考える良いきっかけになる作品です。 |
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2014.8.19 TEXT by Shamy