2016年10月14日より全国公開
東宝映像事業部
公式サイト
ぶっちゃけ、フル3DCGアニメーションって、実写でもなく、アニメでもないというところで、違和感が先立ってしまって、作品に没入できないケースが私はあるのですが、本作はその点で、人間の動きがとても滑らかで良くできているという印象でした。一点だけ、とあるキャラクターに違和感があったのですが、それは映像的にというより設定だったので、個人的な好みに寄るところでしょう。たぶん、男性が好きな女性像なんだろうなと割り切りました(笑)。 で、“GANTZ”シリーズは実写版映画でしか観たことはありませんが、多少なりとも背景を知って観ている分、より今作も楽しめたと思います。実在の俳優が演じていないけれど、実写に近い映像ということで、新鮮味もありました。加藤勝が見た目も声もカッコ良かったので、珍しくアニメで萌えましたよ(笑)。あと興味深かったのは、大阪チーム。大阪人の私からすると「大阪人のパブリック・イメージって、どないやねん!」と思ってしまいますが、そういう意味では関西の皆さんには特に観てもらいたいですね(笑)。 |
残酷なシーンは多々ありますが、フル3DCGアニメーションってことで、実写で同じものを観るよりはマイルドです。男性のほうが好みそうな作品ですが、たまには彼が観たい映画に付き合ってあげようと思って観る分には良いのではないでしょうか。上映時間も96分と短めなので、デートのメニューに組み込み易いでしょう。わざわざデート向きとは言いませんが、可もなく不可もなしという感じです。 |
こういう刺激的な作品は、キッズやティーンの皆さんが好きそうですが、きっと親御さんからすると、キッズにはまだ早いと思いそうな内容です。現実の世界と仮想現実の世界という概念や、生と死という概念がきちんと理解できた上で観られるようになったら、観てみても良いと思います。 |
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■『GANTZ』(実写版、前編)
■『GANTZ PERFECT ANSWER』(実写版、後編)
©奥浩哉/集英社・「GANTZ:O」製作委員会
2016.10.5 TEXT by Myson