2018年2月16日より全国公開
20世紀フォックス映画
公式サイト
ヒュー・ジャックマンが演じる主人公、P.T.バーナムは、19世紀半ばのアメリカで、ショービジネスの原点を築いた伝説の興行師だそうですが、本作では、差別や偏見が蔓延する社会で、肌の色の違い、身体的な違い、ルックスの違いに関係なく、それを個性として開花させ、ステージを大成功させる様子が描かれています。前半は、夢を追いかけて叶えるサクセスストーリーになっていますが、本作はそれで終わらず、その先にあるものを描いていて、この時代にとても合ったストーリーだと思いました。栄光に目がくらむと、本当に大切なもの、“何のために頑張ってきたのか”を忘れがちになる様が描かれている点で、自分自身への戒めとしても、今後何度も見返したくなる映画です。家族や一番身近な仲間は、本人を心配するからこそ、反対意見を言ったり、疎ましい存在になることもありますが、最後には一番の理解者で助けてくれる存在です。現代はSNSの普及で“他人からの承認欲求”がさらに蔓延していますが、家族や仲間の大切さを改めて実感し、結局成功しても分かち合う人がいないと無意味だと気付かされます。また、貧しくて何もないところから成り上がるバーナムとは対照的に、ザック・エフロンが演じる裕福な立場の人間も描くことで、すべて持っているように見えても、価値のあるものはまだ持っていない人の空虚な人生も想像させてくれます。歌って踊るシーンも本当に素晴らしくて、見入ってしまいますが、キャスト全員のスキルの高さに驚かされます。特に好きなのは、ザック・エフロンとゼンデイヤが空中で舞うシーン。本当に美しくて、高度な身体の動きにも驚きます。ストーリー、キャスト、歌、踊り…すべてにおいてパーフェクトな作品です。 |
デートにもぴったりの作品で、豪華なショーを観ている贅沢さも感じられる作品です。身分の差に苦しむ恋、夫婦の愛なども描かれていますが、ぎこちなくなるような内容ではなく、勇気づけられると思います。友達以上恋人未満、初デートなどでもオススメですよ。 |
キッズやティーンの皆さんにもオススメの傑作です。ミュージカル映画は好みが分かれるかも知れませんが、踊りやショーのスタイルはエンタテインメント性に富んでいて、サーカスを観ているような華やかな内容なので、飽きないと思います。これからいろんな夢を追いかける皆さんにとって、教訓となる内容でもあるので、ぜひ観てください! |
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2018.2.7 TEXT by Myson