2017年5月27日より全国公開
松竹
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シリーズ2作目は、高齢者の運転問題、孤独死の問題が出てきます。ドタバタ劇としての楽しさは変わらずにありつつ、こういった問題がリアルに描かれていて、そんな問題にどう寄り添うべきなのか、観ている側も考えさせられます。主人公一家はなんだかんだ揉めても根本は仲が良いので微笑ましいですが、現代社会にはこうはいかない家族がいっぱいいることを思うと切なくなりました。同時に、やっぱり家族って支え合っていかなければいけないんだな、「家族はつらいよ」と言いつつ、家族って素晴らしいなと思えるストーリーは観ていて希望をくれます。古き良き日本を思い出させてくれる描写も、やっぱり山田洋次監督ならではですね。”個”で生きるのが主流となりつつあり、殺伐とした世の中になってきましたが、家族の温かさ、有り難みを忘れないように、若い方達にも観て欲しいですね。 |
結婚を前提にお付き合いをしているカップルなら、お互いの家族に関わる感覚をシミュレーションできるのではないでしょうか。また、お互いの家族について語るきっかけにもなるので、関係を進展させたい人は相手を誘ってみるのも良いでしょう。ロマンチックな展開はあまりありませんが、夫婦像はいろいろなパターンが出てくるので、参考になる部分もあると思います。 |
キッズ&ティーンの皆さんは、孫の立場で本作を観ると思いますが、おじいちゃん、おばあちゃんになると抱える問題を知っておくのは無駄ではありません。同時にお父さん、お母さんが親に対してどんな心配を抱えているのかも想像できるので、協力できることがないか考えてみるきっかけにするのも良いでしょう。映画そのものは笑えるドタバタ劇なので家族で一緒に楽しんでください。 |
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© 2017「家族はつらいよ2」製作委員会
2017.5.17 TEXT by Myson