2016年3月12日より全国公開
松竹
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日常のどうでも良いような「家族あるある」シーンがふんだんにあり、たくさん笑える映画で観て良かったと純粋に思いました。家族だからこそ素直になれないもどかしたが描かれていて、ちょっとしたほころびが長年で積み重なって離婚にまで発展するという展開は、映画的ではありつつ、熟年離婚も増えている昨今ではかなりリアルな内容です。「その一言さえあれば、ここまでの問題にならないのに」という思いで観ましたが、「言葉がなくてもわかるはず」という男の言い分、「言葉が必要なんです」という女の言い分がセリフにもあるように、両方のバランスが必要なんだと、我が家にも置きかえて、肝に銘じました(笑)。とにもかくにも、お互いの存在が”当たり前”になってはいけませんね。日々感謝して、お互いに努力するのが大事だなと改めて思いました。たくさん笑えてすごく心が温まる映画なので、老若男女にオススメです。 |
熟年離婚について描かれている点でデートで観るのに二の足を踏む人がいるかも知れませんが、余計な心配はせずにぜひカップル、夫婦で観てください。特にリアルに夫婦関係で危機感を持っている方こそ観て欲しい作品です。別れたいとお互いが思っているなら無理に修復する必要はないと思いますが、思いが残っているならば、この作品からヒントを得てください。 |
ドタバタ喜劇としてキッズでもティーンでも楽しめるとは思いますが、離婚についてまだわからないキッズは、もう少し大きくなってから観ると良いでしょう。キッズやティーンの皆さんにとっては、おじいちゃん、おばあちゃんの物語として観ると思いますが、大人は何かとややこしいんだなということがざっくりわかれば良いと思います(笑)。長年連れ添っている夫婦の本当の間柄は見た目だけではわからないと思いますが、もしおじいちゃん、おばあちゃんが何か悩んでいそうだったら、孫の応援はすごく嬉しいと思うので、本作を一緒に観に行ってあげたりするとそれだけでも喜ぶと思いますよ。 |
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2016.3.7 TEXT by Myson