2016年4月8日より全国順次公開
アジアピクチャーズエンタテインメント、エレファントハウス、カルチャヴィル
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とにかくタイトルのインパクトで気になっていて(笑)、女性にとって更年期は誰もがいずれなる可能性があるので、他人事ではないなと思いながら観ました。本作は、『猟奇的な彼女』『僕の彼女はサイボーグ』のクァク・ジェヨン監督作で、今回も過去の作品に通ずるような破天荒なヒロイン、チー・ジアが登場します。若年性更年期のことは知らなかったのですが、チー・ジアの場合は失恋のショックが大き過ぎて更年期になってしまいます。でもそういった深刻なテーマを扱いながらも、ラブコメとして楽しく観ることができました。 また、更年期に悩まされるチー・ジアを優しく支えるのがユアンという男性なのですが、決してイケメンとは言えない冴えない人なんです(失礼ですみません・苦笑)。でもユアンがずっとチー・ジアの側で支え続ける姿を見ていると、だんだんと素敵な人に見えるから不思議です。ルックスも多少は大切ですが、男はやっぱり中身ですね(笑)! いろいろと笑いどころ満載で、且つ勉強になる部分もある作品なので、どんな方でも観やすいと思います。恋愛意欲もきっと増しますよ!ちなみに、本作の主人公チー・ジアを演じているジョウ・シュンは、本作の撮影後に結婚されたそうで、さらに本作の日本語吹替を担当している藤原紀香も先日結婚を発表しました。彼女達にあやかって、恋愛成就祈願として本作を観るのも良いかも知れませんね(笑)。ぜひご覧ください。 |
デートでもオススメです。主人公達の恋愛は、友達以上恋人未満の関係が長く続くので、似たような関係の男女で観たら、「もしかしてこの人が運命の相手?」と気づくかも知れません(笑)。チー・ジアは更年期のせいで、かなり感情の起伏が激しいのですが、そんな彼女を優しく支えるユアンはとても献身的です。観終わったあと、彼に「もし私がチー・ジアみたいになったら、ユアンみたいに温かく見守ってくれる?」と聞いて彼の反応を伺ってみるものアリだと思います。 |
単なる闘病話ではなく、コメディ要素がたくさんある楽しい作品なので、キッズもティーンも観られます。さすがにキッズは“更年期”という言葉にまだピンと来ないかも知れませんが、これを機にどんなものか知っておくのも良いと思います。ティーンの皆さんは、これからいろいろな恋愛をすると思いますが、チー・ジアのように失恋後に極端に落ち込まないように気を付けて欲しいと思います。チー・ジアの場合は落ち込み過ぎた結果、更年期になってしまいましたが、どんなことでもあまりに落ち込み過ぎてしまうと次のチャンスを逃したり、決して良いことはありません。「ピンチはチャンス」とよく聞きますが、まさにそういうときこそ自分が成長するチャンスだと思って、上手く乗り越えていくことが大切です。 |
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2016.4.5 TEXT by Shamy