一家5人しか登場しない構成で、ここまでのスケールを描いている点でまず拍手を贈りたいです。「音を立ててはいけない状況って、どういうこと?」と思いましたが、真相は早い段階で明かされて、本作が意外なジャンルだということで、さらに引き込まれました。でももしかしたら、そのジャンルがわかった段階で好き嫌いは分かれるかも知れません。ともあれ、そういう面も含めて、構成、脚本が上手!そして、俳優達の演技が見事で、ジョン・クランスキー、エミリー・ブラントはもちろん、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュプ等、子役がとても可愛くて、臨場感のある演技で魅せてくれます。聴覚障がいを持つミリセント・シモンズは、『ワンダーストラック』で印象的な演技を見せてくれた女の子。ノア・ジュプは『ワンダー 君は太陽』でジェイコブ・トレンブレイが演じる主人公と仲良くなる少年役で好演していましたが、改めて2人の実力と魅力を感じました。あと、実生活でも夫婦のジョン・クランスキーとエミリー・ブラントが、本作で夫婦を演じている点も興味深く、ジョン・クランスキーはこれまでも監督、脚本家としても活躍してきましたが、本作でその実力を改めて見せつけることができたと思います。映画好きの皆さんには、あまり前情報を入れずに早く観て欲しい作品です。 |
音がキーになっているので、音でドキッとするシーンが満載です。吊り橋効果を期待できるので、デートにもオススメですが、途中想像しただけで痛そうなシーンも出てきたり、終始ハラハラドキドキするので、スリリングな映画を観慣れていない人を誘う場合は、多少覚悟するようにアドバイスをしてあげたほうが良いでしょう。でも、女子はが思わず手を繋いだり、腕にしがみついたりしたくなるムードがあるので、付き合いたてホヤホヤのカップルは、距離を詰めるのに良いと思います(笑)。 |
子ども達の勇敢な姿も映されるので、スリルを身近に体感しながら楽しめると思いますが、キッズにとってはだいぶ怖いと思います。ちょっと背伸びをして、怖い映画を観たいと思う小学校高学年くらいなら、トライしても良いかも知れません。中学生以上のティーンが好きそうなタイプの作品なので、たくさんの友達で一緒に観に行くと盛り上がれると思います。 |