2012年7月21日より全国公開
角川映画
公式サイト 予告編
アウンサンスーチーさんの闘いはニュースで見て知っていましたが、その影で家族とのこんな苦悩があったとは知らず、とても驚きました。20年以上も軟禁生活を耐えてこられたのは、家族の愛があったからでもあり、その反面、その家族と離れて闘うことはなお辛かっただろうと思うと、観ているあいだずっと涙が止まりませんでした。スーチーさんの強さももちろんですが、夫のマイケルさんの愛の深さには本当に感動で、人を愛する、その人の幸せを第1に思うという意味を考えさせられました。たとえ、お互いに危険で犠牲が多くても、お互いのためを思って行動するスーチーさんとマイケルさん。この2人の偉大さを本当に感じました。そして、彼らの息子たちも素晴らしい。こんな状況下でとても辛いだろうに、両親の闘いを彼らなりに支えています。 日本にいる私たちは暴力で統治されている国で住むということがどんなものか想像もつきませんが、ミャンマー政府の理不尽なやり方には本当に納得がいきません。そして、日本に生まれた自分がいかに幸せであり、自分の意志に従って自由に行動することがいかに貴重なことかを実感したし、何よりも家族や友人たち、大切な人たちとの絆が人に生きる力と強さを与えてくれるということを改めて知りました。本当に多くの人に観て欲しい映画です。 |
これはぜひ愛する人と観に行って欲しい映画です。社会派映画と思いきや、これは人間愛を描いたドラマでありラブストーリーです。リュック・ベッソン監督がインタビューのときにおっしゃっていましたが、「この映画を観た、世の多くのご主人がきっと目覚めてくれることを祈っています」というのはまさにそのとおり。自分が犠牲を払っても、相手の幸せを第1に考えるマイケルさんのスーチーさんに対する深い愛が描かれた本作は、「人を愛するということがどんなことか」を考えさせてくれます。夫婦でぜひ、そして恋人同士なら本命とぜひ観てください。 |
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2012.7.9 TEXT by Myson