2017年3月18日より全国公開
東宝、アスミック・エース
公式サイト
なぜこんなに若い主人公が将棋に熱中する設定なのかなと思っていましたが、“生きるため”だという設定だったので、将棋がわかる、わからないに関係なく共感できる内容だと思いました。原作を読んだことがない者からすると、主人公の設定は最初謎だらけだったのですが、将棋の世界で勝ち上がっていくことを軸にしたストーリーではなく、家族の物語だということが徐々に見えてくると、興味も倍増していきました。前半は孤独な少年が、数々の出逢いによって心を開いていき、“心の家族”を見つけていく清々しい内容で、心温まるものがありましたが、有村架純が演じる義理の姉の登場で、後編の展開がシリアスに変わっていくんだなという期待も感じました。登場人物が多いので、全員の全容はまだこの段階では不明ですが、まず前編では主人公の物語を丁寧に見せているという印象です。他にも魅力的なキャラクターがたくさん登場しますが、染谷将太があんなに変身して出てくるとは思わずビックリ。そんな要素が出てくる作品だと思っていませんでしたが、特殊メイクがかなり自然で、そういった点も見どころです。 |
孤独を抱えて生きてきた少年の成長の物語であり、家族の物語でもあるので、老若男女問わず共感できる要素がたくさんあります。人気コミックを原作にしていますが、原作を知っていても知らなくても楽しめるし、将棋に詳しくなくても大丈夫です。ほのかに恋心も描かれていますが、気まずくなるようなシーンはないのでデートでも安心して観られます。前編を観終わったら、後編も一緒に観る約束をしておきましょう。 |
9歳で両親と妹を交通事故で亡くした主人公が、生きるために将棋の世界に入り、孤独を抱えながら生きていくストーリーは、キッズやティーンの皆さんなら等身大で共感できると思います。血は繋がってなくても家族は家族。主人公には育ててくれた家族のほかに、心の支えになってくれる新しい家族のような存在もできますが、人は1人で生きているのではないと思える作品です。 |
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2017.3.6 TEXT by Myson