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2017年5月12日より全国公開
東宝東和
公式サイト
 女子高生3人を拉致した、その犯人は23の人格を持つ男。23の人格のなかで、彼女達が優位に立てる相手が現れた時に逃げようと試みるのですが、前半はその心理戦がおもしろいです。そして、徐々に23の人格を持つ男の背景がわかり、後半は24番目の人格が現れるかも知れないという展開で、様相がガラッと変わっていきます。シャマラン監督自身が来日した際に語っていましたが、本作は最後まで観ると予期せぬジャンルの映画に変わっている事に驚きがあります。このクライマックスは好き嫌いが分かれそうな気がしますが、私はこういう展開は嫌いじゃないですよ。これまでのシャマラン監督の作品を観ていて、何となくこういう結末になるのではとだいぶ早い段階から予想ができてしまったので、ラストの衝撃はあまり感じませんでしたが、「あんたも好きね〜（笑）」と、ある意味期待通りでした。これまたシャマラン監督が来日の際に語っていたのですが、実証されている現実をもとに“その先”を描く事で、こういう事だってあり得るというストーリーにしたそうですが、そんな考え方にも共感できます。これだけ多くの人格を持つ多重人格者を演じたジェームズ・マカヴォイも素晴らしかったです。続編を匂わせるラストだったので、続きがあるのならぜひ観てみたいです！ |
 最後に「どっひゃ〜！」となる映画は、鑑賞後の会話が盛り上がりやすいので、初デートや、交際ホヤホヤのカップルに特にオススメ。気まずいラブシーンもないので観やすいし、ハラハラドキドキの吊り橋効果もあって、デート向きと言えるでしょう。映画そのものについては賛否両論ありますが、それも含めて楽しんで、映画の好みの相性も占ってみると良いでしょう。 |
 多重人格者が登場しますが、観ていて混乱する事はないので、内容は理解できると思いますが、キッズには怖い展開があるので、観るなら中学生以上が良いでしょう。真面目に観るより、素直にエンターテイメントとして楽しむべき作品だと思いますが、こういう考え方もあるという部分は、視野を広げるきっかけになるのではないでしょうか。 |
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2017.5.1 TEXT by Myson
