『スプリット』来日イベント、ジェームズ・マカヴォイ、M・ナイト・シャマラン監督
本作の公開を前に来日した2人は、本作を観た観客を相手に、”口外禁止のトークセッション”を行いました。シャマラン監督は2年ぶり7回目、マカヴォイは9年ぶり2度目の来日ということで、彼等を目の前にしたファンは大熱狂!2人も歓迎ムードに応えて上機嫌でした。ジェームズ・マカヴォイは、「コンバンハ、ジェームズ・マカヴォイデス。キョウハアリガトウゴザイマス」と言い、シャマラン監督も「コンニチハ。ワタシハナイトデス。ドウゾ、ヨロシク」と日本語で挨拶。会場からは拍手が巻き起こりました。
この日のイベントは、”口外禁止のトークセッション”のタイトル通り、結末を知っている観客とだけ共有できるトークが繰り広げられましたが、ネタバレを避けた内容だけ、少しご紹介します。
衝撃を与える作品を多く世に送り出してきたシャマラン監督は、その秘訣について聞かれると、「元々自分はミステリー系、スリラー系のジャンルの脚本を書いたりしますが、そうすると主人公達が、自分達がどっちの方向に彷徨っているかわからない展開が多いんですよね。そのなかで急に”なるほど!”という正しい情報が入ってきて、それが自然にサプライズに繋がっていると思うんです。確かに敢えて、観客の皆さんがわからないように、情報を制限しているタイプのストーリーテリングが好きですが、今回『スプリット』の脚本を書いていて楽しかったポイントは、観客の皆さんが”こういうジャンルだ”と思い込んで観ていると、最後の最後のシーンで裏切られて、実はこれは全然違うジャンルの映画だったと思わせる事ができるのかというところでした」と語りました。
続いてマカヴォイへの質問は、先日迎えた自身の誕生日の過ごし方についてで、「今までの誕生日の中で最もクレイジーな事をしました。西洋人だけでなく、日本の皆さんが大好きなロボットレストランに行きました。本当にクレイジーでとても奇妙でしたが、後ろにいた日本人のカップルに”ここってあまり日本の方がいないようだけど、西洋人のためだけにあるお店なの?”と聞いたら、”そうではなくて日本人はほとんどもう来たことがあるから”という答えでした(笑)。とにかく、とてもクールな素晴らしい所でした」と、日本の新名所を訪れた、誕生日エピソードをジョークを交えて披露してくれました。
この他、ネタバレに繋がるので内容は書けませんが、シャマラン監督には次回作について、マカヴォイには多重人格者を演じる上で一番苦労したキャラクターについてなどの質問が挙がりました。またシャマラン監督が、「(本作で描かれているような出来事は)実際にある事柄や事象と結びつけられている事で、もしかしたらあるかも知れないと思わせられるし、地に足の付いた方向性に持って行くこともできます。信憑性を持ってどこまで映画を飛躍させられるかが、自分としてはおもしろいポイントだと思います」と語っていたのがとても印象的で、まさにそこが本作の見どころだなと感じました。
観客からの質問タイムが終わると、マカヴォイから会場の皆にお願いが。「この作品のプロモーションのために世界中を周った際に、セルフィーを撮っているんだけど、後ろで皆がフラッシュを焚くと、星が煌めいているみたいに綺麗な写真が撮れるので、そうやって皆と写真が撮りたいんだ」と言い、急遽お客さんとの撮影タイムに。会場はフラッシュの嵐に包まれ、キラキラしていました。最後はマスコミ向けに、客席側に移動してのフォトセッションタイムとなり、間近に2人が来て、ファンの皆さんも大興奮。あっという間に楽しい一時が終わりましたが、たくさん語りたくなる内容の作品というのは間違いありません。皆さんもぜひたくさんの人と一緒に観に行って、鑑賞後の会話までどっぷり楽しんでください。
来日イベント:2017年4月25日取材 TEXT by Myson
『スプリット』
2017年5月12日より全国公開
東宝東和
公式サイト
©2017 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/ジェームズ・マカヴォイ
■TJE Selection イイ男セレクション/M・ナイト・シャマラン
ここだけの話を連発!ジェームズ・マカヴォイ&M・ナイト・シャマラン来日『スプリット』 はコメントを受け付けていません