007 スペクター

ダニエル・クレイグが演じてきた007の物語の集大成と言える本作。歴代の悪党の繋がりを紐解く謎が解明されるストーリーとなっていて、観終わったあとはスッキリします。さらに、ジェームズ・ボンドの幼い頃についても触れているのが興味深かったです。正直なところ、ダニエル・クレイグ版以外の“007”シリーズは個人的にあまり興味がなかったので、他のジェームズ・ボンドとどんな違いがあるのか把握していませんが、本シリーズのジェームズ・ボンドは本気の恋で傷付いた過去もあるので、ラブストーリーとしても、何かしら報われるのか、ぜひ注目して欲しいと思います。今回はベン・ウィショーが演じるQや、レイフ・ファインズが演じるMなどのキャラクターも大活躍。イギリスの大人気ドラマ『SHERLOCK／シャーロック』でモリアーティを演じるアンドリュー・スコットも登場し、その他モニカ・ベルッチ、レア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツなど、ヨーロッパ各国を代表する名優の競演も見どころです。
ダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドは相変わらずカッコ良くてセクシーですが、これで終わりという噂もあるようで、寂しいですね。でも、観ていてもこれ以上ストーリーを膨らますのは限界かなと思えるので、良い引き際なのかも知れません。そういう視点でも、今まで本シリーズを観ていた方はぜひ観てスッキリしてください。