2017年1月13日より全国公開/R-15+
ギャガ
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ニコラス・ウィンディング・レフン監督作は、『ドライヴ』も『オンリー・ゴッド』も強烈だったので、今回は期待しましたが、それを裏切らない出来映えでした。監督の作品はまず色彩が独特な世界観を創り上げていますが、今作でも美しくも毒々しい世界が広がっています。そして主人公ジェシーを演じたエル・ファニングが最高に素晴らしく、このどぎつい世界には似つかわしくない無垢な少女から、やがてその世界を支配するかのような貫禄を身につけた女王に変身していく様子に圧倒されます。最初が無垢であればあるほど、後の姿にゾッとするのですが、彼女はそのギャップを見事に演じています。もう1人素晴らしかったのは、ジェナ・マローン。彼女も子役時代から活躍していますが、毎度彼女の演技には惚れ惚れします。今回も不気味で妖艶なシーンを堂々と演じていて、一際存在感を放っています。 ラストはある意味ホラーに近いインパクトがありますが、“彼女”がとった行動の意味するところは、すごくシンプルだなと私は思いました。まさに食うか食われるかの世界を描いた作品。いろんな意味で女子の生態を描いているとも言える本作は、女子必見です。 |
ロマンチックなシーンも多少あるのですが、全体的にはドギマギするシーンのほうが多く、初デートなどには向かないと思います。普段から映画を観慣れている者同士なら、話題も豊富に見つけられる作品ですが、女子同士で観たり、ファッションや映像に興味がある人同士など共通の感性を持つ人同士で観たほうが盛り上がりそうな気がします。 |
R-15+なので、15歳未満の人は残念ながら観られません。主人公は16歳なので、ティーンの特に女子は感情移入しやすいストーリーだと思います。モデル業界で驚異的な早さで登り詰めていく主人公のサクセスストーリーは始めは観ていて心地良いですが、だんだんと本人の内面が変わっていく様子は怖さも感じさせます。何を求めるかは人それぞれですが、あなたならどうしたいか、本作を観て憧れの先にあるものを見定めてください。 |
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©2016, Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch
2016.12.21 TEXT by Myson