2012年12月14日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト 予告編
やっぱり期待通りでした!『ロード・オブ・ザ・リング』の前に起こったお話ということで、ストーリーの軸は違うのですが、やはりあの指輪は出てくるし、『ロード・オブ・ザ・リング』との関わりがちょいちょい出てくるので、おさらいをしてから観ればと良かったなと思いました。でも、もともと『ロード・オブ・ザ・リング』を観ていない方は『ホビット』シリーズから観るのもアリだし、きっと違う感覚で楽しめるんだろうなと思います。全編3編をどっちから観るかという感覚でいうと『スター・ウォーズ』シリーズと同じですかね。 おもしろかったシーンは、ゴラムとビルボ(マーティン・フリーマン)のやりとりです。ゴラムは相変わらず気持ち悪いですが、ビルボとのシーンはちょっとかわいらしいゴラムの新たな一面を観られます。終始緊張が続くストーリーなのですが、ここでちょっと笑わせてくれて、ビルボのキャラクター描写もここでうまくできているので、その後の展開に説得力が増します。そして、とても印象に残ったのは、ガンダルフ(イアン・マッケラン)が剣をビルボに渡して「殺すときではなく、助けるときにこそ勇気が必要になる」と言ったところです。深いですね〜。これについては来日会見でピーター・ジャクソン監督も「ビルボがあるキャラクターを殺さなかったことが『ロード・オブ・ザ・リング』のラストで大きな意味をなす」と話していましたが、ますます『ロード・オブ・ザ・リング』をおさらいすべきだと実感しました。本シリーズではHFR(ハイフレームレート=1秒48フレームの高描画速度での撮影法)版の3Dが採用され、今回そのバージョンで観たのですが、自分がその空間にいるような感覚になるくらいに映像がきれいで目の前に風景があるように見えます。これはぜひ劇場で体感して欲しいと思います! |
3時間近くあるので、この映画を観ることがデートのメインメニューになるでしょう。なので、そこそここの映画に興味がないと、3時間の拘束はきついかも知れません。物語はおもしろいし、映像はすごいので、3時間という時間もあっという間だと思いますが、3部作の1作目なので完結しないという面も、映画を観る習慣のない相手にとっては少々ハードルは高いでしょう。あなたが『ロード・オブ・ザ・リング』ファンならなおさら、テンションが違い過ぎる相手と観ると思いきり盛り上がれない可能性もありますよね。ただ、観れば好きになるだろうという自信があるなら、観に行く前に『ロード・オブ・ザ・リング』おさらいデートと称して3回会う約束をするか、1日ぶっ通しでお家デートするか…という手もありですね。 |
関連記事:
■『ホビット 竜に奪われた王国』
■『ホビット 決戦のゆくえ』
■TJE Selection イイ男セレクション/マーティン・フリーマン
■TJE Selection イイ男セレクション/イアン・マッケラン
■来日記者会見、ピーター・ジャクソン監督、マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、イライジャ・ウッド、アンディ・サーキス
©2012 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.
2012.12.6 TEXT by Myson