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2017年6月3日より全国公開
キノフィルムズ
公式サイト
 がっつり剣道のお話なのが意外でしたが、よくあるスポ根ではなくて、自分の内側に向き合うための一つのアイテムとして剣道が深く関わってくる設定がユニークだと思いました。“武曲”というタイトルなら、何か音楽的な要素も絡んでくると想像できますが、こんな風に関わってくるとは、それも驚きでした。物語の序盤で、村上虹郎が歌うシーンがあるのですが、母UAの才能を受け継いだと感じさせる姿、声にも感動。いろいろな部分で、良い意味で“思っていたのと違う”ポイントがたくさんありました。誰にでも越えられないと思える壁、もしくは越えられるけど越えたくない壁があるはず。でもその壁を越えるのが怖い理由は、自分が思っているのとは違うところからきているのかも知れません。恐れはどこからくるのかがわかれば次に進める。本作を観て、私も過去に似たような心情と向き合ったなあと、ふと思い出しました。恐怖と向き合うか、一生逃げるのか、あなたはどちらを選びますか？ |
 ストーリー自体は一見男臭いですが、根本のテーマは老若男女問わず関心が持てる内容だと思います。ただ、デートで観て盛り上がるようなストーリーではないので、友達と観るか、1人でじっくり観るほうが良いのではないでしょうか。でも何かがきっかけで自暴自棄になり人生が止まっているような人と付き合っている場合は、本作を観に連れていくのもありでしょう。少し刺激になるかも知れません。 |
 剣道そのものを語る映画ではないにしても、剣道に通じる心意気がメッセージとして込められている部分もあり、観て何かしら為になる要素はあると思います。また、親が厳しい人は自身の親子を客観的に観る機会になるかも知れません。本作を観て、自分の心とも向き合ってみてください。 |
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©2017「武曲 MUKOKU」製作委員会
2017.5.24 TEXT by Myson
