2016年5月27日より全国公開
KADOKAWA
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マイケル・ムーア監督の作品は社会の関心度が高いテーマを扱っており、体当たりの取材も見応えがあって、万人が観やすいように作ってあることにいつも感心しますが、今作はいつにも増して観やすい内容でした。『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(原題は“WHERE TO INVADE NEXT”)というタイトルもキャッチーで、どういうことだろうという関心を引きますが、観てみると、「世界各国で行われている画期的な社会制度は元を辿ればアメリカが発祥だった」ということを明かしつつ、現在のアメリカの社会を見直そうというメッセージが込められています。「なんだ、結局はアメリカ万歳映画か」と思われる方もいるかも知れませんが、結論としてはアメリカの社会問題を見直そう、良き時代を振り返ろうという内容なので、個人的には好感が持てました。紹介されている各国の制度は、日本でも役に立ちそうな事が多く、観ていて勉強になります。国という単位だけでなく、会社、学校単位でも取り組める内容もあるので、ぜひ1度観て、良いモノがあったら、皆さんの生活にも取り込んでみてはどうでしょうか? |
社会問題を取り上げたドキュメンタリー映画なので、デートのムードが盛り上がるような映画ではありませんが、さまざまな国の画期的な制度とともにお国柄なども伺えるので、観終わった後に感想を述べあうと、「あの国のあの制度は良かったね。あんな国に住みたいね」という具合に、お互いの価値観が見えてくるような気がします。 |
小学校高学年くらいなら、充分に理解できる内容だと思うし、ぜひキッズやティーンの皆さんにも観てもらいたい内容です。各国の社会情勢が垣間見えて、とても勉強になる映画です。給食や教育に関する話題も出てくるので、身近に感じることもできるでしょう。観終わったあとにぜひ意見交換をして、自分たちでも生活に取り入れられるアイデアを出し合ってみて欲しいと思います。 |
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2016.5.16 TEXT by Myson