2013年7月6日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト 予告編
思ったよりもシュールなストーリーで、前作に比べて大人なりの楽しみ方が倍増しています。今作はマイクとサリーの大学時代のお話ですが、学生生活の描き方も実写の学園モノによくあるお約束の設定がちゃんとあり、モンスターが主人公とはいえ妙にリアルです。“怖がらせ屋”に憧れながらも先生や周りから「向いていない」と叩かれるマイクと、“怖がらせ屋”名門の家系に生まれたサリーは、全く正反対の状況。そんな二人の大学時代の関係は『モンスターズ・インク』からは想像できない意外なものでした。だからこそ、大学時代のこの状況からどうしてあの名コンビが生まれたのか、最後まで二転三転するストーリーが楽しめます。私はマイクに感情移入して観ましたが、周りに何を言われようと夢を諦めずに自分なりの方法で道を切り開いていく姿にとても共感しました。また、サリーはサリーでエリートながらに抱えているものがあり、そういうでこぼこコンビ各自の悩みとギャップがとてもうまくストーリーに盛り込まれていて、最後は感動でした。毎回思いますが、ピクサーの映画はすごく訴えかけてくるものがあるし、おそらく作っている方々がこういうストーリーをそれぞれに経験されてるんじゃないかと思ってしまいます。だからこそ、説得力があり、キャラクターを通してメッセージが伝わってくるのではないでしょうか。本作からもとても勇気をもらいました。子どもも楽しめますが、夢を忘れた、諦めた、諦めてしまいそうな大人に観て欲しい一作です。 |
アニメとはいえピクサー作品は大人が観ても充分に楽しめるし、今作は特に大人にも観て欲しい内容です。もちろん気まずいシーンなんてないので、デートで観ても安心です。主人公が学生なので学生が観て楽しいのはもちろんですが、若いけど働き盛りで仕事に忙殺されて夢なんて忘れてしまっているカップル、もう夢なんて追う年齢じゃないと思っているカップル、全てのカップルにこの映画を観てもう一度やりたいことを思い出して、チャレンジして欲しいと思います。 |
<リクエスト1>あおりんごさん:交際期間1年未満 |
判定するまでもなく、文句なしに子どもにオススメの映画です。幼い頃のマイクはとてもかわいいし、ほかにも楽しくてかわいいモンスターがたくさん出てくるのでお気に入りのモンスターを見つけてみるのも楽しいですね。ストーリーは将来に夢と希望と勇気を与えてくれる内容なので、子どもたちが自分がやりたいことに前向きに頑張ってくれるきっかけになるのではと思います。「向いているか向いてないか」は人から決められることじゃなく、自分でやりたいならやるべきだという強いメッセージをぜひ感じて欲しいです。 |
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2013.6.26 TEXT by Myson