2014年10月18日より全国公開
東京テアトル、リトルモア
公式サイト
前作『まほろ駅前多田便利軒』、テレビドラマ『まほろ駅前番外地』を経て本作に至るのですが、全部を観ていなくても内容的には問題はありません。もし事前に観ておくのであれば、映画の一作目を押させておくことをオススメします。 瑛太が演じる多田と、松田龍平が演じる行天の便利屋コンビの物語で、今回は子どもに対する苦手意識やトラウマを持つ2人が、子どもとどう対話していくのかがポイントとなっています。激しいアクションやドラマチックな展開があるわけではないのですが、2人が便利屋として仕事を請け負うなかで、いろいろなことが交錯していって1つの大きな問題へと変化していく展開が特におもしろかったです。 本作は脇役も豪華で、1作目から引き継いで登場する本上まなみ、高良健吾、ドラマ版からは真木よう子が出演するなど、ほかにもたくさんの方が2人を取り巻くクセ者キャラとして登場しています。また、大森立嗣監督の父である麿赤兒と、弟である大森南朋が親子共演している点も見どころです。そんな彼らが演じるクセ者たちと、主人公2人が今回はどんな風に関わっていくのかも注目どころです。 お人好しで真面目な多田と、常にゆるいテンションの行天のやり取りに、笑える場面もたくさんあります。でもその反面、どこか男の熱さが感じられるのが本作の良いところです。ぜひ観てみてください! |
デートで観るのもオススメです。主人公2人はバツイチですが、離婚した相手との複雑なゴタゴタが描かれている映画ではないので、単純に楽しめると思います。本作では、男性のダメな部分としっかりした部分の両方が観られるので、もし付き合う前の相手に本作を一緒に観ようと誘われた場合は、これを機に相手を傷つけない程度に自分の好みのタイプを伝えるのも良いでしょう(笑)。でも、せっかくのおもしろい作品なので、素直に本作を観て楽しい時間を共有するのが一番良いかも知れません。 |
子どもがキーとなっている物語ですが、やくざや宗教絡みの話もあり、キッズにはまだわからない点が多いと思うので、もう少し大きくなってから観ましょう。ティーンは、主人公2人とクセのある大人たちとやり取りをみて、クセ者との上手い付き合い方について考えてみましょう。2人の場合は振り回されっぱなしですが、自分だったらどう対処するのか考えてみると、自分の周囲の人との上手い付き合い方も導き出せるかも知れません。 |
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©2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会
2014.10.6 TEXT by Shamy