2012年9月8日より全国公開/R-15
アスミック・エース
公式サイト 予告編
「何が夫婦をつなぎ止めているのか」が描かれていて、確固たるものはコレだと思って観ていたら、途中から予想外の方向に物語が進み、ラストはとても切ないけれど、変に納得してしまいました。「良妻賢母って結局どういう人を言うのだろう」とか、「夫婦って何だろう」とつくづく考えさせられました。皮肉が強すぎて辛いなと思わせる部分があるので、好みが分かれるかも知れませんが、私はこういう映画はとても好きです。 あと、男と女の描き方が、女性監督だからこそのエグさがあるのも良かったです。痛いとこつきますね〜って思うところが満載(笑)。それと、タイトルの意味を考えると、いろいろな解釈ができるのもおもしろいです。「夢売る」という意味を最初はプラスに捉えてましたが、後半からは詐欺師として「夢を売ってお金をだまし取る」という意味にも取れるし、自分たちの夢=魂を切り売りして犠牲になっていくという意味にも取れて、深いなと思いました。いろいろな意味で本当におもしろい映画でした。前述のとおり、女子的視点でおもしろい部分も多いので必見です。 |
とても生々しい映画なので、これから結婚しようとするカップル、すでに夫婦の方の場合は多少影響を受けると思います。受け取り方は人によっていろいろ出てくる内容だと思うのでそこがこの映画のおもしろい部分ですが、常に何でもネガティブに捉えてしまう心配性の方は思い悩んでしまう可能性大です。でも、そういう方は一人で観てしまうと余計に自分のなかでネガティブ思考を広げてしまいそうなので、ポジティブな旦那さんなら一緒に観てもらう方が良いかも知れないですね。まだまだ結婚は視野に入っていない気楽なカップルは問題ないでしょう。 |
<リクエスト1>まなみさん:片思い Q:仲はいいと思うんですが、まだ4回目のデートなので気まずい空気にならない方がいいです! |
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©2012「夢売るふたり」製作委員会
2012.9.7 TEXT by Myson