映画に隠された恋愛哲学とヒント集60

映画監督を夢見る健司は、古い映画のフィルムを見つけ、毎晩鑑賞。健司は、そのモノクロの世界にいる姫、美雪に恋心を抱いていましたが、ある日突然、目の前に彼女が現れます。スクリーンからそのまま出てきた美雪に、驚きを隠せない健司でしたが、彼女の面倒を見ることになります。秘密を抱えながら、一緒に過ごしているうちに、２人は徐々に惹かれ合いますが…。

スクリーンから出てきた美雪は、人に触れられると消えてしまいます。最初は健司にその事を隠していましたが、健司の思いを聞かされた美雪は、その秘密を打ち明けます。日本人は特に、スキンシップが苦手な人が多いように思いますが、好きな人と手を繋ぐこともできないなんて想像したら、スキンシップの尊さを改めて感じられると思います。ずっと長く一緒にいたいのに、相手に触れられない代償がついてくる恋愛。健司と美雪がどういう選択をするのかは、映画を観て確かめて頂ければと思いますが、相手の温もり、抱きしめた時の感覚などを知ることができるって、幸せなことなんですね。恋愛は五感でするものなんだなということも改めて感じました。スキンシップが苦手な方は、本作を好きな人と一緒に観て、手を繋ぐところからチャレンジしてはどうでしょうか？