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『追想』 2018年8月10日より全国公開 © British Broadcasting Corporation/ Number 9 Films (Chesil) Limited 2017 |
『追想』 |
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裕福な家に育ち、カルテットの一員として大きな舞台でコンサートを開くことを夢見るバイオリニストのフローレンスと、歴史学者を目指す大学生のエドワード。全く接点のなかった2人が、ある日偶然に出会い、恋に落ち、理想的な夫婦になるのかと思いきや…。 |
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ホテルの一室で、新婚の男女が幸せそうにしているシーンから始まる本作。ホテルでの2人のやりとりと、彼らの過去が交錯していき、徐々にそれぞれの背景が描かれていきます。そして、思わぬ展開に進んでいくのですが、まず"結婚と性的相性は切り離せない要素"だということがイタいほど伝わってくるシーンが出てきます。最後まで観て頂くと、それが若気の至りだと気付くのですが、主人公の若い2人は当時頭でっかちになっていて、結論を急いでしまいます。それが、2人の関係を大きく変えてしまうのですが…。それが具体的に何のことなのか、彼らがどういう選択をして、どんな未来を送るのかは、本編で観て頂くとして、男女関係における性的相性については、直感でわかりそうにも思いますが、少し慎重になっても良いのではとも思いました。お互いに若くて、経験が豊富でもない場合は特に、すぐに性的相性なんてわからないはず。本作のフローレンスと、エドワードを反面教師として、同じ過ちを犯さないようにしたいものです。 |
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TEXT by Myson