全編、沖縄とベトナムで撮影された本作は、国籍の違いを越えて惹かれ合う男女の純愛ラブストーリー。今回は主演の大野いとさん、森崎ウィンさんにインタビューさせて頂きました!お互いにリスペクトしながら共演されたんだなというのが、お2人の様子から伝わってきましたが、お互いに褒められると照れていたのがとても微笑ましかったです。貴重なお話もたくさん聞けましたよ!
PROFILE
木元愛美役:大野いと 福岡県出身、1995年生まれ。ティーンズファッション誌「Seventeen」の専属モデルとしてキャリアをスタートさせ、映画デビュー作となる『高校デビュー』(2011)で主演を務めた。主な映画出演作は、『愛と誠』(2012)、『愛を歌うより俺に溺れろ!』(2012)、『ツナグ』(2012)、『偉大なる、しゅららぼん』(2014)、『ライヴ』(2014)、『天の茶助』(2015)、『忘れ雪』(2015)、『雨にゆれる女』(2016)、『兄に愛されすぎて困ってます』(2017)、TANIZAKI TRIBUTE『悪魔』(2018)などがある。その他、宮本亜門演出の「ライ王のテラス」(2016)や、白井晃演出の「春のめざめ」(2017)など、舞台にも活動の場を広げている |
グエン・コア役:森崎ウィン ミャンマー出身、1990年生まれ。小学校4年生から日本に在住。2008年、ダンスボーカルユニット“PrizmaX”に加入し、メインボーカルを務めながら、2009年に『ごくせん THE MOVIE』で映画デビュー。2014年には『シェリー』で映画初主演を務める。2018年、ミャンマーで日麺共同制作映画『My Country My Home』に出演、そのスピンオフドラマ『My Dream My Life』では主演を務めるなど、母国でも大ブレイク。さらにスティーブン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』では準主役に抜擢され、大きな注目を集めている。主な映画出演作は、『パレード』(2010)、『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』(2010)、『天国からのエール』(2011)、『闇金ウシジマくん』(2012)など。 |
ツイート
マイソン:
本作はラブストーリーで、コアは紳士的なキャラクターですが、すごくグイグイ愛美にアプローチをかけていたように思いました。距離感をすごく上手にというか、女性が嫌がらない程度にグイグイいくさじ加減が絶妙でしたが、大野さんは、演じられていてどんな感覚でしたか?
大野いとさん:
きっと初対面でコアのことを良いなって思う部分があったからこそ、グイグイこられても嫌じゃなかったんだと思います。だから好きになれたというか、劇中の、ある一言もグッと心を掴まれるきっかけになったと思います。そうじゃないと、女性的には(コアのような積極的な態度は)結構迷惑かも知れないですよね(笑)。
森崎ウィンさん:
しんどいよね、嫌なのにやられたら。僕は女子じゃないけど無理って思います(笑)。コアに「お前、片言を武器に使うなよ」って言いたくなります。
マイソン:
国籍が違うというところでも、愛美は一歩譲っていた部分もあったかも知れないですね。森崎さんは、コアを演じてどうでしたか?
森崎ウィンさん:
難しかったですよ。まず僕は本当は日本語がペラペラなので、片言の日本語に聞こえるように、初めて台本でわざと接続詞の「が」とか「に」だけを消していくという作業をしました。これまでの経験で類を見ないくらいたくさん書き込みました。1回目の本読みで、「ちょっと大事なところは戻そうか」と、監督とさじ加減を相談したり、同じセリフでも、愛美のリアクションを見ながら、踏み込むか踏み込まないか、その場の感覚でやらせて頂きました。
マイソン:
国際恋愛について、劇中でも愛美の叔母さんが反対した場面がありましたが、お2人は国際恋愛に対してどんなイメージがありますか?難しそうとか、楽しそうとか。
大野いとさん:
どっちもありそうですけど、私は子どものことを考えちゃいます。もし結婚して子どもができたら、ハーフになるじゃないですか。それって私達だけの問題ではないですし、今日本ではハーフは可愛いって言われるけど、国が違ったら状況も違うのかなって。子どもが辛くならないか、そこをすごく考えてしまいます。
マイソン:
確かにそうですね。親が助けられる範囲が決まっていますもんね。
森崎ウィンさん:
僕自身もミャンマー出身なので、これまでも国際恋愛をしている人達を結構見てきました。外国人からしたら、やっぱり日本という発展した国で働けて、すごくお給料が高いわけじゃないですか。日本人と結婚すると、永住権がもらえるので、そのために、戦略的に日本人に近づこうとする人もいるので、愛美のおばさんのセリフを見た時、僕はそういう意味合いで言っているのかなと思いました。だから、コアの様子が一瞬でもそういう風に感じられてしまうと、純愛じゃなくなってしまうので、そこは気を付けました。僕自身、母や父からこういうことがあるんだよと、よく聞かされていたので、僕が日本人と結婚する時は、疑われないために、永住権を取ってから結婚しようと思っています。(笑)。
マイソン:
将来設計がしっかりされていますね!
続きを読む>>>>> 1 2:大野さんから見た、森崎さんのいろんな顔
PAGE TOP
2018年5月12日より全国順次公開
監督・編集・脚本協力:牧野裕二
出演:大野いと/森崎ウィン
配給:エムエフピクチャーズ
東京で暮らしていた愛美は、亡くなった母との思い出が残る沖縄に移り、叔母と暮らすことに。一見元気に振る舞いながら、心のなかに悲しみを抱えていた愛美だったが、ベトナム人のコアと出会い、真っ直ぐに気持ちをぶつけてくるコアに徐々に惹かれていき…。
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
関連記事:
■TJE Selection イイ男セレクション/森崎ウィン
©クジラの島の忘れもの製作委員会