2019年は『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』『ドクター・スリープ』、2020年1月には『ペット・セメタリー』と、立て続けにスティーヴン・キング原作の映画化作品が公開されます。スティーヴン・キングは2019年9月21日に72歳になったとのことですが、『ドクター・スリープ』の劇場公開を前に、彼の写真が公開されました。これは2013年の「ドクター・スリープ」出版時に撮られた貴重な写真だそうです。謎めいた方なので、彼の姿が観られるのは貴重ですね!小説「ドクター・スリープ」については、「後半、息をもつかせぬ展開であっという間に読めてしまった!」「ドクター・スリープおもしろすぎてやばいー。明日朝早いのに寝たくないわ」「クライマックスはやはり一気読み!」「ちょっとだけ、と思って読み始めたらアッという間に80ページ。スティーヴン・キング小説巧過ぎ」といったファンからの声がたくさん集まっており、その映画化作品に期待せずにはいられませんね。
『ドクター・スリープ』原作者スティーヴン・キングによるインタビュー
原作者スティーヴン・キングが、小説「ドクター・スリープ」のキャラクター造形の裏側や本作のテーマ、今回の映像化について余すところなく語っています。
ドクター・スリープ
2019年11月29日より全国公開
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
スティーヴン・キングは、これまで本当に多くの小説が映像化されてきている作家で、作品と結びつかなくても名前を知っているという人は多いはず。今回、彼の小説映画化作品が公開ラッシュというのを記念して、スティーヴン・キング原作の映画化作品の中から、独断で30作品を選び、トーキョー女子映画部の正式部員の皆さんに投票して頂きました。本当にたくさんの作品があるので、30作品に絞るのも大変。「あの作品が入ってない!」と思われる部分があると思いますが、映画化された中で原作が彼の作品だとどこまで知られているのかを探るべく、敢えて少々マニアックなタイトルなども織り交ぜて選出させて頂きました。
まだまだ彼が新作を書いてくれることを期待して、また何年後かに再びランキングをやりたいと思います(どんだけ好きやねん!)。というわけで今回は、下記の作品をもとに投票頂いたランキングを発表します。
投票人数:10代を含む613名
今回それぞれの作品について「この作品が好き」「ふつう」「この作品を好きではない or 観たことがない」という3択で投票して頂きました。知名度の差も考慮して、「この作品が好き」=2点、「ふつう」=1点、「この作品を好きではない or 観たことがない」=0点で換算してランキングを出しています。
小さいジャケット写真やタイトルの文字リンクをクリックすると、Amazonのデジタル配信もしくはパッケージ販売に飛びますので、ぜひ観てみてください。
第1位 スタンド・バイ・ミー 943点
- 幼少期の友達関係や複雑な心境を思い起こさせるので、観終わった後に最近会っていない小さい頃の友人に会いたくなります。古い映画の印象があり避けていましたが、話としてもとてもまとまっていてとてもおすすめです。(20代後半)
- 小さい頃に観た時はよくわからなかったけれど、大人になって観ると心に染みる作品。(30代前半)
- 『スタンド・バイ・ミー』が思い出深いです。 主人公と同年代になった時に観たのですが、12歳の男の子4人の冒険のような旅と友情にどきどきしました。なかでもリバー・フェニックスが本当にかっこよかったです。(30代後半)
第2位 ショーシャンクの空に 789点
- スティーブン・キング作品の中でナンバー1はやっぱり『ショーシャンクの空に』だと思う。 周りに悪い輩が大勢いる牢獄という最悪な環境にいる中で、アンディは強い志を持ち続け、私達視聴者に希望を見せてくれた素晴らしい作品でした。(20代前半)
- 圧倒的に『ショーシャンクの空に』。 スティーブン・キング原作の映画となれば期待するし、おもしろいと思わなかったとしても、どれも記憶に残っている。「あれってさ…」と話したくなる。自分が人にあらすじを話したとしてもおもしろいと思われる。(20代後半)
あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『ショーシャンクの空に』
第3位 グリーンマイル 784点
- どきっとするシーンもありつつ、人との繋がりを考えさせられる作品。(20代後半)
- スティーヴン・キングといえば、ホラー作家の帝王のようなイメージがありますが、『ショーシャンクの空に』と並ぶくらいの名作がこれ。 (オールタイムベスト3に入ります!) 原作を読んで泣いて、映画を観て泣きました。トム・ハンクスの名演技が引き立つ素晴らしい作品で、あっと驚くオチがしっかり用意されているところがまたツボでした。原作にかなり忠実に作られているので、できれば小説も映画も両方手に取って欲しい!(30代前半)
第4位 シャイニング 538点
- もう何億回観たかってくらい観てて、本当に大好きです!あれほどおぞましく、狂気を感じるものはなかなかないです!!(20代後半)
- 双子の姉妹やタイプライター、巨大迷路、そしてニコルソンがドアを破って顔を出すシーンなど名シーンの数々が脳裏に焼き付いて離れない衝撃でした。スティーブン・キング×スタンリー・キューブリックは最強です。(30代前半)
- スティーブン・キングの頭の中が見てみたいし、ネタ帳が公開される日がくることを心待ちにしております(笑)。やはり『シャイニング』が一番好きな作品ですね。 不穏な空気や気持ち悪さはどの作品にもありますが、映像化した時の美しさが最高です。(30代前半)
第5位 “IT/イット”シリーズ 494点
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(字幕版) 2017年版1作目
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定(2017年版1作目)
Amazonプライムビデオで観る Amazonでブルーレイを購入する 2019年続編
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定(2019年続編)
イット (字幕版) (オリジナル版)
- 一番好きですね。いつ観ても、心の底から恐怖を感じさせてくれます。(20代前半)
- 『スタンド・バイ・ミー』や『IT』の”死の気配がする夏”の描き方が好きです。80年代のアメリカの田舎町が何故か懐かしく、鮮やかに感じられます。(20代後半)
- トラウマになるくらい衝撃を受けた作品でもあり、大好きな作品でもあります。成長物語としても楽しめたので、いろんな面から楽しめる作品だと思います。(30代前半)
第6位 ミザリー 437点
- 『ミザリー』あとは『キャリー』ですね。 怪演、そして原作に忠実というところ。『ミザリー』はとにかくキャシー・ベイツが素晴らしかった。キャシー・ベイツといえば、『黙秘』の彼女も素晴らしかった。(30代後半)
- あげればきりかないくらいに、様々な恐怖を生み出してきた人だと思う。『ミザリー』のストーカーというのが認知されてなかった頃に、あの恐怖のストーカーを創り出したのはすごい。 (30代後半)
第7位 ミスト 393点
- 主人公が良い人ではなくすぐに暴力をふるったり悪態をつくところが、キング原作の主人公に多いので、そこが良かったです。(20代後半)
- 後味悪いですが、好きです。(40代前半)
第8位 シークレットウィンドウ 290点
第9位 ドリームキャッチャー 270点
- スティーヴン・キング原作と聞くだけで、毎回期待してしまいます!!彼特有のスリルやドキドキ感は彼でないとなかなか出せない気がします。小さき時に観た『ドリームキャッチャー』が印象的です!!(30代前半)
第10位 ペット・セメタリー 265点
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
ペット・セメタリー (字幕版) (オリジナル版)
- リメイク版の『ペット・セメタリー』では、原作とは違った、また昔の映画版とは違った展開になっている様子なので、早く日本で公開していただきたいです。そして、スティーブン・キングさんの作品が好きなのに、意外とまだまだ知らない作品が多かったので、これからレンタルで見てきます!!(30代後半)
- だめとわかっていても、もの悲しさが怖い。(40代後半)
第11位 ゴールデンボーイ 249点
- ブラッド・レンフロのゾクっとするような美しさは最高です。(20代後半)
第12位(同率)キャッツ・アイ 239点
第12位(同率)セル 239点
※『セル』トッド・ウィリアムズ監督に電話インタビューをさせて頂いた際に、「スティーヴン・キングってどんな人?」と聞いてみました。記事はこちら
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
第14位 バトルランナー 224点
※原作者名:リチャード・バックマン=スティーヴン・キングの別名義での作品
第15位 アトランティスのこころ 207点
- 『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』の原作がスティーヴン・キングの作品だということを今回初めて知りました。『アトランティスのこころ』は、子役のアントン・イェルチンが素晴らしい演技をしているのでたくさんの人に見ていただきたいです。アンソニー・ホプキンスも太鼓判を押してます!(20代前半)
第16位 スティーヴン・キング/痩せゆく男 200点
第17位 ダークタワー 185点
- 『ダークタワー』は再現度が高く、映像ならではのアクションシーンも迫力がありおもしろかったです!(20代後半)
- 『ダークタワー』が好きです。スティーヴン・キングワールドをすべて詰め込んだ超大作で、本を読みきるのも一苦労な…。けれど、『ミスト』の怪物や『IT』のペニーワイズなどすべての悪の元凶はこの中にあり…といったファンにはたまらない作品です。(20代後半)
- 満を持して作られた『ダークタワー』が予想通りのよい完成度だったのが嬉しいです!キング作品の交差点みたいな世界観だから、キング作品を知らないでみてた人が興味を持ってどれでもいいから原作を読んで、それからまた観てほしいです。きっと「あっ!」と気がつくことがあって、また違う楽しみ方ができるはず。(40代後半)
- 『ダークタワー』はイドリス・エルバのガンアクションがめちゃめちゃカッコいいので、それだけで価値が有ると思います。(40代後半)
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
第18位 黙秘 183点
- 一押しです。ミステリーとしても人間ドラマとしても最高の作品。(50代)
- 『黙秘』が好きです。ホラーではなく、世界中どこでもありがち(いけないことですが)家族の隠された一番重くて悲しい内容に自分の家族にも似た部分があり何度も鑑賞しました。暗く重い映像、優れた俳優人が見事に演じた隠れた名作です。(50代)
第19位 デッドゾーン 163点
- クリストファー・ウォーケン最高!(20代前半)
- ここで描かれている大統領、トランプの予言かと思った。監督はデイヴィッド・クローネンバーグで主演がかのクリストファー・ウォーケン。クローネンバーグにしては地味ですが美しい作品です。ところで『クリスティーン』もありますよ!これはジョン・カーペンター監督ね。(50代)
第20位 炎の少女チャーリー 158点
Amazonプライムビデオで観る Amazonでブルーレイを購入する
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
炎の少女チャーリー(字幕版) (オリジナル版)
第21位 クリープショー 153点
※スティーヴン・キングが脚本を務めています。
第22位 スリープウォーカーズ 148点
第23位 1408号室 142点
- どんでん返しで「まさか〜」の展開で好き。(50代)
第24位 ジェラルドのゲーム 100点
Netflixにて配信中
第25位 死霊伝説 92点
第25位 チルドレン・オブ・ザ・コーン 92点
REVIEW(2024夏、ひんやりしたいアナタにおくる、スリラー&ホラー映画特集内)
第27位 1922 89点
Netflixにて配信中
第28位 地獄のデビル・トラック 87点
※本作は、スティーヴン・キング自身が監督を務めています。
第29位 マングラー 79点
第30位 死霊の牙 66点
スティーヴン・キングの名を知らしめた、不朽の名作
キャリー
彼はリチャード・バックマンというペンネームでも小説を書いていましたが、「キャリー」はスティーヴン・キング名義としての長編小説デビュー作と言われています。映画化作品は、ブライアン・デ・パルマ監督、シシー・スペイセク主演の1976年版とその続編、2013年に日本劇場公開されたクロエ・グレース・モレッツ主演版があります。
キャリー(1976)(字幕版) (オリジナル版)
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
ドラマ化作品も見逃せない!
キャッスルロック
ブルーレイ&DVDレンタル&発売中/2019年11月1日よりU-NEXTにて見放題独占配信中
公式サイト
スティーヴン・キングとJ.J.エイブラムスが製作総指揮を務め、スティーヴン・キング自身が脚本も手掛けているドラマ。主演は”IT”シリーズでペニーワイズを演じるビル・スカルスガルド。スティーヴン・キングのストーリーから構想を得ている架空の町“キャッスルロック”を舞台に物語が繰り広げられる。
キャッスルロック ブルーレイ コンプリート・ボックス(1~10話・2枚組) [Blu-ray]
アンダー・ザ・ドーム
ブルーレイ&DVDレンタル&発売中
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
アンダー・ザ・ドーム シーズン1<トク選BOX>(6枚組) [DVD]
スティーヴン・キング原作の映画化・最新作
IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
2019年11月1日より全国公開中
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
原作者スティーヴン・キングがカメオ出演
ペット・セメタリー
2020年1月17日より全国公開
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
ホラー作家という印象が強いこともあって、コメントでは『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』などの感動作がスティーヴン・キング原作だったと知らなかったという方もたくさんいました。そして、スティーヴン・キングと言えば怖い映画と思ってしまって観るのを躊躇してしまうという方もいらっしゃいましたね。また、スティーヴン・キングを好きで、彼の原作の映画化作品は観ていたつもりだったけれど、まだまだ観ていない作品が多いというコメントも多数ありました。結構作品の知名度に差があることも今回感じましたが、アタリハズレが多いと言われる所以もそういったところからうかがえます。とはいえ、個人的にスティーヴン・キング原作の映画は大好きで、少々ハズレたなと思っても、どの作品にも何かしら惹かれるものがあります。また、ホラーが多いとは言え、やはり『スタンド・バイ・ミー』などの人間ドラマを描く幅の広さに驚かされます。まさに天職だろうとリスペクトしますが、彼が作家としてのスタンスを綴った「書くことについて」という書籍を読むと、ちょっと彼の頭の中が覗けた気分になるので、オススメです。小説家を目指す人は特に必読!
「書くことについて」
※このページは2024年8月17日に一部、内容を追記・更新しました。
“picture alliance/ゲッティイメージズ
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TEXT by トーキョー女子映画部正式部員&Myson
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