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トーキョー女子映画部第9回の部活では、以前『唐山大地震』で実施した「泣ける映画か検証」として、『八日目の蝉』を観賞。本作で泣けたかどうか、泣けたポイントや、どんな視点で観たのかなどについてアンケートに答えてもらいました。映画鑑賞後には全員で座談会。本作の観賞を少し掘り下げて一人ずつ感想を述べてもらいました。まずこのページでは試写会参加者全員のアンケート結果をご報告します。
部活報告はこちら NHK「あさイチ」(2011年10月25日)で部活の様子が放送
2011年10月28日リリース
監督:成島出
出演:井上真央 永作博美
発売・販売:アミューズソフト
2011年 日本 147分
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
今日まで母親だと思っていた人は、自分を誘拐した犯人だった。21年前に起こったある誘拐事件。不 実な男を愛し、子を宿すが、母となることが叶わない絶望の中で、男と妻の間に生まれた赤ん坊を連れ去った女、野々宮希和子(永作博美)と、その誘拐犯に愛 情いっぱいに4年間育てられた女、秋山恵理菜(井上真央)。実の両親の元に戻っても、「ふつう」の生活は望めず、心を閉ざしたまま成長した恵理菜は、ある 日自分が妊娠していることに気づく。相手は、希和子と同じ、家庭を持つ男だった。封印していた過去と向き合い、かつて希和子と暮らした小豆島へと向かった 恵理菜が見つけた衝撃の真実。そして、恵理菜の下した決断とは。
©2011映画「八日目の蝉」製作委員会
*ジャケットのイメージは変更になる可能性があります。
ではまず映画の感想から報告します。
アンケート回収数 10名分
年齢分布
20歳〜25歳 1 26歳〜30歳 4 31歳〜35歳 1 36歳〜40歳 2
41歳〜50歳 1 51歳以上 0
満足 8 まあまあ 2 やや不満 0 不満 0
■一回目に観たときは泣かなかったので大丈夫だと思っていたけど、今回はまた違った感じでした。
■どの女性(母、恋人、子)も切なくて可哀想だと思いました。
■小豆島がとても美しかったです。
■薫と希和子に再会して欲しかった。希和子が出所後にどんな風に生きているのか気になる。
■一番悪いのは男かなと。
■最後の中島美嘉のエンディング曲は反則です(良い意味で)。あの曲で泣けちゃいました。
■原作を読んでいたので、小説と映画がリンクしてより泣けました。
■母と子の関係が血縁とは関係ないと思える映画です。
■胸が痛いです。
■男性はみんなずるい。
■犯人の子どもとして育てられたことにより普通ではない家族が生まれてしまったことに対してどうしようもなかった気持ちが、最後に爆発したことにより、主人公が次へ進むことのできるステップとなったのが良かった。
■とても切ない話でした。
物語 6 キャスト 1(永作博美/小池栄子) スタッフ 0 テーマ 5
ベストセラーの原作であること 0 その他 0
アンケートにはなかったですが、座談会では子役がすごいという意見に皆さん頷いていました。本当にあの子はリアルな演技で涙腺のツボをぐいぐい刺激してきましたからね〜。要注目です! by マイソン
秋山恵理菜=薫(井上真央)2
野々宮希和子(永作博美) 7
■私も1人の子の親だから。最後の夕食の心配をしたあたりは共感しました。
■子どもを育てたい気持ちと感謝の気持ち。
■自分の子として育てられる日がいつまで続くのか分からないのを噛みしめながら、
毎日薫に綺麗なものを見せてあげたいと思う気持ちでいるのがもどかしかった。
秋山恵津子(森口瑤子) 2
安藤千草(小池栄子) 1
沢田久美=エンジェル(市川実和子) 1
■宗教の部分は共感できなかったけど、キャラクターは好きでした。
沢田昌江(風吹ジュン) 0
複数選択の意見
■3人(秋山恵理菜、野々宮希和子、秋山恵津子)の気持ちに少しずつ共感しました。切ない。
■2人(野々宮希和子、秋山恵津子)妻として女として母として共感できるところがあったり、
なかったり。
個人的には男以外は皆可哀想だなと思ったのですが、森口瑤子が演じる秋山恵津子が野々宮希和子に放つセリフが相当ジャックナイフなのでちょっと「怖っ」と思いました。でも自分の亭主の浮気相手で妊娠までしたらそりゃあれくらい怒っても仕方がないな。結局は男がやっぱり悪いという憎しみがふつふつと…。 by マイソン
母親目線 5 娘目線 2 男性目線 0 第三者目線 5
■小さい頃、母からは厳しくされ、今は甘やかされている。母が子どもの頃に自分の母にしてもらえなかったことを(私は)してもらっていることが多いと最近知った。
■母を病気で亡くしましたが、私の母は死ぬ間際まで、私が朝ご飯を食べたか心配していたので、ラストのセリフにグッときました。
■東京で一人暮らしを始める日に、カレーを作ってくれたのが嬉しかったです。
■まだ幼稚園の頃、友だちと遊んでて約束の時間より遅く帰宅したら母が泣いて「心配した」と言ったこと。
■ 高熱の私を抱えて何軒も病院を回ってくれたこと。
私は大事に育ててもらったなあと思える記憶はたくさんあるのですが、いつも自分のことよりも私たち子どものことを優先する母を見て、自分はこんな風になれないなと、自分の母のことながら「母性の凄さ」を神秘的なものに以前から感じていました。母になるって大変だと思う反面、これだけの愛のパワーを自分も持てるのか知りたいという好奇心が湧きます。…と好奇心って言っている自分に既に自信がないですが(苦笑)。by マイソン
いくつもあった 4 少しだがあった 2 涙は出なかったけどうるっときた 3
泣けなかった 1 その他 1
■ラストシーン。
■マロンちゃんが「えりちゃんと一緒なら出ていける…」と言ったところ。
■写真館でのシーン。
■実母が苦しむシーン。
■フェリー乗り場近くのシーン。
■「薫はママとずっと一緒におるよ」というセリフ。
■エンディング曲。
■子どもの頃、大人になってからと、実の母子が打ち解けられずにいるシーン。
いろいろと涙ポイントはありましたが、多数が反応していたのは、フェリー乗り場のシーン、写真館のシーン、そしてラストシーンでしたね。共通して言えるのはとても大きな愛を感じるシーンです。by マイソン
■泣ける気がしたのに泣けませんでした。
はい 8 いいえ 2
実際に悲しい出来事があり落ち込んでいるとき 3
失恋したとき 2
日頃のストレスが溜まっているとき 4
いらだっているとき 0
泣きたくても表では泣けないことが多いとき 3
なんとなく 1
その他 2(自分の感情が正常か確かめたいとき/観てみたら泣ける映画だったということが多い)
悲しいとき 3 寂しいとき 1 悔しいとき 7 嬉しいとき 1
その他 1(落ち込んでいて優しくされたとき)
「悔しいとき」が泣いてしまうポイントと答えた方が圧倒的に多いのに驚きました。さすが最近の女性は強いですね!皆さんきっと涙を武器にする女性ではなく、影でひっそり泣くタイプなんだろうなあ。もはや現代では、悔し泣きは女性のものですね。by マイソン
『ウォーク・トゥ・リメンバー』
『ラブストーリー』(韓国)2
『告白』
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
『ロック〜わんこの島〜』
『唐山大地震』
『グッド・ハーブ』
『イングリッシュ・ペイシェント』
『フランダースの犬』
『バタフライ・エフェクト』(一番最初の作品)
『マンマ・ミーア』
『シザーハンズ』
『きみに読む物語』
『スタンド・バイ・ミー』
『トイ・ストーリー3』
『私の頭の中の消しゴム』(韓国)
結構「泣きたい気分だから映画を観る」という方はいるんですね。そんなつもりで観てなくても、たまたま映画を観て泣いた後ってすっきりしますよね。だから私も泣ける映画は好きです。でも無理矢理泣かなくたってもちろんオーケー。泣けそうな映画というのは、感情に訴えてくる見応えのある映画ということなんだと思います。この企画はシリーズ化しようと思いますので、今後もお楽しみに!
トーキョー女子映画部第9回部活「女子限定鑑賞会&座談会」の様子 →掲載ページはこちら
2011.10.15 event