2011年10月28日リリース/6090円
レンタル同時(左記のジャケットはセル用です。デザインは変更になる場合あり)
発売・販売:アミューズソフト
2011年4月29日全国公開作品
公式サイト
キャッチコピー「なぜ、誘拐したの?なぜ、私だったの?」の答えは最後の最後でそうだったのか〜と理解できた気がします。ドロドロのストーリーを観すぎているせいか(笑)、不倫相手の奥さんが産んだ子を大事に育てるのはどうしてなのか、嫌がらせで誘拐したのではないということはどういうことなのかがまず謎でした。でも、これは母性のお話だったんですね。娘側の立場から、母になった立場から両方を描いていて、母性を示す機会が与えられなかった母の辛さ、特殊な育て方をされ本当の母性がわからず自分が母になる自信が持てない娘の苦悩…、それが最後に本能的な「母性」を軸に解決に向かう部分はなるほどなと思いました。 そして、「女性って何?」というお話でもありました。誘拐犯の野々宮希和子の逃亡先で“エンジェルホーム”という女性のための駆け込み寺が出てくるのですが、ちょっと違和感というか、あまりに非現実的だったので正直このあたりのシーンで少し冷めましたが、あとあと意味を成してきます。結局のところ、「女性として生きることの意味」「この世には男性もいるということ」を改めて実感するストーリーという意味ではおもしろかったです。あと、秋山恵理菜の子供時代を演じている渡邉このみちゃんという子役がむちゃうまいと思いました。 で総合的な感想は、記者会見で野々宮希和子に感情移入してしまったというキャストもいらっしゃいましたが、私は正直共感はできませんでした。たしかに気の毒ではありますが、自分が愛を注ぐはずの相手を別の相手で満たし、注いでくれるはずの相手も人から奪ったわけですから、どんなに愛情を注いだとしても自己満足に思えてしまったんです。私はどちらかというと秋山恵理菜に共感しました。私がまだ母にはなっていないからかも知れませんけどね。とにかく、観た後にいろいろと考えが巡る映画ですので女性にはぜひ観て欲しいと思います。 |
女性がテーマの映画だし、女性だけか、1人でじっくり観る方が楽しめるような気がします。観終わった後もたぶん女性同士の方が語り甲斐があると思うし、典型的なダメ不倫男子が出てくるので、男子は意見もしづらいのではないでしょうか?やましくないなら関係ないですが(笑)。母と子の物語なので、母と娘の親子で観に行くのも良いですね。原作好き、原作者の作品が好きなカップルや夫婦なら良いですが、それ以外のカップルに関してはデート向きではないと思います。 |
関連記事:
■『八日目の蝉』記者会見リポート
■トーキョー女子映画部第9回部活・女子限定試写会/座談会リポート
■【女子の本音】アンケート結果報告
©2011映画「八日目の蝉」製作委員会
2011.3.13 TEXT by Myson