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トーキョー女子映画部第11回の部活では、『50/50 フィフティ・フィフティ』を観賞。ガンを宣告された主人公とその周囲の人々の物語。コメディ要素と病気に真剣に向き合う面と、いろいろな側面を持った本作。お涙頂戴の物語でなく、リアリティがあり、切なさもあり、それでいてカラッと爽やかな面も持つ本作への印象は、皆さんのアンケート結果を見ると、今までのガンをテーマにした映画とは異なるようです。ここでは、その試写会参加者全員のアンケート結果を発表します。
2011年12月1日(木)より劇場公開
監督:ジョナサン・レヴィン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット/セス・ローゲン/アナ・ケンドリック/ブライス・ダラス・ハワード/アンジェリカ・ヒューストン
配給:アスミック・エース
酒もたばこもやらないアダムは、27歳という若さで5年生存率50% という、まさかのガン宣告をされてしまう。そこからアダムの生活環境は一変。会社の同僚たちはよそよそしくなり、看病を買って出たものの恋人は重圧にやられそうだし、母親は同居を迫ってきた。そんななか、女好きの親友カイルだけは今までと変わらない。そんなカイルとバカをやったり、新米セラピスト、キャサ リンのぎこちないカウンセリングを受けたりしながら、アダムはガンと戦う毎日を笑い飛ばそうとするが、徐々に闘病生活は過酷なものになり、平穏でいられな くなってしまう。
©2011 IWC Productions,LLC
ではまず映画の感想から報告します。
アンケート回収数 37名分
年齢分布
20歳未満 0 20歳〜25歳 5 26歳〜30歳 10 31歳〜35歳 9 36歳〜40歳 6
41歳〜50歳 2 51歳以上 0 無回答 2
大満足 15 良かった 19 普通 2 やや不満 1 不満 0
■母親の「過保護は愛しているということ」というセリフがジーンときた。
■カイルの家で、アダムが本を見つけたところ。 8
■車の中でアダムが感情を爆発させるところ。 9
■アダムが手術室へ向かうシーンでは涙が出ました。何歳になっても怖いものはあるけど、愛で人は強くなれるんだ!と感じました。
■抗がん剤を投与されている3人の仲間の交流シーンが素敵でした。
■1つに絞れませんが全体的に明るく強く前向きに描かれていてポジティブになれて素晴らしい。
■恋人の絵にうっぷんをぶつけるシーン(笑)。このシーンに代表されるように病気になった当人の心の狭さや器の小ささ(笑)が描かれているところが良いです。よくある病気ものって主人公が良い人過ぎたりするでしょ。
■ジョセフ・ゴードン=レヴィットが役作りで減量したのか気になる。
■最後は余韻のある終わり方でgood!
■母や友人が影で支えているとアダムが知ったシーン。一人で病気と闘っているのではないと感じ、感動しました。
■アダムが車からセラピストに電話をするシーン。3
■1人1人のキャラがきちんと描き込まれていて良かった。
■カイルが50/50を、“That’s not bad.”と言い切ったところ。懐が広い。
笑える 19 泣ける 18 怒り 0 悲しい 2 切ない 9 下品だ 2
感動した 12 病気って怖い 11 ばかばかしい 1 ドキドキ 0 ワクワク 0
スカッとした 4 仕事 0 友情 28 親子愛 22 恋愛 11
まだ本作を観ていない方からすれば、正反対の感情がキーワードとして上がっているので、どんな映画かと思うでしょう。この結果からガン患者が主人公でありながら「笑える」と「泣ける」が両立している映画ということがわかりますよね。そして皆さんの韻書に一番残ったのは「友情」。セス・ローゲンが演じるカイルがなんとも良い味出してるんです。ぜひそこにもご注目を! by マイソン
主人公アダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット) 13
■普通の人が病気と向き合う姿がリアルだったから。
■平常心でいようとして努力している姿と思いやりに共感しました。
■アダムと同じようにガン宣告されたら、自分ならどうするか、いろいろ考えました。
■病気なのに誰よりも他人に気を遣っているところ。自分もそうなりそうなので。
■冷静。どこにでもいそうな人。
友人カイル(セス・ローゲン) 13
■いつもと変わらない態度でアダムに接しつつも、アダムを影で支えて一番の味方だったから。
■ガンの友人がいるので。どうしたらいいだろう?という隠れた気持ちに共感できた。
■ぶっ飛んでる友人だけど、なんか嫌いになれない。
■親友の励まし方が良い。
■病気になる前と接し方が変わらないっていうのが、素敵でした。
■いつも一緒にいてあげて良い奴。
■いつも元気をくれる。
キャサリン=女性カウンセラー(アナ・ケンドリック) 4
■支えたい気持ちが純粋な点。
■私も童顔だから。
■私がガンになったことがあるので冷静に観られました。(経過観察中)
恋人レイチェル(ブライス・ダラス・ハワード) 1
■大切な人が重い病気になったら、ちゃんと看病できるのかなど、自分を見失いそう。
母ダイアン(アンジェリカ・ヒューストン) 6
■“絶対愛”を感じた。
■過剰反応してしまうところ。
■周囲の人に頼れず、友の会へ参加したり、心配で追い込まれているところ。アダムが「大丈夫?」と聞くシーンはグッときた。
その他 1(どの立場も経験してないので)
どうしても死を意識して前向きにはなれないと思う 9
始め落ち込んでも生きると信じて努力できると思う 13
何も考えないように思考を逃避させてしまうと思う 9
その他 6
■怪我で3年前死にかけたので、割と死は身近で怖くないから大丈夫だと思う。
■まずは落ち込む。それから死ぬ前提で生活する(身辺整理、やり残したことetc.うまくいけば
“死に損なう”くらいのスタンス)。少しだけ前向き。
■落ち込んだり喜んだり、すべての感情を楽しむ。
■事実を受け入れ、周りを大切にして生きる。
こればっかりはなってみないとわからないのですが、3つの主な回答ではほぼ横並び。自分のこととなると前向きになるかどうかはやはり難しいようですね。自分はそんなことに絶対にならないと思ってしまうのが当たり前。主人公もそんな1人だったという設定がとても皮肉でありリアルです。 by マイソン
別れたかったら別れていいよ 23
私を見捨てないで 3
黙って交際を続ける 2
何も言わずに音信不通にする 3
その他 5
■ガンだと告げて、別れて欲しいと言う。
■入院や副作用でばれたら言うけど、
たぶん誰にも言わない。
■事実のみ告げる。
■病気のことは言わないで去る=自ら別れる。2
無回答 1
別れる 0 闘病生活に付きそう 20 少し距離を置いて考える 5
何も言わずに音信不通にする 0 相手に任せる 11
その他 1(言ってくれたら、どうして欲しいか聞く。基本的に変わらない。)
とても現実的な結果だと思います。やっぱり、難病の恋人に付き添うのは並大抵のことではないので、相手に強いるのは申し訳ないと思ってしまいますよね。逆に自分の彼氏がそうなったときは別れないという方が多数。本作では、「そうは言っても…」というリアルな展開も描かれています。正直こういう状況になったら、愛なのか情なのかは判断つきかねる部分もあるような気がします。 by マイソン
普段通りに接して欲しい 26 甘えさせて欲しい 16
自分から離れてそっとして欲しい 4
その他 2
■自分からはきっと言わない。
怪我をしたとき主人公みたいに周りの方が自己中心的な主張が多く
それを受け止めるのが私だったから。
■やりたいことを全部やらせて欲しい。
■身辺整理。葬式や散骨の手配。クリスチャンなので、聖書を何度も読み、1日に何度でも祈ると思う。
■何も残さないように処分する。
■やりたいことをして人生を楽しみ尽くしたいです。
■基本的には“死後の準備”に時間を使いたいです。部屋の掃除。なかなか捨てられなかった服や本を思い切って捨てまくりたい。絶対にスッキリすると思う!あと自分の葬式をプロデュースしたい。
■旅行、世界一周など。 14
■宇宙旅行。
■会いたい人に会いまくる。2
■子どもと接するボランティアをしたい。
■静かに暮らしたい。新しいことに挑戦する気はない。
■いろいろなところに出かける。
■たくさんの映画を観る。
■買い物をする。2
■好きな人とずっと一緒にいたい。
■食べたいものを食べる。
■今まで以上に後悔のないよう、石井竜也サマの追っかけ。
50% 4 55% 1 60% 2 70% 5 80% 7 85% 3
90% 6 95% 2 100% 7
=平均 80.2%
自分の親 4 夫・彼氏 8 自分の子ども 2 友人 33 その他 2(兄弟姉妹)
お薦めしたい度が高い結果が出ました。嬉しい!本当にいろいろな角度から観て、いろいろなことを感じさせてくれる作品です。お薦めしたい相手は「友人」が圧倒的。親友との関係性が本当に素敵なので、納得の結果ですね。 by マイソン
■自分の死に際をきちんと考えておいた方がいいなと思いました。
■友人を大切にしようと思った。2
■信頼できる人(自分を愛してくれる人)がいるって良いな。
■実際の入院生活は過酷なことの連続。でも明るく楽しいことを考えた方が少しでも気が楽になるな〜。
■病気や苦しいときに家族や友人がいてくれると心強く頑張れそうだと思いました。
■毎日を一生懸命生きる。今日できることは今日やる。
■見守っている人たち(友人、家族)への心のケアについて感じるものがありました。
■親友って良いな。あんな人(セス・ローゲンが演じたカイルのような人)いたらいいな。
■近い人が病気になったとき、周りこそ明るく振る舞った方が良いのだなと改めて思いました。
■「親は替えられないから自分を変える」親でなくても当てはまると思う。
■病気でも病気でなくても現実を受け入れて生活することは大事だと思いました。
■自分がアダムだったら恋人がアダムだったらと現実的に考えた。
■健康が一番。
■自分の接し方を変えるというのが(心に)残りました。
■自分が今生きていることを大事にしたい。
■良い友達がいて羨ましい。私も誰かに寄り添えられるような心の強さを持ちたいです。
■親孝行したくなった。
■病気そのものではなく病気による人間関係の変化に重点が置かれていて良かったです。自分が重病になったときに、他人の心が気遣える人でありたいと思いました。
■主人公の変化に逞しさを感じた。自分が同じ立場になったとき、彼のように変われたらと思う。
皆さんの回答にあるように、友人や家族の大切さ、健康で生きていることの有り難さ、当たり前のことですが、それを改めて感じさせてくれる映画です。病気になったことによって、今まで目を背けていたことに目を向ける主人公の姿を見ていると、自分も改めなければいけないことがあると感じました。 by マイソン
ポスターのイメージ、予告編のイメージと、実際に観た感想も人によって感じ方が違ったようで、そのあたりは座談会でお聞きしています。部活報告のページもぜひご覧下さい。今後も、いろいろなテーマで部活を実施していきます。お楽しみに!
トーキョー女子映画部第11回部活「女子限定鑑賞会&座談会」の様子 →掲載ページはこちら
2011.11.6 event