2011年12月1日より全国公開
アスミック・エース
公式サイト 予告編
ガンの話なのでしっとり系なのかと思いきや、前半はなんだかポップであっけらかんとした感じがすごく良かったです。でも、後半にはもちろん感動が…うるうるきちゃいました。 ガンになったことで、いろいろなものを今までと違った視点で見るようになった主人公アダム。人は残りの命が短いと思ったら何をしようと思うのか、逆に死ぬと思ってたらまだ生きられるとわかったら次はどんな道を歩もうとするのか、50/50の生存率は、50/50の生き方の選択肢にも繋がるものだというテーマになっているのがおもしろかったです。特にググッときたのは、親との関係、親友との関係です。大人になってもいつまでも自分を心配する親に対して少しうざったさを感じているアダムに、セラピストのキャサリンがアドバイスして、それによってアダムが違った視点で母親を見るようになっていく過程をみて、自分も反省してみたり、心配してくれる人の気持ちをもっと大事にしなければいけないと思いました。あと、ラストの方で親友のカイルの部屋でのできごともすごく感動しました。ネタバレになるので具体的には書きませんが、親友ってこういうことだよな〜とすごく共感しました。 あと俳優陣が良いですね〜。主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットは、役柄によって別人のようにイメージが変わりますが、本作でも良い味出してます。セス・ローゲンも一見無神経で女好きなチャラい男を演じていますが、そのキャラがちゃんと生きていることによって後半の展開がより感動的になっています。アナ・ケンドリックも不器用な女性をうまく演じていて、この設定に説得力を与えています。ほかブライス・ダラス・ハワード、アンジェリカ・ヒューストンも登場しますので、豪華キャスト陣の演技も楽しんでください。 前半と後半とでトーンが変わりますが、観終わったときにすごく良い心地になれて、前向きになれる映画です。ぜひ多くの方に観て欲しいです。 |
物語に派手さはないですが、デート向きな映画です。ガンを宣告された青年の物語と聞いて暗い話かと思うかも知れませんが、意外にそういう部分は少なく、基本的には前向きな話だし、主人公の周囲の人の温かさも描かれていて、心温まる映画です。本当に自分に合った恋人はどんな人なのか、そんなことも考えさせられるストーリーなので、「この人を心から好き」とお互いに思っている自信があれば、その人と行くとより絆が深まるかも知れません。でも、どこか引っかかるなと思う人と観に行った場合は、「もしかしたらこの人ではないかも」なんて気付いちゃうかも知れないので、その辺だけはご注意を。 |
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2011.10.18 TEXT by Myson