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アマンダ:監督のロブとジェフリーとの長い会食後に、私もこの映画に参加することに決めました。リンダの視点から物語を語りたいという彼らの明確なビジョンを聞いてとても気に入ったし、私自身彼女の現実についてすぐに理解することができました。
アマンダ:いいえ、この映画のために『インサイド・ディープ・スロート』を観るまでは、映画のこともリンダ自身のことも知りませんでした。だから私の両親に当時の反響を聞いたりもしました(笑)。それと監督のロブとジェフリーが膨大な量の写真やフッテージを集めて私に見せてくれて、私自身も彼女が出演したほとんどの映画を観て役作りに取り組みました。
アマンダ:私は自分にとって挑戦となる役が好きなんです。確かに実在する人物を演じるのは、すごく責任を感じる大きな挑戦となりますが、その一方でワクワクします。リンダはポルノ業界のスターだったことから、たくさんの資料が残っていたので、キャラクター作りはあまり難しく感じませんでした。それにこの映画のスタッフは素晴らしい人ばかりだったので、あまり心配していませんでした。共演者もみんな優しくて、シャロン•ストーンは撮影当初からとても励ましてくれました。
アマンダ:リンダは信じられないほど寛容で、人の意見に対する理解力があり、ある意味とてもストイックだったと思います。物を投げつけられたり、裏切られたり、一挙一動に質問されたり、それはとても腹立たしいことなのに、彼女はそんな人にも優しく愛情を持って接していました。彼女はただ友だちや子ども、そして幸せな結婚生活を望んでいただけなのに。
アマンダ:まさに彼女が持っているサバイバル能力に感化されました。すごく悲劇的な人生を体験したのに、彼女はそこから抜け出して最後は自分の家族を持つことができました。彼女の経験はとても大変なものだったけど、他の女性たちとシェアすることを恐れなかった勇気と行動力にすごく触発されました。
アマンダ:彼女の本質を捉えていくことに一番重点を置きました。本質が欠けてしまえば、いくら見た目ばかり似せても何もないのと同じです。それにこの映画は彼女の視点から語られるので、彼女が経験したことの全てを確認する必要がありました。だからリンダの家族の協力は、私の役作りにとって大きな助けとなりました。
アマンダ:すごく助けになりました。衣装は本当に大切だし、別人になったような気分でとても楽しかったです。例えば同じ洋服を着ていなかったら、同じようにダンスはできないと思うんです。衣装や外見にはそれぐらい特別な影響があり、俳優にとっては役に入り込む大切な要素だと思います。
アマンダ:ピーターがすごいのは、カリスマ的な魅力を持っている男から、一瞬にしてひどく暴力的な男に豹変することができることです。チャックという男は、普通の人には理解できないような多重人格的な性格の持ち主でしたが、ピーターはそんな難しい役を完璧にこなしていました。
アマンダ:この映画のいくつかのシーンでも、リンダが厳格な家庭に育ち世間知らずでとても純粋で、人から認められたがっていたということが表現されています。きっと恋人に認められたいと思ううちに、どんどん大胆になっていったのではないでしょうか。彼女がどこまで楽しんでいたのかは、私にはわかりません。でも私はリンダをただナイーブなだけの人にはしたくなかったんです。彼女は当初、自分で決断してやったこともあるはずですし、私は彼女を白黒どちらかに偏った人にはしたくありませんでした。
アマンダ:リンダの人生においてフェミニストになったことはとても重要なことだったと思います。私たちもそういうシーンを撮影しましたが、カットされました。彼女の人生にはたくさんの側面があって、そのすべてを語り尽くすことは不可能です。でも映画の後半で、彼女が徐々にフェミニストになっていく様子を描いたのは、とても大切なことだったと思います。彼女の人生には別の側面があったことを示唆するためにも、あのような終わり方が必要だったと思います。
アマンダ:この作品はリンダという女性の人生の旅と、リンダとチャックという二人の信じられない関係を描いています。それぞれのキャラクターを掘り下げることで、リンダの物語を最良の形で伝えている作品だと思います。リンダの人生からぜひ勇気をもらって欲しいです。
2014年3月1日全国公開
監督:ロバート・エプスタイン/ジェフリー・フリードマン
出演:アマンダ・セイフライド/ピーター・サースガード/シャロン・ストーン/ジェームズ・フランコ/クロエ・セヴィニー
配給:日活
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
トーキョー女子映画部第28回部活座談会リポート
1970年、フロリダの小さな町。厳格なカトリック教徒の両親と暮らしていた21才のリンダ・ボアマンは、ある夜、地元のバーを経営しているチャックと出会う。厳格な両親にうんざりしていたリンダは優しいチャックに惹かれ、彼とすぐに結婚し家を出る。チャックは、無垢なリンダが性について無知なのをいいことにいろいろなことを教え、借金苦に陥った彼は妻をポルノ映画に出演させようと考える。
© 2012 LOVELACE PRODUCTIONS, INC.
2014.2.21