オタクになることは、より狭いところに向かっていく内向的なイメージもありますが、とことん極めると逆に専門家として、世の中から必要とされ、逆に世界が広がる場合もあります。オタクになることは決してマイナスなことではありません!今回は、好きなことを極めた主人公が広い世界に羽ばたくストーリーをご紹介します。
ツイート天才スピヴェット
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<スピヴェット少年の世界> |
家族に突然不幸が起きたことで、自分でも責任を感じていたスピヴェット。でも両親がそのことで自分に何も言わないことに悩み、孤独を紛らわすかのように、さらに研究に精を出します。そんなスピヴェットのもとに吉報が入り、彼は家を飛び出します。列車に乗り、たった1人で遠方まで旅をするスピヴェット。 普通の大人は理解できないような難解な理論を導き出したスピヴェットは瞬く間に世の中の注目を浴び、生活が一変。家族との関係にも変化が起きていきます。実はこの物語の軸は、スピヴェットのサクセス・ストーリーではありません。でも、一見誰の目にも無意味に思えることを一生懸命にやるスピヴェットの姿を見ると、子どもがこうやって何かに一生懸命になることを止めてはいけないとつくづく感じます。それは大人が理解できることとは限らないし、ましてや大人の理解を超えたもっとすごいことである場合もありえます。 |
100歳の華麗なる冒険
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<アランの世界> |
老人ホームで過ごすアランは100歳。長生きしている平凡な老人かと思いきや、彼がふと始めた波乱の旅が語られるなかで、これまでにアランが経験したもっと壮絶な人生が見えてきます。子どもの頃から爆弾が大好きだったアランは、衝撃的な事件を起こしながらも、大人になり戦時中やいろいろな場面で重宝されます。彼の特技のおかげで、あらゆる国の権力者ともお近づきになったり、普通の人では体験できないことを経験していきます。 アランは爆弾というかなり特殊でリスキーな分野に没頭しているので、一概におすすめできるジャンルではありませんが(彼の興味の発端は決して犯罪目的で爆弾を作っていたのではありません)、それはさておき、やはり何かを極めていき、それが時代のニーズに合っているとより世界から必要とされ、自分の世界も広がると言えます。「このことなら、あいつに聞け」というくらいまでになれば、自分の探求も深められるし、仕事にもなるし、一石二鳥ですよね。 |
世の中にはオタクが功を奏して職業になる方もいます。何事でも“極める”というのは素晴らしいことだと思います。どうせ突き詰めるならとことんやってみれば、道が開けるかも知れません。
2014.11.10 TEXT by Myson