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『武士の献立』
2014年6月7日ブルーレイ&DVDリリース
2014年5月17日部活実施
TSトーキョー社内にて
鑑賞会&座談会
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映画批評&デート向き映画判定
女子178名に聞いた!「料理と恋愛・結婚の関係」アンケート結果
※一部、ネタバレする箇所があります。
マイソン:では感想をお願いします。
Aさん:静かですごく良い映画でした。121分の尺のなかでいろいろな展開があり、最後は泣いてしまいました。
Bさん:私は、実は今日でこの映画を観るのが2回目なのですが、何回観ても良い映画だろうなと思ったので、今日も参加しました。この映画はその時代の女性らしさが出ていて、自分の役割をきちんとこなした上で、旦那さんを出世させていく知恵や、さりげない気配りが勉強になりました。
Cさん:私はもともと料理が出てくる映画が好きでよく観るのですが、この映画は料理を作っているときの音が美味しそうに聞こえて、見せ方も上手いなと思いました。あとは上戸彩が演じる春と高良健吾が演じる安信がすごくハマっていたと思います。特に上戸彩は、実生活でも結婚しているし、普段もこういう感じなのかなと想像してしまいました(笑)。
Dさん:泣けるシーンもあり、嬉しい裏切りをしてくれる映画でした。最初は家のなかで男と女がどちらの役割をするのかっていう話なのかと思いました。でもこの物語はキャリアの話で、持っている才能を人生のなかでどうやって発揮していくのかが描かれているのかなと思いました。
Eさん:私は料理の仕事をしているので、料理系の映画は何でも観るんですが、この映画は見逃していました。始めは、高良健吾だと役に対して線が細過ぎるんじゃないかと思いましたが、後半の儀式での立ち振る舞いは本当に素晴らしかったです。あとは上戸彩の所作が美しいなと思いました。
マイソン:料理の仕事をされている方から観て、本作の料理シーンはいかがでしたか?
Eさん:きれいでした。あとは、人と食べ物の比喩がとてもおもしろかったです。「初鰹よりも、君みたいな戻り鰹が良い」とか「ゆべしみたいに冬を越して春を迎えられるような夫婦になって欲しい」とか。
マイソン:なるほど〜、そういった点に注目して観られていたんですね。
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マイソン:春と安信の夫婦関係や、家業を継ぐ男性に嫁ぐ状況についてはどう思いましたか?
Fさん:春みたいに夫につくして、立てることができたら絶対に男性は好きになるだろうし、あんなお嫁さんだったら良いんだろうなって思いました。家業に関しては、自分の興味があることとか、好きなことだったらお手伝いしたいと思えますが、自分の全く興味のないことや、嫌いなことだったら結婚するのはどうなのかなって思いました。
マイソン:やっぱり妻が夫を立てることによって、夫が出世していくのは妻の力だと思いますか?
Bさん:理想としてはそのときどきで、妻が一歩出たり引いたりするのが良いと思います。家業に関しては、結婚前は大丈夫だと思うのかも知れませんが、周りの友だちでも、田舎から出てきた相手と結婚して、一緒に田舎で相手の親と同居している人もいれば、耐えられず戻ってきちゃったという人もいるので、現実はなかなか難しいのかなと思います。
マイソン:そうですよね。家業以外でも地方出身の方で実家に戻らないといけないケースもありますもんね。Cさんはどうですか?
Cさん:私はすごく春がカッコ良いなって思いました。料理対決したときの春の表情がすごく良くてそのときにこの女性は強いなって思いました。春がいたからこそ安信は変わったのにそれを「私が彼を変えたんです」とか言わないあたりも良かったと思います。家業のある夫に嫁ぐことについては、楽しそうだなと思います。私は伝統をリノベーションすることに興味があるので、例えばお米を作っているところに嫁いだとしても、新しいお米を作ったり、デザインとコラボしたり、そういうことを考えちゃいますね(笑)。だから旦那さんが家業に対しての意識が高い人だったら結構楽しいのかなって。
マイソン:特別感みたいなものを見出していくってことですね。そういう考え方もアリですよね。ではAさんはどうですか?
Aさん:男性って家庭の外に出た場合にすごく強がりで、でも弱いんですよね。だからこそ家庭で立てて守ってくれる人がいないと、いざっていうときにダメなんだと思います。妻が夫につくしているようでも、本当は妻が夫を上手に操縦している、それが賢い女性の在り方ですよね。昔の女性は、自分の宿命を何の疑問も持たずに受け入れて務めを果たすという義務感があったのかなって思います。だから昔の女性の方がある意味強かったのかなと。
Gさん:最初は安信が子ども過ぎて、イヤイヤ継がされてふてくされている感じが本当にイライラしました。あんな子どもっぽい人だと春のようにはできないなって思いました(笑)。でも舟木家自体は、お舅さんもお姑さんも春のことが好きなようだったので、舟木家のような家に嫁ぐと嫁としてはやりやすいのかなと思いました。
Eさん:家業を継ぐというか、究極のキャリアというと皇太子妃の雅子様はどうなのかと思いますよね。今までのキャリアもありますが、もっとすごい本物の外交官になるって言って嫁がれたわけでしょう。だからやっぱりその人次第ですし、この映画の場合は春がお利口でしたよね。
マイソン:結局は自分がどうかってことですよね。春に立てられたから安信はあんな風になったけどあのままボケっとしていたら、たぶん出世しなかったかも知れませんね。
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2014年6月7日ブルーレイ&DVDリリース
監督:朝原雄三
出演:上戸彩/高良健吾/余 貴美子/西田敏行/夏川結衣/成海璃子/柄本佑/緒形直人/鹿賀丈史
発売・販売元:松竹
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
女子178名に聞いた!「料理と恋愛・結婚の関係」アンケート結果
1度嫁いだものの気の強さが仇となり1年で離縁された春は、その優れた味覚と料理の腕を買われ、加賀藩の料理方である舟木伝内の強い願い出により、彼の息子と二度目の結婚を果たす。代々藩に仕える包丁侍の家として由緒ある舟木家を継ぐ安信と結婚した春は、夫を一流の料理人にすべく指南するが、安信は料理が苦手な上に、包丁侍という立場をまだ受け入れられずにいた。
©2013「武士の献立」製作委員会
2014.5.17 event