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マイソン：エイリシュは都会でできた恋人のトニー（エモリー・コーエン）と、故郷の男友達のジム（ドーナル・グリーソン）のあいだで揺れますが、皆さんが同じ立場だったら2人の男性を天秤にかけたりしますか？
Aさん：結婚していなかったら天秤にかけますね（笑）。場所に関係なく、その時のタイミングで楽しい方を選んでしまいそう。
Gさん：私がエイリシュなら地元に戻ってジムと結婚します。都会を離れることにはなるけど、一度はブルックリンで暮らしたことで、自分を納得させられると思うんです。大切な家族もいて、仕事もあるならば、やっぱり戻るのが正解のような気がします。
マイソン：都会での恋愛と結婚は、また別ということですか？
Gさん：はい。きっと、何年か経てば良い思い出になりますよ（笑）。
Bさん：相手の条件面で迷うことはあると思います。でも、せっかくブルックリンまで行ったのに、アイルランドから一生出ないような生活に戻るなんて、私には考えられないです。
マイソン：では、結婚相手や恋人の事情で住む場所を変えなければならないとしたら、どうしますか？
Dさん：すごく好きだったら結婚はしたいけど、引っ越さなければならない時期に、もし自分のやりたいことが東京にあるなら、単身赴任をしてもらいます（笑）。
Eさん：私は都会が好きだし、地元が好きなので離れないです。彼がそういう状況なら、はっきり断ります。だからエイリシュの行動は、正直観ていてイラッとしました。
Cさん：エイリシュが親友の結婚式に出るためにアメリカに帰る日を延ばしたあたりから、「早く帰らなきゃ、ヤバいよ」と思っていました。なんていうか、地元の人や環境に、絡め取られていく感じがして。親友の結婚式だから仕方ないや、ジムの親とも食事くらいならいいやって、角を立てないようにその場しのぎでいるとああなっちゃう。周りの人も同調を求めて、どんどん断りづらい雰囲気にしていっていたし。
Bさん：私がエイリシュなら、周りの人達が自分を故郷に引き留めようとする感じが、すごく重荷でいやだと思う。また、あの街であの人達と生きていくのか…って、きっと思ってしまう。
Fさん：私も、そういう田舎の閉鎖的な感じはちょっと苦手ですね。
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マイソン：田舎は閉鎖的だというような意見も出ましたが、一生住むとしたら都会と地元とどちらがいいですか？
Cさん：都会がいいです。長生きをする予定なので（笑）、やはり利便性は大事です。交通の便が良くて物が集まっているところに住んでいるほうが、老後は困らないと思う。
Bさん：もちろん都会。飲みに行っても、電車が早く終わってしまうとか、田舎は暮らし方がわからない。
Gさん：都会は好きだけど、東京だけだと息が詰まるし。住むのは東京近郊がベストかな。
Aさん： 東京でも23区内と聞くと都会だと思うけど、個人的にそれ以外は田舎という感覚。それなら、都心に出るのもそう不便ではない近県でもいいとは思うんです。東京はある程度遊び尽くしたし、子育てをするならやっぱり郊外。それに、子どもがいたら頻繁に都心に出ようと思わなくなると思う。
Fさん：子育てに関しては田舎のほうがいいですね。子どもに、余計な情報が入り過ぎないというか。
マイソン：そうかも知れないですね。東京でびっくりするのは、私立の学校に通っているのか、まだ小学校低学年くらいの子が渋谷や新宿で満員電車に乗ってきたりするんですよね。連れ去られないかとか、ちょっとドキドキします。それに、東京の子ども達を見ていると、地方の子よりもかなりマセているなとは思います。この間、電車に乗っていたら中学生くらいの女の子達が、高級ブランドの香水の話で盛り上がっていたんですよ。
一同：えー！マセてる！
マイソン：思わず“中学生はエイト◯ォーやろ〜！”って脳内でツッコミました（笑）。
一同：エイト◯ォー！なつかしい〜！（爆笑）
マイソン：最後に、どんな人に本作をオススメしたいですか？
Fさん：これから都会で新生活を始める人にオススメしたいです。挫折も含めて、こんな風に道が開けていくかも知れないよというメッセージになると思います。でも、カップルでは観ないほうがいいかな。女子もずるいところあるよ、みたいな作品でもあるから（笑）。
Cさん：地方から上京してきた女子同士で観たいです。きっと共感し合えると思います。
Eさん：私も女子同士でワイワイ観たいです。でも、デートで観るのはオススメしません。女子のずるい部分は、男性には隠しておいたほうがいいと思います（笑）。
Dさん：地元を出るかどうかで迷っている人にオススメしたいです。もうすでに都会に出た人とこれから出る人が一緒に観たら「あんなことも、あった！」とか「こういうときは、どうしたの？」とか、いろいろ話し合えて楽しいと思います。
マイソン：なかには、この作品を観て「自分は都会に出ないほうがいいな」って思う人もいるでしょうね。
一同：うんうん。
Bさん：もし、自分が上京したばかりのときにこの作品に出会っていたら、きっと、すごく気に入って何度も繰り返しDVDを観ていたと思います。長く都会にいる人も、この作品を観ればもう一度フレッシュな気持ちを思い出すんじゃないかな。
Gさん：女子同士なら、田舎暮らしとか都会暮らしとかは関係なしに楽しめるんじゃないでしょうか。都会に出て行こうと考えている人や、出てきたばかりの人はいろいろと参考になると思うし、背中を押してくれると思います。地元を出ないと決めている人も、何かしら刺激を受ける作品だと思います。
Aさん：男女問わず何人かで一緒に観れば「出てきたばっかりの頃さ…」とか「あの頃、あいつがさ〜」みたいな思い出話で盛り上がれそう！これから親しくなりたいと思っている人と観れば、仲良くなるきっかけにも、過去の思い出を知るきっかけにもなると思うな。
一同：なるほど〜！
住む場所と女の幸せは、やはり切り離せないものだと痛感した今回の座談会。しかし、その価値観は、年齢や家族との関係のなかで常に変化していくものだと誰もが思っているようです。 “2つの故郷”と“2つの愛”のあいだで揺れ動く本作の主人公、エイリシュ。彼女が選び取った幸せを、あなたはどう感じるでしょうか？第88回アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞にノミネートされた珠玉のヒューマンドラマ『ブルックリン』。ぜひ、ブルーレイやDVDでお楽しみください！
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『ブルックリン』
2016年11月16日デジタル配信
2016年12月2日ブルーレイ＆DVD発売＆レンタル開始
監督：ジョン・クローリー
出演：シアーシャ・ローナン／ドーナル・グリーソン／エモリー・コーエン／ジム・ブロードベント／ジュリー・ウォルターズ／エミリー・ベット・リッカーズ
発売・販売元：20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
公式サイト&ご購入はこちら 映画批評&デート向き映画判定
アイルランドの小さな町に住んでいたエイリシュは、姉の勧めで家族を置いて1人ニューヨークへ渡米する。なかなか都会に慣れないエイリシュは、女性ばかりの下宿先では会話についていけず、高級デパートでの仕事もうまくいかない日々が続き、ホームシックに。そんなとき、イタリア系移民のトニーと出会い、徐々にニューヨークの生活に打ち解けていくが、突然の悲報を受け故郷に帰った際に、彼女を故郷に引き留める出来事が起きてしまう…。
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