2016年6月18日より全国公開
松竹、アスミック・エース
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本当に不気味でリアルで、観た後もしばらく引きずってしまうほどの怖さがある秀作。知らないあいだに誰かに操られているという恐怖を、観ているこちらも体感でき、ハラハラドキドキとともに、身近にありそうな怖い話として、被害に遭っていく人の様子が他人事には思えず、強い苛立ちを感じずにはいられませんでした。客観的に観れば「なんで、こんな人の言うなりになるんだろう?」と不思議でならないのですが、少しでも良心がある人なら誰でも、こういう犯人のやり口にはまってしまうのだろうと思うと、本当におぞましくて、やるせない気持ちになりました。昨今ご近所付き合いが減ってきていることに嘆く風潮もありますが、やっぱり世の中どんな人がいるのかわからないという恐怖を喚起させるこのストーリーは意地悪度が満点です。 西島秀俊が演じた役柄と、香川照之が演じた役柄は、同じく「どこかがずれている人」でありながら、この2人の対比が実に見事で、彼らのキャラクター設定が伏線でうまく使われていた点も良かったです。後味は良いような悪いような、何とも言えない結末で、好き嫌いは分かれそうですが、すごく見応えのある邦画なので、映画好きにはオススメです。 |
キャッキャ言いながら盛り上がれる怖い映画とは違い、本気で心理的に怖くなるストーリーなので、デートの雰囲気も何も、それどころではなくなるでしょう。ただ、同棲しようと考えていたり、これから結婚して一緒に住もうというカップルは、ご近所付き合いのスタンスなどをシミュレーションしてみてはいかがでしょうか?こんな状況はまず無いと願いたいですが、ご近所との接し方について、ある一定のスタンスは2人で決めておいた方が良いかも知れません。 |
過激な内容なので、キッズは大きくなってから観ましょう。ティーンにもショッキングな内容なので敢えてオススメはしませんが、いろいろなキャラクターを観察することで、人の心理が少し見えてくる物語です。心が操られてしまうメカニズムについて考えながら観ると、劇中の被害者達と同じ痛い目に遭わないように少し知恵がつくかも知れません。 |
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2016.6.8 TEXT by Myson