映画『クリーピー 偽りの隣人』ジャパンプレミア、西島秀俊、竹内結子、香川照之、川口春奈、東出昌大、黒沢清監督
2016年4月26日、『クリーピー 偽りの隣人』ジャパンプレミアが行われ、西島秀俊、竹内結子、香川照之を始め豪華キャストが登場しました。まず海外の映画祭での反応について、監督は「ベルリンでこの作品が上映されたときは、歓声、拍手、悲鳴、笑いとお客さんのあらゆる反応が見られ、ドイツ人ってこんなに反応するんだなと思いビックリしました。香港でも同じで、場内から悲鳴が聞こえました。日本のお客さんはそこまで積極的に反応されるかわかりませんが、静かに観て頂いても大丈夫ですし、こらえきれなくなったら悲鳴をあげたり笑って頂いても構いません(笑)」と話しました。なお本作は既にフランス、イギリス、韓国、香港、トルコ、ブラジルなど世界各国での上映も決定しており、上記以外の国際映画祭への出品がいくつも決まっているそうです。
監督と同様ベルリン国際映画祭に参加した西島秀俊は「上映中のリアクションは本当にすごかったです。上映後に僕らキャストと監督が舞台に上がったのですが、まず僕が出て、着物姿の竹内さんが出て歓声があがり、その次に香川さんが登場したら笑いが起こったんですよ(笑)。香川さんがドイツ人にあんなに人気だとは思いませんでした」と語ると、香川照之が「皆さんも僕が(劇中で)出てきたら笑う意味がわかりますよ」とコメント。続けて西島秀俊は「この作品はサスペンスなのでハラハラドキドキするお話ですが、香川さんのキャラクターがユーモラスで、魅力に溢れているので、そこがかなりおもしろいポイントになっています」と絶賛しました。
本作の撮影について竹内結子は「今回は、あんなことやこんなことをたくさんさせて頂き、すっごく楽しかったです!ネタバレになってしまうのですが…」と話し始めたところで西島秀俊が「もうダメです!」とストップをかけ、竹内結子は「すごく話したいのですが、今はダメですね。でも本当にこんなことを経験できるなんて嬉しいと思うことがたくさんありました。それに藤野涼子ちゃんの言葉を使わないのに気持ちが伝わるあの目力がすごく素晴らしかったです」と話しました。竹内結子は少し前に『殿、利息でござる!』のイベントでも背中のあいた素敵なドレスを着ていましたが、この日も前から見ると普通のドレスなのに、後ろを向くと背中が見えるセクシーなドレスを着ていました!背中が美しいからこそ着られるドレスですよね〜。今後も個人的に彼女のドレスに注目したいと思います(笑)。
撮影中の印象深いエピソードについて西島秀俊は「今回は初めてご一緒する若手俳優の方が多く、緊張しました。東出くんとの撮影初日に、彼が静かに座っていたのでちょっと話しかけてみたのですが、“あ〜!そうですよね”と言って、またすぐに元の体勢に戻ってしまい、変わった人だなと思ったんです(笑)。そしたら後日、東出くんが“違うんですよ。実は僕、普段はすごく人なつっこく話すタイプなんです。でも今回は、役づくりのために全く話さないことにしているので、すみません”と言われ、“むしろこちらこそ、すみません”と謝りました。東出くんは撮影中、本当に最後まで役に集中していて、今日やっと少し話せたという感じなんです」と語りました。それに対し、東出昌大は「黒沢監督の過去の作品には、たくさんの奇妙なキャラクターがいますが、僕も今回その世界観に入りたいと思ったんです。そう考えると僕の普段のデレっとした部分を出し過ぎてはいけないと思い、先輩方に“本当に申し訳ないのですが、今回は役作りのために話さないでやります”と伝えました。皆さんが温かく見守ってくださったので本当に感謝しています」とコメントしました。東出昌大の集中の仕方にもビックリしましたが、黒沢監督作品への愛もすごく伝わってきました。ストイックな姿勢で演じた本作のキャラクターも楽しみですね。
香川照之は「今回は、黒沢監督のリクエストでとにかく大きい犬を登場させたいということで、今までに見たことのない体つきと毛の長さの犬と共演させて頂きました。その犬はバブ(役名はマックス)というのですが、本当にバブって顔をしているんですよ(笑)。バブとの芝居のシーンに、僕らは本当に苦労しました。僕とバブが車に並んで座るシーンがあるのですが、なんせバブは大きいので、座ると僕の座高よりも高くて、車の天井に頭が付いている状態だったんです。普通犬は人間の膝の上に手を置いたりすると思うのですが、バブは僕に慣れ過ぎていて肩を組んできたんですよ。チューバッカと共演しているのかと思いました(笑)」と話し、会場を爆笑させていました。香川照之は、本作で犬がとてもキーになっているというヒントも明かしていました。犬の登場シーンにもぜひご注目ください。
最後に西島秀俊より「この作品は香川さんが演じる西野の罠を犯罪心理学者の僕、同僚、妻などが、どう罠をくぐり抜けて事件の真相に向かっていくのかというサスペンスがとてもおもしろい話です。どんでん返しの繰り返しなので、皆さん楽しんで頂けると思います」とコメントしました。監督は「“クリーピー”というのは、英語で気味が悪いという意味でして、ここにいる一流の俳優達が腕によりをかけてその気味の悪さを追求してくれました。並の気味悪さではありません。エクセレントで、気品さえ漂う、うっとりするくらい完璧に気味の悪い映画に仕上がっています。どうぞ覚悟を決めてご堪能ください」と、気味の悪さに太鼓判を押しました。どれだけ気味が悪いのか怖いもの見たさで興味がわきますよね。映画はいよいよ6月18日より公開です!ぜひ劇場でご覧ください。
『クリーピー 偽りの隣人』
2016年6月18日より全国公開
http://creepy.asmik-ace.co.jp/
配給:松竹、アスミック・エース
©2016「クリーピー」製作委員会
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東出昌大の役づくりの姿勢に西島秀俊がビックリして謝罪!?『クリーピー 偽りの隣人』 はコメントを受け付けていません