2017年6月24日より劇場公開
KADOKAWA
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結婚詐欺師に実際に騙されるのは嫌ですが、結婚詐欺師のストーリーは何だか興味がわいてしまうのは、人間の弱い部分が浮き彫りにされる様子がおもしろいからなのかも知れません。本作では、あらゆる結婚観を持った女性達が、普通に考えたら怪しい男の言動を、自分達なりの解釈で正当化し、結婚にこぎ着けようとします。憎むべきは結婚詐欺師なのですが、真っ向から嫌いになれない女性の心理としては、そもそも薄々自分でもわかっていた事に目をつむったという自覚があるからなのではないでしょうか。また本作の主人公は、ディーン・フジオカが演じており、「こんな男性が自分を好きになってくれるなんて夢のようだ」と思っていたら、やっぱり夢だったというだけで、最初からあり得ない話にのった自分も悪いと思ってしまうような気もしました。あ〜何だか切ない!でも、本作はただ騙されてヤキモキして終わりというのとは違い、結婚詐欺師自身の背景がドラマチックに描かれていて、同情してしまう部分があります。そこにも、女性特有のしたたかさが描かれているから、なお彼を責められないのですが、とにもかくにも、本作は女性の邪心をあぶり出す内容となっているので、自分の恋愛観、結婚観を見つめ直す意味でぜひ観て欲しいと思います。 |
結婚詐欺師の話なので、カップルで観るのには適していないと思います。でも、敢えて一緒に観たとして、詐欺師にはならないにしても、そのやり口を男性が学んで、浮気など良からぬ事に活用するのもしゃくなので、観終わった後は、映画はディーン・フジオカが結婚詐欺師だから皆騙されたのであって、日常でこんな事をやっている男性がいても騙されないと、釘を刺しておきましょう(笑)。 |
子どもに観せるにはまだ早い内容だし、親子のストーリーが出てくる部分もあまり子どもには観せたくない内容です。中学生、高校生くらいなら興味を持てば観ても良いと思いますが、世の中の男性はこういう人ばかりでもないので、逆に警戒心だけを強くしないように、客観的に観て、気を付けたほうが良い一例として学んでください。 |
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2017.6.14 TEXT by Myson