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ハンガー・ゲーム

2012年9月28日より全国公開／PG-12
角川映画
公式サイト　

『バトル・ロワイアル』っぽい映画かなと思ってましたが、戦わされる理由や、描かれる世界観が違うので、思っていたのとは違った印象でした。戦うまでの準備や戦闘の演出などは、ハイテクで、このゲームのスポンサーとなる富豪たちが出てくるのですが、ファッションが近未来風だったり、独特な世界観がありました。アメリカの若年層に絶大な人気を誇ったというのは、ゲーム的な演出のおもしろさも要因の一つだとは思いますが、戦う者たちが大人とはちょっと違う判断をするというか、若いからこその価値観が垣間見えて、そういう部分で若年層にピタッとはまる部分があったのかなと思いました。 特に主人公に関しては、ピュアなハートがあるからこそ弱いし、強い。そういった部分がこの彼女の魅力なのだと思いました。そしてやっぱり弓を引く姿がかっこいいんですよね。殺し合うゲームなので、残酷なシーンはもちろんありますが、優しさや愛とともに強さを持った女子が主人公なので、女子にはより共感できる内容です。 ストーリーはわかりやすく、だいたい想像どおりの展開とはいえ、知恵と勇気で勝ち残ってきた主人公がラストの窮地で取る行動には意外性がありました。続編がありそうな終わり方をしていましたが、このゲームを勝ち残った先にある、さらなる戦いを予感させるものだったので、このあとどうなるのかが気になります。

デートで観るのは微妙ですね。主人公たちと同じ世代のカップルなら逆に抵抗はないのかも知れないですが、良い歳の大人同士で観ちゃうと、映画として楽しむ以前に道徳的なところがすごく気になってしまうかも知れません。青春映画としてのさわやかさもあり、物語の軸には愛が描かれているので、殺し合いのゲームをする物語とはいえ、全体的な印象は残酷映画ではないですが、設定としてありえないなと思ってしまったら全く楽しめないので、こういうタイプの映画を相手が受け入れるタイプかどうかは先に見極めた方が良さそうです。

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2012.9.21　TEXT by Myson