2014年3月1日より全国公開
ファインフィルムズ
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今作も好きなようにのびのびと作ってる感がたまりません。首が吹っ飛んだり、目の玉をズドンとやっちゃったり、痛々しいシーンも健在ですが、なぜかお気楽で楽しい雰囲気も漂う不思議な世界観は、誰にでも観やすいと思います。そして、今回もジェシカ・アルバ、ミシェル・ロドリゲスほか、『ハイスクール・ミュージカル』『スプリング・ブレイカーズ』のヴァネッサ・ハジェンズ、『ラム・ダイアリー』の共演でジョニー・デップと噂になったアンバー・ハード、『スパイ・キッズ』シリーズのアレクサ・ヴェガなど、スタイル抜群の美女が勢揃い。そして、こんな極上の女子たちが揃うなか主演を務めるのはもちろんダニー・トレホ。ダニー・トレホってロバート・ロドリゲス監督の従兄弟なんですが、監督は結構イケメンなのに従兄弟でもここまでビジュアルが違うとは…。でも運命的な親戚関係ですよね(笑)。そんなダニー・トレホは「『マチェーテ』の続編はまだかまだか」とロドリゲス監督にしつこく電話していたそうですが、この役を得た幸運を逃すまいとする必死さに余計に応援したくなります。彼が演じるマチェーテが美女たちにいじられる姿もなぜかかわいく見えちゃうのですが、本作独特の魔法にかかっちゃうんでしょうかね。マチェーテのしゃべり方をアホっぽく演出している効果もあると思いますが、チャーミングに見えるアホ加減が絶妙です。そして個人的には本シリーズのミシェル・ロドリゲスが大好き。まさに女子が惚れちゃう女子です。さらに男性俳優も超豪華で、メル・ギブソンにアントニオ・バンデラス、キューバ・グッディング・Jr.に加え、チャーリー・シーンが本作で初めて本名のカルロス・エステベスを名乗って映画出演しています。なんだか豪華食材で一流シェフが作った高級なB級映画という感じ。もちろん良い意味で、ですよ。 マチェーテというキャラクターはもともとロバート・ロドリゲス監督とクエンティン・タランティーノ監督作の二本立てで公開された『グラインドハウス』の上映時に、架空の映画の予告編として製作されたのがきっかけ。そこからシリーズ1作目となる映画『マチェーテ』の製作に発展しました。2作目となる今作の冒頭にもニセの予告編が流れますが、『マチェーテ』誕生のルーツを感じさせます。そしてラストにその予告編の真相がわかるのですが…それは観てのお楽しみ。笑っちゃうシーンがふんだんにある本作。今回はレディー・ガガも登場し、お祭り的な楽しさがあります。一応前作から繋がっていますが、本作から観ても問題なしでしょう。 |
セクシー・ダイナマイトな女子がたくさん登場するので、スタイルに自信がない人は、彼に余計なやきもちを妬いてしまう可能性があるかも知れません。それ以外の心配ごとはあまりありません。過激なシーンは少々ありますが全般的に笑えるシーンが多いので、刺したり斬ったり、撃ったり、血まみれのシーンが全くダメという方以外は、デートで観るとそこそこ盛り上がると思います。良い意味でバカバカしく、ツッコミを入れたくなるギャグシーンが満載。どこがおもしろかったか、お互いの笑いのツボを話しあってみましょう。 |
綺麗でセクシーなお姉さんがたくさん出るので、思春期男子は興味があると思いますが、残念ながらR-15です。高校生になってから観ましょう。ティーンだからこその見どころは特にありません(笑)。やりたい放題な映画なので、観たままエンターテイメントとして楽しんでください。 |
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■TJE Selection イイ男セレクション/ダニー・トレホ
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2014.1.18 TEXT by Myson