2014年8月1日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
原作コミックは読んだことはないし、アニメも観たことがないので、内容を知ったのは映画の本シリーズ1作目でした。前作を観たときも予想以上におもしろいと思いましたが、今作は相当スケールアップしていて大満足。さすが30億円もの製作費をかけただけあります。コミックやアニメを実写化した邦画はある一定のクオリティを越えないなと思っていましたが、本作でだいぶイメージが変わりました。日本人だってやればできるというのを証明していると思います。 まず、アクションシーンの見応えが抜群で、スピード感、俳優たちの身のこなしが素晴らしいです。佐藤健は今まで出演してきた役柄のなかで剣心をやっているときが一番カッコイイ!特撮による効果があるにせよ、それなりに運動神経が良くないと剣心の戦闘シーンはここまでの出来にはならないと思います。そして今作で注目はもう一人、志々雄真実(ししおまこと)を演じる藤原竜也です。舞台でも活躍する彼の演技は、映画の種類によっては他の役者と比べて少々力み過ぎのように感じるときがありますが、今回の役柄にはこのテンションがぴったりとハマっていました。包帯に巻かれているのでほとんど藤原竜也としての姿は見えませんが、すごい存在感です。藤原竜也は昔から人気が安定している印象がありますが、アイドル的な存在から本格派俳優へうまくイメージを転換してきていますね。今作の役柄は悪役ですがとても魅力的です。 今作はシリーズ2作目なので、物語は次作の“伝説の最期編”へと持ち込まれます。ラストシーンではアッと驚く演出があり、最終章への期待が半端ありません!コミックやアニメを知らない女子にも必見の邦画超大作です。 |
1作目を知っている方が話は飲み込みやすいですが、多少忘れていても物語にはついていけるので、本作から観ても問題ないでしょう。ラブストーリーの要素もありますが気まずくなるようなシーンはなく、物語自体がおもしろいのでどんなカップルでもデートで観てオーケーです。露骨に映っていることはあまりありませんが、斬って斬られてのシーンが多いし、人が焼かれる場面もあるので、想像しただけで無理という人だけ要注意です。 |
幼いキッズには少々怖いと思われるシーンがあります。小学高学年以上なら観て楽しめると思いますが、登場するキャラクターたちのカッコイイ姿を楽しむだけでなく、剣心が悪者を倒したあとにどう対処するか、どうしてそうするのか、ただ強いだけじゃなく本当の人の強さとはどういうことかなど、考えてみましょう。大人も子どもも楽しめる内容なので、親子で観に行って鑑賞後に命の大切さについて話し合うのにも良い題材になる映画です。 |
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©和月伸宏/集英社 ©2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会
2014.7.23 TEXT by Myson