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出演作
『ハモンハモン』『ベルエポック』『捕らわれた唇』『17歳』『オープン・ユア・アイズ』『美しき虜』『イフ・オンリー』『オール・アバウト・マイ・マザー』『裸のマハ』『ブロウ』『バニラ・スカイ』『ゴシカ』『赤いアモーレ』『トリコロールに燃えて』『ボルベール<帰郷>』『エレジー』『それでも恋するバルセロナ』『抱擁のかけら』『NINE』『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』『ローマでアモーレ』『ある愛へと続く旅』『悪の法則』
PROFILE
1974年スペイン、マドリード生まれ。1999年『オール・アバウト・マイ・マザー』に出演し、ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞で外国語映画賞を受賞。2004年『赤いアモーレ』でイタリア・アカデミー賞11部門ノミネート、最優秀女優賞を受賞。2006年『ボルベール<帰郷>』では、スペイン人女優として初めて、アカデミー賞主演女優賞にノミネート、カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した。2008年『それでも恋するバルセロナ』ではアカデミー賞助演女優賞を受賞。そのほかに『NINE』『ベルエポック』『すべての美しい馬』『ブロウ』『バニラ・スカイ』『エレジー』『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』などに出演し、国境やジャンルに捕らわれない多彩なキャリアを積み重ねている。プライベートでは2010年に俳優のハビエル・バルデムと結婚し、息子と娘が1人ずついる。
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ペネロペ:原作は私が今までの人生で読んだなかで、一番強烈で美しいストーリーでした。今回「VENUTO AL MONDO」を読んだときは、ストーリーと主人公に取りつかれたようになりました。この原作は本当に傑作で、私は主人公に情熱を感じます。こういう物語を映画化するのは難しいことですが、今回この小説を映画化できて本当に良かったと思っています。
ペネロペ:3〜4年前から、監督のセルジオとこの本の映画化について話し合ってきました。私に実際に息子が生まれてからこの映画が撮れたことは、女性としても女優としてもおもしろい経験でした。もし私に子を持つという経験がなかったら、主人公のジェンマの気持ちを違う風に捉えていたと思います。実際に子どもがいたからこそ、ジェンマの気持ちをきちんとわかった上で演じることができたので良かったです。
ペネロペ:この役を演じることができてとても幸せです。でも非常につらく、暗い日々も過ごしました。私はジェンマという役に対して尊敬と愛情を感じています。この原作を読んだとき、500ページもあるのに1日半で読み切りました。そしたらジェンマのことばかり考えてほかに何も手がつかなくなりました。それだけ彼女に惚れ込んだということです。
全ての撮影が終わると、もうジェンマを手放さなくてはならないのですごく変な感じです。寂しくもありますが、一つの作品を完了することは嬉しいことなのですが、今回はすごく妙な感じで、混乱した気分になりました。
ペネロペ:彼は素晴らしい人です。彼は最高の俳優の一人だと思いますが、監督としても素晴らしい人です。俳優が役に入っていくプロセスをよく分かっている人です。俳優が真実を発見するまで自由にやらせてくれます。そうやって演じるときに何でも試させてくれたので、私はよくセットで監督にお礼を言っていました。どんなことにも気付いてくれて、監督との仕事は本当に素晴らしい経験となりました。また彼と仕事をするのが待ち遠しいです。
ペネロペ:皆さん素晴らしい才能の俳優さんたちです。エミールやアドナン、サーデット、みんなそうです。それに脇役の人たちも。この映画の配役は絶妙で、セルジオ監督は一人たりとも間違った選択をしていませんでした。全ての出演者のおかげで本当に素晴らしい映画になったと思います。
ペネロペ:とても美しいラブストーリーとなっています。ラブストーリーが上手く作用しなければ、残りの部分も無意味なものになってしまいます。この映画ではジェンマが永遠に失った愛を描いています。彼女は人生最大の愛を、悲惨な形で失くしてしまったので、幸せなときや希望にあふれているときというのは、おとぎ話のようでなくてはなりません。その部分が映画のなかではとても素敵に描かれています。
それに友人ゴイコとの関係も良かったと思います。もし別の状況だったら、彼とジェンマの関係はまた別のものになっていたかも知れませんね。でも彼女が愛しているのはディエゴなのでゴイコは特別な友人でしかないのです。
素晴らしい原作本には本当に感謝しています。監督とその奥様(原作者)が一緒に書いた台本にも感謝しています。2人にとって原作を台本にすることが一番難しかったんじゃないかと思います。出来上がった台本を読んでみると、大事なこと全てが入っていて、何も省かれていなかったのでそれには本当に驚きました。私はこの物語が大好きで、今回出演できて幸せだと思っています。観る人の心に響く映画になっていると思います。
2013年11月1日より全国公開
監督・脚本:セルジオ・カステリット
出演:ペネロペ・クルス/エミール・ハーシュ/アドナン・ハスコヴィッチ/サーデット・アクソイ/ジェーン・バーキン
配給:コムストック・グループ
公式サイト 予告編 映画批評&デート向き映画判定
ジェンマとディエゴは出会った瞬間に恋に落ち、結婚する。2人は子どもを熱望したがその願いは叶わず、代理母候補を見つけ子どもを授かる。ジェンマは生後間もないピエトロと共に戦火の街から逃げるが、ディエゴは1人その地に残り命を落としてしまう。長い月日が経ち、16歳になった息子と共にもう一度過去の思い出をたどるジェンマは、ディエゴとの深い愛の真相を知ることとなる。
© Alien Produzioni / Picomedia /Telecinco Cinema/ Mod Producciones 2012
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