2025年初旬は、名曲から生まれた映画が続々と公開されます。そこで今回は名曲から生まれた新作映画とともに、旧作もいくつかピックアップし、楽曲がリリースされた年の順にご紹介します。
なごり雪
監督:大林宣彦
出演:三浦友和/須藤温子/宝生舞/ベンガル/細山田隆人
1974年 イルカ“なごり雪”
ボヘミアン・ラプソディ
監督:デクスター・フレッチャー(ブライアン・シンガーが降板後に、が引き継ぎ完成)
出演:ラミ・マレック/ルーシー・ボイントン/グウィリム・リー/ジョー・マッゼロ/ベン・ハーディ/エイダン・ギレン/トム・ホランダー/マイク・マイヤーズ/アレン・リーチ/アーロン・マカスカー
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 来日会見取材リポート 映画好き女子のお気に入りは?本作俳優&クイーンのメンバーについて調査『ボヘミアン・ラプソディ』 心理学から観る映画5:自己一貫性動機〜スターの場合〜
1975年 QUEEN“ボヘミアン・ラプソディ”
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かなさんどー
2025年1月31日沖縄先行公開/2月21日より全国公開
パルコ
監督・脚本:照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)
出演:松田るか/堀内敬子/浅野忠信/K ジャージ/上田真弓/松田しょう/新本奨/比嘉憲吾/真栄平仁/喜舎場泉/うどんちゃん/ナツコ/岩田勇人/さきはまっくす/しおやんダイバー/仲本新/A16/宮城恵子/城間盛亜/内間美紀/金城博之/前川守賢/島袋千恵美
1983年 前川守賢“かなさんどー”
大きな玉ねぎの下で
2025年2月7日より全国公開
東映
監督:草野翔吾
出演:神尾楓珠/桜田ひより/山本美月/中川大輔/伊東蒼/藤原大祐/窪塚愛流/瀧七海/伊藤あさひ/休日課長/和田正人/asmi/飯島直子/西田尚美/原田泰造/江口洋介
1985年 爆風スランプ“大きな玉ねぎの下で”
REVIEW
1985年に爆風スランプがリリースし大ヒットした名曲“大きな玉ねぎの下で”をモチーフに生まれたストーリー。でもなぜ今映画化されるのか不思議に思っていたら、映画公式サイトによると、2000年代に入っても多くのアーティストにカバーされつつ、2019年には爆風スランプのボーカル、サンプラザ中野くんが「令和元年Ver.」を発表し、再び注目を集めたといいます。
世代を超えて愛され続ける楽曲と同様に、本作のストーリーも2世代に渡る物語が描かれています。そして、それぞれの世代を象徴する設定がストーリーを一層ドラマチックにしています。どんな設定になっているのかは観てのお楽しみに。
本作はロマンチックな面も存分にありつつ、とてもサバサバした面も印象的です。だから逆に、甘いラブストーリーは苦手という方にも共感できるでしょう。そういう意味でも多面的なので、広い層が楽しめる作品といえます。
リンダ リンダ リンダ
監督・脚本:山下敦弘
出演:ペ・ドゥナ/前田亜季/香椎由宇/関根史織/三村恭代/湯川潮音/山崎優子/甲本雅裕
映画好き女子が選んだ【ガールズムービー邦画ランキング】
1987年 THE BLUE HEARTS“リンダ リンダ”
以上は、1989年1月7日まで続いた昭和のヒットソングから生まれた作品です。1980年代の途中から、レコードがCDにおき変わっていったといわれています。
未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜
監督:蝶野博
出演:松下奈緒/竹財輝之助/原田泰造/西田尚美
DREAMS COME TRUE 1990年”未来予想図Ⅱ”/1991年“未来予想図”
※”未来予想図Ⅱ”が先にリリース
糸
監督:瀬々敬久
出演:菅田将暉/小松菜奈/山本美月/高杉真宙/馬場ふみか/倍賞美津子/永島敏行/竹原ピストル/二階堂ふみ(友情出演)/松重豊/田中美佐子/山口紗弥加/成田凌/斎藤工/榮倉奈々
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
1992年 中島みゆき“糸”
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涙そうそう
監督:土井裕泰
出演:妻夫木聡/長澤まさみ/麻生久美子/塚本高史/中村達也/平良とみ/森下愛子/大森南朋/船越栄一郎(特別出演)/橋爪功/小泉今日子
2001年 夏川りみ“涙そうそう”
小さな恋のうた
監督:橋本光二郎
出演:佐野勇斗/森永悠希/山田杏奈/眞栄田郷敦/鈴木仁/トミコクレア/金山一彦/佐藤貢三/中島ひろ子/清水美沙/世良公則
2001年 MONGOL800“小さな恋のうた”
この後、2003年にiTunes Music Storeが誕生しました。
雪の華
監督:橋本光二郎
出演:登坂広臣/中条あやみ/高岡早紀/浜野謙太/箭内夢菜/田辺誠一
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
2003年 中島美嘉“雪の華”
ハナミズキ
監督:土井裕泰
出演:新垣結衣/生田斗真/蓮佛美沙子/松重豊/ARATA(井浦新)
2004年 一青窈“ハナミズキ”
Back to Black エイミーのすべて
監督:サム・テイラー=ジョンソン
出演:マリサ・アベラ/ジャック・オコンネル/エディ・マーサン/ジュリエット・コーワン/サム・ブキャナン/レスリー・マンヴィル
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
2006年 エイミー・ワインハウス“Back to Black”
2007年にはiPhoneが誕生!日本では2008年から発売が開始されました。ここからさらにユーザーと音楽との接点に大きな変化が起きました。
愛唄 ―約束のナクヒト―
監督:川村泰祐
出演:横浜流星/清原果耶/飯島寛騎/成海璃子/財前直見/富田靖子/中山美穂
2007年 GReeeeN“愛唄”
キセキ ーあの日のソビトー
監督:兼重淳
出演:松坂桃李/菅田将暉/忽那汐里/平祐奈/横浜流星/成田凌/杉野遥亮/早織/奥野瑛太/野間口徹/麻生祐未/小林薫
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 完成披露舞台挨拶
2008年 GReeeeN“キセキ”
1989年1月8日から2019年4月30日まで、約30年間続いた平成のヒットソング。エクシングが出している「平成総合ランキング」の2位が一青窈の“ハナミズキ”、3位がMONGOL800“小さな恋のうた”、5位にGReeeeN“キセキ”がランクインしています。時代を代表する曲が映画化されたんですね(参照元リンク)。
366日
2025年1月10日より全国公開中
松竹
監督:新城毅彦
出演:赤楚衛二/上白石萌歌/中島裕翔/玉城ティナ/稲垣来泉/齋藤潤/溝端淳平(友情出演)/石田ひかり(友情出演)/国仲涼子/杉本哲太
映画に隠された恋愛哲学とヒント集77:手放す勇気の必要性『366日』
2008年 HY“366日”
REVIEW
HYの楽曲“366日”から着想を得て生まれたストーリーです。物語の舞台は、東京と沖縄。そして過去と現在を行ったり来たりしながら描かれています。
沖縄の美しい風景とともに描かれる青春ラブストーリーは、やがて東京を舞台に描かれる大人のラブストーリーに変わっていきます。そのなかで切ない展開が出てきて、恋愛の苦さも描かれています。ただそこで終わらずに、さらに続くストーリーには優しさが溢れている点で、成就するかどうかという視点を越えた愛の形を観ることができます。
世界征服やめた
2025年2月7日より全国順次公開
SPOTTED PRODUCTIONS
監督・企画・脚本:北村匠海
出演:萩原利久/藤堂日向/井浦新(友情出演)
2012年 不可思議/wonderboy“世界征服やめた”
REVIEW
幼少期から芸能界入りし、アーティスト、俳優として活躍する北村匠海が、本作で初短編監督デビューを果たし新境地を拓きました。映画公式サイトによると、本作は北村監督が高校時代に出会い、「人生を変えてくれた」と感謝を捧げる、不可思議/wonderboyの楽曲“世界征服やめた”を原案としています。
主人公は毎日無気力に生きる青年、彼方(萩原利久)。そして、一見明るく元気な同僚の星野(藤堂日向)は、静かに毎日を過ごそうとする彼方に何かと絡んできます。本作は一見彼等の日常を淡々と描きながら、彼等の中に渦巻くとても重く複雑な心境を時に静かに時にエネルギッシュに物語っています。そうして彼等の心の内が見えてくると、『世界征服やめた』というタイトルが意味するところにハッとさせられます。
映画公式サイトには、不可思議/wonderboyの楽曲“世界征服やめた”に出会った頃の北村監督の心境が綴られています。悩み苦しんだ時期に心を救われた楽曲への思いがヒシヒシと伝わってくるストーリーです。北村匠海の創作のセンスにも驚かされます。
ぼくのお日さま
監督・撮影・脚本・編集:奥山大史
出演:越山敬達/中西希亜良/池松壮亮/若葉竜也/山田真歩/潤浩
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
2014年 ハンバート ハンバート“ぼくのお日さま”
この他にも、歌が先か映画が先か不明なものも含めて、ヒットソングに由来する作品がまだまだあります。映画を観てから楽曲を聴くと新たな感覚で聴けることもあるので、ぜひ両方楽しんでください。
©2024 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会
©『世界征服やめた』製作委員会
©2025映画「366日」製作委員会
©「かなさんどー」製作委員会
©2018 Twentieth Century Fox
©2019 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
©2020映画『糸』製作委員会
©2019映画「雪の華」製作委員会
©2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
©2017「キセキ −あの日のソビト−」製作委員会
©2018「愛唄」製作委員会
©2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
TEXT by Myson
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情報は2025年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。