『キセキ ーあの日のソビトー』完成披露舞台挨拶、松坂桃李、菅田将暉、忽那汐里、横浜流星、成田凌、杉野遥亮、兼重淳監督
GReeeeNの誕生秘話を描いた『キセキ ーあの日のソビトー』の完成披露舞台挨拶に、監督、キャスト一同が登壇。人気俳優達は客席から登場し、会場には黄色い声援が飛び交いました。物語は、GReeeeNのメンバーの一人ヒデと、その兄ジンの物語が軸となっていますが、撮影前に松坂桃李と菅田将暉は、この兄弟本人に会ったそうで、そのことについて、松坂は「自然と一体化しているというか、感覚的なことをしゃべるというか、でもその言葉にすごく説得力や吸引力があって。そんな方を演じるのは雲をつかむようで難しいかなと思っていましたが、ジンさんとお話しているうちに緊張もほぐれて、素直に現場に入れました」と話しました。菅田は「ジンさんと桃李君が似てるんですよね。ネイチャー感というか、山、川、風、松坂桃李、っていう、自然物感というか。そして動物的嗅覚みたいなところが似てるなと思いました。あと、“せっかくだから皆で一緒に写真撮ろうよ”となった時も真っ先に立ち上がったのが2人で、その様子を見て僕とヒデさんは“似てますよね”と言ってたんですけど、そう言ってた僕らも似てたのかも知れませんね」と4人で会ったときの印象を振り返りました。続けて、ヒデを演じることについては「邪魔したくないなと思いました。GReeeeNさんの楽曲のイメージもあるし、(ファンの方は)顔を知らないだけにいろいろイメージしてると思うんです。で素敵な方なんで、どこまで近づけられたかわからないですけど」と謙虚に答えていました。
同じくGReeeeNのメンバーを演じた、横浜は「実在する方でファンの方もたくさんイメージを持っていらっしゃるので、プレッシャーはありましたが、僕自身GReeeeNさんが大好きだからこそ責任を持って演じさせて頂きました」と答えました。成田は「僕もすごく責任を感じましたが、僕自身の青春を彩ってくれた方々なので、楽しみもありました」とコメントしました。次に杉野は緊張し過ぎて質問の内容を忘れるという天然ぶりを見せつつ、「学生の頃にGReeeeNさんの曲をよく聴いていてファンだったので、このお話を聞いたときにすごく胸がいっぱいになりました」と話しました。ヒデの恋人役を演じた忽那は、「今回は何にも考えないでやっていて、皆さんがライブのシーンとか素で楽しんでいる分、私も計算したりするより楽しんでなんぼかなと思ってやりました」と笑顔で撮影当時のことを振り返りました。
これまで何度か共演してきた松坂と菅田ですが、兄弟げんかのシーンについて松坂は「兄弟役って空気感が難しい感じがするんですけど、兄弟役だから相談したりコミュニケーションをとらなきゃっていうのは全くなかったんですね。それは菅田だったからだと思うんですけど。初めて共演したのは『王様とボク』という映画で、パスタかなんかを食べる何てことないシーンなのに、“なんか今、ざわっとしたよね”っていう感覚がすごく印象的で覚えてました。このシーンもそのざわっとした感じがあったんですけど、カットがかかった瞬間に2人であの時を思い出したねって言ってたんです。結構印象的なシーンですね」と菅田との相性がわかるエピソードを披露。菅田は「このシーンで桃李君に捕まれるんですけど、アザになりまして、一週間くらい治らなかったんです。でも、そんだけ力が強かったことに気付かずにやっていて後で気付いたので、それって良い傾向だなって思いました」と結局楽しかったと感想を述べました。対して松坂が「ごめん!」と謝罪しましたが、「謝られても傷は癒えないんで」と菅田が冗談でぴしゃり(笑)。仲の良さを感じさせるやりとりも微笑ましかったです。
歌うシーンについて松坂は、「最初歌う予定はなかったんですよ。このお話を聞いたときも、“プロデューサーの役なんで、歌わないです。大丈夫です”と言われて、良かったと思っていたら、台本見て1ページ目から歌ってて騙されたと思いました(笑)。これは恥ずかしかったです。今回が最後です。歌とホラー作品はちょっと…って、ずっと言ってたんで」と語りました。それに対して菅田は、「マイクを持つ手がエロいんです。これはぜひ注目して欲しいです」と称賛し、見どころだと断言(笑)。松坂は「そんなんじゃないから」と照れていましたが、監督も「このシーンは松坂さんにお任せしてましたが、エロいです」と太鼓判を押しました。
最後に菅田は「GReeeeNさんに敬意を表して、本当に一生懸命作りました。二兎追う者が二兎を得た実話に、僕等は演じながら勇気をもらいました。楽しんで頂けると有り難いです」とコメント。松坂は「心が温かくなる作品です。本当に勇気をもらえる作品です。完成した作品を観て、自分が今やっていること、やろうとしていること、自分で選択したからこそそれが正解だったと後押しをされた気持ちになりました。皆さんも何か受け取ってもらえたら嬉しいです」と締めくくりました。GReeeeNの知られざる物語を観る楽しさだけでなく、親子の物語、兄弟の物語…といろいろな要素が詰まった本作。大事にしたいものを大事にして成功した彼らのストーリーはすごく共感できるところが多いです。老若男女多くの方にオススメです。
完成披露舞台挨拶:2016年12月6日取材 TEXT by Myson
※タイトルの“ソビト”とは?:素人または空人。呼称。自由に新しいことに挑戦していく人のこと。GReeeeNによる造語。
『キセキ ーあの日のソビトー』
2017年1月28日より全国公開
東映
公式サイト
©2017「キセキ −あの日のソビト−」製作委員会
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/松坂桃李
■TJE Selection イイ男セレクション/菅田将暉
■TJE Selection イイ男セレクション/野間口徹
→トーキョー女子映画部サイトに戻る
松坂桃李が“これで最後”と語ったシーンとは?『キセキ ーあの日のソビトー』 はコメントを受け付けていません