世界的に社会現象を巻き起こした人気ドラマ『ダウントン・アビー』が映画化され、2020年1月10日より劇場公開されます。そんな本作について、「それほど人気があるならば、ぜひ劇場版を観たい」という声や、「ドラマを観ていないから…」という声、両方あると思いますが、今回トーキョー女子映画部では、【ドラマを観たことがある方】と【ドラマを観たことがない方】の両方に劇場版を鑑賞頂き、その点をアンケートと座談会で検証させて頂きました。
この特集では、皆さんの率直な反応、感想をもとにした、劇場版を満喫するための攻略法をお届けします。
【ドラマを観たことがある方】23名 【ドラマを観たことがない方】23名
計46名が観賞・アンケート回答 (うち10名で座談会)
本当にドラマを観ていなくても、劇場版を楽しめるの?
【ドラマを観たことがない方】のみの回答でも
とても楽しめた 11名
楽しめた 10名
ふつう 1名
あまり楽しめなかった 1名
全く楽しめなかった 0名
楽しめた&とても楽しめた 91.3%
ドラマ鑑賞者を含めた全体の回答では「楽しめた&とても楽しめた 93.5%」と少し割合が上がるのは当然ですが、この結果からドラマを観ていなくても充分楽しめる作品だということがわかりました!
【ドラマを観たことがある方】感想コメント
- ドラマ番の魅力は、貴族も使用人達も皆それぞれのドラマが描かれており、さまざまな人生模様が楽しかったので、「2時間にまとめた映画はどうなるのかしら」と不安に思っていたのですが、登場人物全員のエピソードが盛り込まれていて本当に素晴らしい作品でした!
- こんなに徹底的なハッピーエンドは他に知りません。愛が溢れていて、こちらまで幸せになります。清々しいです。
- 懐かしく観た。ドラマが終わって寂しかったので、とてもハマりました。2時間があっという間。もっと長くてもOK。
- すべてのシーンがドラマから見事に繋がっていて楽しめました!ラストのダンスシーンが素敵でした!極上のエンタテインメント。コメディとしても楽しかった。
- 全話観てこの続きがあったらと思っていたので、嬉しかった。それぞれの人生がとてもきめ細かく描かれていて中身が濃かった。
【ドラマを観たことがない方】感想コメント
- 2時間という長さが短く感じるほど映画に入り込めた。キャラクターがたくさん出てきましたが、どれも個性溢れるメンバーで無駄がなかった。
- 人が多いので飽きない。役者が良い。テンポが良い。大きな盛り上がりポイントが1つあるのではなく、ずっと山場。
- 素晴らしく豪華なお屋敷、調度品に囲まれながらストーリーが進行し、観ていてうっとりしてしまうほどでした。出演者の衣装も見応えがあります。
- 最初は人間関係が把握できずに付いていくのが大変でしたが、英国好きなので、皆の立ち振る舞い、衣装、言動、表情全部ツボに入ってしまって楽しめました。いろいろな愛に溢れていて好きなシーンがたくさんありますが、トムとルーシーのダンスは本当に素敵でした。
- ドラマを観ていないが、キャラクターや人間関係がわかりやすく、すぐに楽しむことができた。イギリスの貴族階級らしい風刺の効いたセリフ回しだけでなく、あらゆるシーンのギャップ、華やかな場面の対比で心動かされた。
ドラマを観ていなくても、劇場版を理解できる?
この結果からも、劇場版だけ観てもオーケーということがおわかり頂けると思いますが、ここで最低限抑えておくと、なお理解が深まるキャラクターをピックアップしてご紹介します。
特に要チェックのキャラクターをご紹介
※ドラマ版のネタバレを含みます。
トム・ブランソン/俳優:アレン・リーチ
クローリー家の運転手だった頃に、クローリー家の三女シビルと恋に落ち、身分を超えて結婚。一人娘を授かったが、出産でシビルが他界してしまい、クローリー家の中でなかなか家族の一員として打ち解けられずにいた。アイルランド出身で政治への関心が強く、その点でも亡き妻シビルは理解し合える相手だったが、誰とも共有できなくなり孤独に苛まれていたところ、悪い女に騙されそうになったこともある。だが、メアリーをはじめ、クローリー一家がトムを大事に思っている気持ちを素直に受けとめられるようになり、家族からの相談にのったり、恋のキューピット役をかって出たり、クローリー家が自分の居場所だと今は感じている。
レディ・メアリー・タルボット/俳優:ミシェル・ドッカリー
クローリー家の長女で、プライドが高く、負けず嫌い。次女イーディスとは険悪の仲で、ようやくまとまろうとしていた妹の縁談を壊したことまである。だが、やり過ぎたことを反省して、今度はこっそり仲を取り持ったこと、本音を打ち明けたことで、徐々にイーディスとの距離は縮まりつつある。クローリー家の跡取り婿として招かれた一族の遠い親戚マシューとは長い時間をかけて関係を築き結婚したが、マシューが自動車事故で他界。その後しばらくふせっていたが、いくつかの恋を経て、ヘンリー・タルボットと出会い、再婚した。前夫マシューが他界したことで財産を受け継ぐ立場にあり、ロバートの跡継ぎとして奮闘中。
バイオレット・クローリー/俳優:マギー・スミス
先代グランサム伯爵の未亡人。息子ロバート(現グランサム伯爵)と、“ダウントン・アビー”の名声を守ることに全力を注ぐ。一見厳しいように見えて、家族のことをとても心配しており、孫達は窮地に立たされた時、親より先にバイオレットを頼る時もある。貴族とはこうあるべきという姿勢を一番貫いているように見えて、実は自身も昔道ならぬ恋をしたことがある。
カーソン/俳優:ジム・カーター
少年の頃から“ダウントン・アビー”で働いていたので、誰よりも伝統を重んじる。長女メアリーには特に親しまれていて、時には良き相談相手になることも。いつでも礼儀正しく、規律に厳しいが、家政婦長のヒューズには心を開いており、後にヒューズと結婚。ヒューズと仲の良い料理長のパットモアも含めて、ベテランで“ダウントン・アビー”を守っていたが、手が震える症状が出始めたことで、執事の仕事が難しくなり引退。だが、(劇場版では)国王が訪問するとあって、一時的に執事に復帰することになる。
トーマス・バロー/俳優:ロブ・ジェームス=コリアー
昔はとても自己中心的で、狡猾だった。第一下僕だった頃、従者の座を奪うために、ベイツをあらゆる手で貶めようと必死だった。その意地悪な性格のせいで、友達はできず、ゲイであることで恋愛にも苦労してきた。唯一友達になれた下僕のジミーもいなくなり、孤独に陥って、ゲイを治せるという薬を騙されて買い、それを使って身体がボロボロに。そこへ精神的な限界がきて自殺を計ったが、命拾いして改心した。職位は、ひょんなことから副執事に昇進した後、一度“ダウントン・アビー”以外の屋敷に転職し、カーソンの退職で屋敷に戻り、現在は執事を務める。
モールズリー/俳優:ケヴィン・ドイル
元はマシュー付の執事兼従者だったが、マシューが亡くなり、一度職を失ってしまう。“ダウントン・アビー”の下僕として誘われ、内心受けるつもりだったのに、表向きだけもったいぶって見栄をはった態度を取ったばっかりに、カーソンの機嫌を損ねてしまったり、空回りが多い。でもとても優しい性格で、ユーモアがあるので、周囲には好かれている。頭が良く、後に偶然にも教師になる機会に恵まれた。劇場版では、助っ人として再び給仕を手伝うことに。
デイジー/俳優:ソフィー・マックシェラ
台所担当のメイドで、料理長のパットモアの指導のもと料理を作るのにいつも忙しい。本当の家族がおらず、寂しい思いをしてきたが、亡き婚約者の父と親子のような関係を築き、今はそれを支えにしている。自分から思いを寄せた相手でも、いざ自分のほうに振り向くと急に冷めてしまったり、あまのじゃくな面もあり、恋愛的にはこじらせタイプ。やっと下僕のアンディと落ちつきそうだが…。
他にも大勢出てきますが、劇場版に関しては、上記を抑えておけば充分です。ドラマには登場しない劇場版のみのキャラクターもいるので、ドラマに縛られることなく観ても楽しめます。
座談会では、相関図があると整理しておけるという意見があったので、気になる方は、ドラマ版公式サイトに、シーズン毎の相関図も書いてありますので、ぜひ予習してください。
ドラマ版公式サイト相関図→ 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6
劇場版公式サイト相関図→こちら
『ダウントン・アビー』には、人気俳優が多数出演!
“ハリー・ポッター”シリーズほか名作に多数出演の大女優マギー・スミス(バイオレット役)や、『ボヘミアン・ラプソディ』の悪役が記憶に新しいアレン・リーチ(トム・ブランソン役)ほか、本作には人気俳優が多数出演しています。
ヒュー・ボネヴィル(ロバート・クローリー役)
最近の作品では、“パディントン”シリーズの主人公一家のお父さん役でご存じの方も多いのではないでしょうか。彼は、1994年『フランケンシュタイン』で映画デビューを果たし、ほか出演作は、『ノッティングヒルの恋人』『シャンプー台の向こうに』『アイリス』『シャンハイ』などがあります。
マシュー・グード(ヘンリー・タルボット役)
2019年に公開された『ガーンジー島の読書会の秘密』では、ドラマ版『ダウントン・アビー』にも出ていたリリー・ジェームズが演じる作家を支えるキャラクターを演じていました。ほか『ウォッチメン』『シングルマン』『イノセント・ガーデン』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『セルフレス/覚醒した記憶』などに出演。
イメルダ・スタウントン(モード・バックショー役)
“ハリー・ポッター”シリーズのドローレス・アンブリッジ役で知られていたり、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『ヴェラ・ドレイク』で覚えている人もいるでしょう。実は彼女、カーソン役のジム・カーターと実生活で夫婦なんです。名優夫婦ですね!
ドラマ版まで入れると、ダン・スティーブンス、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、リリー・ジェームズ、イアン・グレン、シャーリー・マクレーン、ポール・ジアマッティなど、本当に多くの俳優達が出演しています。それだけ実力派が目白押しの作品なんです。
とはいえドラマで何が起きていたか、気になる方へ 【超短縮版ドラマあらすじ】
1912年、イギリスの郊外にたたずむ大邸宅“ダウントン・アビー”に、悲報が届けられる。そこには、将来家督を相続するはずだった長女メアリーの婚約者が、豪華客船タイタニック号の沈没で帰らぬ人となったと記されていた。そして新たな相続人として、中流階級の遠縁の弁護士マシュー・クローリーが“ダウントン・アビー”にやってくる。やがて、マシューは長女メアリーと結婚するが、自動車事故で帰らぬ人となってしまう。“ダウントン・アビー”を継ぐ者が決まらないまま、時は過ぎ、メアリーはようやく元気を取り戻し、恋愛にも意欲が湧いてくる。だが、いざ結婚を考えようとすると、マシューのことが思い出され、新たな一歩を踏み出せずにいた。
そうしているうちに時代の変化が訪れ、貴族は徐々に従者を使わなくなってきたり、家事が簡単になる家電製品が出てきたりで、クローリー家の中でも、そんな状況に抵抗を感じる者もいれば、賛成する者もいて、統制されていた価値観から、個々の価値観が芽生えていく。だが、同時に“ダウントン・アビー”でもリストラが避けられない状況になってきて、不安にかられる者もいた。だから、使用人のある者は将来のビジネスのために家を買ったり、勉強を始めたり、自分の得意な道へ転職したり、使用人達はさまざまな選択を行動に起こしていく。そして、クローリー家の面々も、自分で会社を設立したり、ロンドンで働いたり、徐々に貴族の枠にはまらない生き方を選んでいく。そんな中、メアリーはカーレーサーのヘンリーに出会い、身分を超えて再婚する。また使用人側でも、執事のカーソンと家政婦長のヒューズが結婚。ベイツとアンナにもようやく子どもができたり、いろいろな苦しみを乗り越えてきた“ダウントン・アビー”の面々達皆に、ようやく幸せが訪れてきたのだった。
話し出したら止まらない!
『ダウントン・アビー』座談会リポート
★付=ドラマ版を観たことがある方
マイソン★:ではまずドラマを観たことがない方は、この映画に興味を持った理由を教えてください。
Aさん:タイトルは知ってて、なんで覚えたかというと『アイアンマン3』で、ハッピーが重傷を負って入院中に『ダウントン・アビー』が好きで観てるっていうシーンがあったんです。もともと英国ドラマだとミステリーは結構観てて、英国の雰囲気は好きなんですけど、このドラマは長くてなかなか観る時間がなかったんです。でも、今回部活の募集があって、いっそ映画を観てからドラマに入ろうかなと思いました。人物が多くて最初追うのは大変ですけど、“ハリー・ポッター”とか、“パディントン”とか、映画を観る人からすると知ってる顔がいっぱい出てくるので、そういう俳優に注目するところから物語に入っていって、本作を観終わってみて、ドラマも観て、すごく知りたいなって気持ちが熱くなっています。
マイソン★:いいですね!では、ドラマを観たことがある方は、どうでしたか?
Bさん★:私はドラマは第2シーズンくらい観たところで好みの俳優が降板してしまったので、あとはファイナルシーズンの最終話だけを観たような気がします。でも最終話でトムの立ち位置がわかって、観ておいて良かったなと思いました。
マイソン★:ちょっとわからない部分もありつつ、観た感じでしょうか?
Bさん★:第一シーズンを観てれば、だいたいの人はわかるので、誰かと誰かを間違えたりもないし、すごく楽しく観られました。だから、第1シーズンとか第2シーズンしか観てなくても、ファイナルシーズンの最終回だけ観ておけば大丈夫じゃないかなと思いました。
Cさん★:私は全部観てて,“ダウントン・アビー”(=撮影に使われたハイクレア城)にも行っちゃいました。
一同:え〜!スゴい!
Cさん★:でもドラマは何度も観たというよりは、一周全部観たという感じなんですけど、細かいネタとかも、映画を観ているとだんだん思い出してきたというのがあって、楽しかったです。1回だけでも観てるとそういう小ネタも楽しめるかなと思いました。
Dさん★:私はガッツリ観ていたわけではなくて、抜けちゃってるところもあるんですけど、一応ファイナルまで観てます。でも、劇場版を観てみて、人物相関図だけあれば、ドラマ版を観ていなくても全然いけると思いました。今回はこれだけで完結しているので、なんてことはないです。
マイソン:確かにそうですね。次に、一番気になったキャラクター、関係はどの辺りでしょうか?
Eさん:私はやっぱりメアリーで、“米倉涼子みたいな人”って覚え方をしてました。
一同:ハハハハハ(笑)。
Eさん:私も同じ長女なので、“ダウントン・アビー”を任されていくってどういう感じなのかなとか、そういうのが気になりました。あとは、バイオレットも“マクゴナガル先生(マギー・スミスの“ハリー・ポッター”シリーズでの役名)”って私は呼び続けているんですけど、存在感がすごいので、この作品でというよりもこの俳優さんが他にどういうのに出てるのかとか、今でもいろいろな作品に出てるんだなと、気になりました。
Fさん:私もいっぱい気になったんですけど2人に絞って、バイオレットとトム・ブランソンです。バイオレットは、話し方がすごくツボにハマって、ああいう言い回しをこのシリーズで散々言ってると思うとドラマ版も観たくなりました。トムは完全に自分は異端だからというスタンスで、根無し草とか、でも家族だからとかいろいろなことを言ってて、今までどういう関係性を築いたのか、何かあったんだろうなといきさつが気になりました。
Aさん:いろいろ気になっちゃってしょうがないんですけど、やっぱりトムですよね。私は『ボヘミアン・ラプソディ』がすごく好きで、アレン・リーチ(トム役)はすごく悪い役じゃないですか。俳優さん自身は良い人だと思うんですけど、この作品では良いアレン・リーチ、爽やかなアレン・リーチを観られたと思いました。トムは運転手からどうやってこういう立場になったんだろうっていうのが気になって、過去も気になるし、この映画の後にどうなるのかも、一番気になりますね。
マイソン★:では、ドラマを観たことがある方に質問で、さっきBさんはファイナルシーズンの最終話さえ観ておけば大丈夫とおっしゃっていましたが、ほかに最低限ドラマ版はここだけ観てたらより劇場版を楽しめると思うところはどの辺りでしょうか?さっき、Dさんは相関図さえ観ておけば大丈夫とおっしゃっていましたが、どうですか?
Dさん★:そうですね。ほとんど観なくても大丈夫だと思いました。でもシーズン1はベースがわかるから、観たほうが良いかも。まだ三女も生きてるし、トムは運転手じゃないですか。だから1を観ておくと、あれからこうなったんだとわかるかなと。
Gさん★:1ってどこまでの話でしたっけ?三女がなぜ亡くなったのかとかを知っておくと、なぜ次女イーディスが不安に思ってるのかがわかりますよね。知らないと、次女がただのわがままに見えるかも知れませんよね。
Bさん★:シーズン1を観ないと、『ダウントン・アビー』って当時のイギリスの相続の話がもとになっているので、そこのところが一番おもしろいんですよね。こんなに娘はいるのに、(相続する)男性をどこからか連れて来ないと継がせることができないっていうのがあったわけじゃないですか。でも途中で法律が変わっちゃって、女性でも相続できることになってましたけどね。
マイソン★:使用人と貴族のルールや距離感も、シーズン1から比べてすごく変わってるんですよ。あと途中から出てきているキャラクターもいれば、途中でいなくなっているキャラクターもいたりして、誰のどこを観たいかによって、変わってきそうですね。でもとりあえずシーズン1は大事…。
Cさん★:ドラマって、真ん中が中だるみしますよね。シーズン1,2は新しいタイプのドラマって感じでおもしろくって、ちょっとシーズン3、4でだるくなって、また最後のほうで、女性の地位向上とか現代的な話題になってきておもしろくなってきたから、かいつまんで観るなら最初と最後(笑)。
一同:ハハハハハ(笑)。
マイソン★:じゃあ、1,2,5,6くらいですかね?
Dさん★:1,2,6でも良いんじゃないですかね。
Hさん:そんなに観るなら、もう全部観たくなりますけどね(笑)。
一同:ハハハハハ(笑)。
マイソン★:ですよね(笑)。もちろん全部観たほうがいろいろもっと感動すると思うんですけど、そういえば、今日エンドロールの最後で拍手が起きてましたよね!
Aさん:私はドラマ観てないけど、感動して拍手しちゃった。
マイソン★:すごい、すごい、良かった!
Bさん★:あのドラマを、この映画2時間にまとめたのって、すごいと思いましたもん。
マイソン★:完成度に、ってことですよね。
Bさん★:そうです、そうです。
Hさん:劇場版だけで1つのお話として観られましたよね。
Bさん★:だから、キャラがどこまで把握できるかどうか。
Fさん:相関図だけあればいけます。
…こうして、ドラマを観たことがある方も、ない方も問わず、座談会は大盛り上がりで、お話が尽きませんでした。結論としては、ドラマを観ていなくても、相関図さえ最初に確認しておけば、劇場版は存分に楽しめるという意見が大半でした。でも、劇場版だけでも独立して楽しめるという意見も多数だったので、お好みの方法で観てから、ドラマを観るかどうか決めるというのでも良いと思います。
劇場版だからこそのスケールも魅力で、空撮で撮られたイギリスの美しい風景や、“ダウントン・アビー”の建物の外観、インテリアや装飾品、衣装まで、劇場の大画面だからこそ映える要素も満載です。どこをとっても魅力だらけの本作。新年に必見の作品です!
『ダウントン・アビー』
2020年1月10日より全国公開
監督:マイケル・エングラー
出演:ヒュー・ボネヴィル/エリザベス・マクガヴァーン/マギー・スミス/ミシェル・ドッカリー/ローラ・カーマイケル/アレン・リーチ/ブレンダン・コイル/ジョアン・フロガット/ロブ・ジェームス=コリアー/レスリー・ニコル/ソフィー・マックシェラ/マシュー・グード/ジム・カーター/イメルダ・スタウントン
配給:東宝東和
20世紀初頭、イングランド北東部、ヨークシャーのダウントン村にある壮麗な大邸宅“ダウントン・アビー”に、ジョージ5世国王とメアリー王妃が訪れることになり、当主のグランサム伯爵ロバート・クローリーとその家族、そして屋敷の使用人達は慌てて準備をすることに。だが、国王夫妻の従者達が一方的にこの場を仕切ると言いだし、ダウントン・アビーの使用人達は憤慨。仕事人としてのプライドをかけて、実験を取り戻そうと、さまざまな施策を講じる。一方、クローリー家の面々も、相続問題やスキャンダルになりかねない事態に巻き込まれていく。
© 2019 Focus Features LLC and Perfect Universe Investment Inc.
『ダウントン・アビー』コンプリート・ブルーレイBOX
2019年12月4日発売
NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト ドラマ批評
※シーズン1〜ファイナルまでデジタル配信中
Film © 2015 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.
TEXT by Myson
2019.12.18 event