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『チョコレートドーナツ』
2014年12月2日ブルーレイ&DVDリリース(レンタル同時)
2014年8月20日部活実施
ポニーキャニオン社内にて
鑑賞会&座談会
公式サイト 作品詳細
映画批評&デート向き映画判定
来日懇親会&会見
トラヴィス・ファイン監督インタビュー
※一部、ネタバレする箇所があります。
マイソン:この映画に興味を持ったきっかけと感想をお願いします。
Aさん:私は、LiLiCoさんがテレビでこの映画を絶賛していたのを観て、興味を持ちました。最後の展開には驚きましたが、マルコ(アイザック・レイヴァ)が、ルディにお話を読んでもらうときに、何度も言っていた言葉がエンディングに繋がっているような気がしました。
Bさん:私はこの映画が最初に1館だけで公開されたけど、毎回立ち見が出るほどの人気で、だんだんと全国に広まったと聞いて観たいと思いました。私は、みんなが泣ける映画って言う作品を観ても普段泣くことが少ないのですが、今日は最後に感動してかなり泣けました。
Cさん:観る前は、ほのぼのしたお話なのかなと思っていましたが、良い意味で裏切られました。同性愛者というだけで物事が判断されてしまって、「同性愛の何が悪いの?」って思いました。たまたまストレート(異性愛者)が多い世の中なだけだし、もし逆だったら自分たちが少数派で差別を受ける側になってしまう可能性もありますからね。
Dさん:この映画は単に同性愛カップルの差別が描かれた映画ではなく、もっと深い内容が描かれていて考えさせられました。同性愛だということを隠しておいた方が良いのかとも考えたのですが、やっぱり世の中を変えていくには、ポール(ギャレット・ディラハント)のように正面から向き合っていく人が必要なんだと思います。
マイソン:この映画は社会的な部分で考えさせられる点が多かったですよね。Eさんはどうですか?
Eさん:私はもう予告を観た時点で泣けて、今日も最初から最後まで泣いていました。友だちにダウン症の子を持つ方がいるので、どうしても重ねてしまうんですよね。最後にルディが男女間の愛の歌を歌っていたと思うんですけど、それがマルコを含めた家族の歌のように聞こえて、ずっと泣いていました。日本でもマルコのような子がいるかも知れないって思うと、他人事ではないなって思います。
Fさん:私は2回目の鑑賞で、ストーリーを知っていたのに涙が止まりませんでした。一番印象的なのは、ポールが「自分たちだけがマルコを愛していた」って言っていたところで、今も思い返すだけで涙が出ちゃいます。
Gさん:私も2回目の鑑賞です。初めて観たときは、主人公の3人を中心に観たのですが、今日は周囲の人たちに注目して観ました。その分ポールの上司とか裁判官の反応が気になってしまって、「何でそんな風なの?」ってイライラしました。でも結末をわかっていてもやっぱりラストにグッときました。
マイソン:劇場で観ていたときも周りの方は泣いていましたか?
Gさん:はい。横の人は号泣でしたし、後ろからも泣いて鼻をすすっているのが聞こえました。
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マイソン:では、誰に一番感情移入しましたか?
<ルディ…4人、ポール…4人、マルコ…0人、その他…1人>
マイソン:ルディだと答えた方はどういったところに感情移入しましたか?
Eさん:ルディは母親的存在だと思いました。
Hさん:マルコがニコって笑うとそれに反応してルディが笑顔を返したくなる気持ちがわかるなと思いました。あとは、ルディがポールに会いたい気持ちはやっぱり女性的だなって思えて共感しました。
マイソン:なるほど〜。ではポールに共感した人はどうですか?
Iさん:ポールは現実的な性格の持ち主で、実際に社会的地位もある人でしたが、それを投げ打ってでも、3人が幸せになるために尽力する姿が良かったです。やっぱり社会で生きていくには理想論だけではやっていけませんし、現実的な目線を持つポールのような人が必要だと思いました。
Fさん:ルディが感情的なのに対し、ポールはすごく冷静に物事を見ていましたよね。冷静でありつつも強い信念と愛情を持っている、そういうところが良かったです。
マイソン:感情的なルディと論理的なポールとでちゃんと役割分担ができている感じがしますよね。
Dさん:良い夫婦ってああいう感じなのかも知れませんね。
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マイソン:ではこの作品を誰にオススメしたいか教えてください。
Gさん:誰でもこの作品に興味がある人なら観ても良いと思います。でも女性の方がより感情移入しやすいかも知れません。気になっている人がいたら、ぜひ観た方が良いよってオススメします。
Iさん:私も誰でも観られる映画だと思います。あまり小さい子には説明が難しいシーンがあるので、高校生ぐらいになって、ある程度わかる子の方が真剣に考えられる気がします。私は一人でもう一度観て号泣したいです。
Cさん:私も老若男女問わずオススメしたいです。すごく良い話だし、それぞれ響くものがあると思います。高校生とか若いうちから観るのも良いですよね。狭い世の中で生きていると差別を経験することがほとんどないし、そういうことを知る上で、この映画は良いツールだと思います。
Dさん:私は日本人全員にオススメしたいです(笑)。日本は島国だし、ほかの人種があまりいない上、生まれつき持っているもので差別される感覚がないじゃないですか。今は、みんな島国のなかで生きていて平和だと思うけど、一歩外に出たら差別される現実もあるということを知って欲しいです。
Eさん:子どもへ虐待をして刑務所に入っている方とかに観てもらって、自分がどんなことをしたのか考えてもらうきっかけにして欲しいです。私自身は、よく泣く友だちと一緒にもう一度観て、たくさん泣きたいです。
Aさん:私も誰でもオススメですが、まずは恋人と一緒に観たいです。家族の愛の話なので、自分たちに子どもが生まれたらどうかとか、考えるきっかけになると思います。でもまずはティッシュを用意して一人でもう一度号泣しながら観たいです(笑)。
マイソン:遠慮しないで号泣したいという方が多いですね。DVDだと家で観られるし、化粧の心配とかせず思う存分泣けますね(笑)。
座談会の最後は、特別に振る舞われたチョコレートドーナツを片手に笑顔で撮影しましたが、鑑賞直後は皆さん映画の余韻に浸っていて、話しながら涙を流されていた方もいました。社会的に考えさせられる部分もたくさんありますが、やはり主人公たち家族の愛に胸を打たれます。アラン・カミングが歌う歌にはさらに涙を誘われますよ。ぜひ皆さんも泣く準備をした上で本作をご覧ください!
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『チョコレートドーナツ』
2014年12月2日ブルーレイ&DVDリリース
(レンタル同時)
監督:トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング/ギャレット・ディラハント/アイザック・レイヴァ/フランシス・フィッシャー
ポニーキャニオン
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
来日懇親会&会見
1979年、カリフォルニアで起きた実際のできごとをもとに映画化。シンガーを夢見ながらもショーダンサーとして日銭を稼ぐルディは、ある日お客として店に来ていた弁護士のポールと出会う。同じ頃、ルディは隣りに住むダウン症の少年マルコが母親に育児放棄され一人で部屋に閉じこもっているのを発見し、一時的に預かることに。ルディはマルコを何とかしようと弁護士のポールに相談するが、ポールはルディが自分の“日常”に現れたことに戸惑い、心ない態度を取ってしまう。
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2014.8.20 event