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『LOGAN/ローガン』
2017年10月18日より4K UHD/ブルーレイ&DVD発売&レンタル開始
2017年9月13日より先行デジタル配信中
2017年9月5日部活実施 TSトーキョー社内にて鑑賞会&座談会
公式サイト 作品詳細 映画批評&デート向き映画判定
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マーベル作品“X-MEN”シリーズの人気キャラクター、ウルヴァリン。ヒュー・ジャックマンの出世作となったこのキャラクターですが、演じるのは今作で最後となります。今作を手掛けたジェームズ・マンゴールド監督と主演のヒュー・ジャックマンが、“ウルヴァリンの最終章に最もふさわしい良い終わり方”と自負する本作は、これまでのヒーローもの、“X-MEN”とは一線を画したドラマチックな作品になっています。今回の部活には、“X-MEN”シリーズを全部観ている人、初めて観る人、数作だけ観たことがある女子達が集合。それぞれどんな視点で観たのでしょうか?
マイソン:では感想をお願いします。
Aさん:この作品は、監督が「父親になったローガンというテーマが良い」と思い、ヒュー・ジャックマンもそれに共感したということだったので、今回は普段の“X-MEN”のテイストとは違いますよね。
Bさん:観ていて「痛い〜!!」と感じるアクションシーンが多かったです。予告編を何度も観ていたので、なんとなく激しい描写を予想していましたが、思った以上に音もすごくて迫力がありました。
Cさん:私はこのシリーズを初めて観ましたが、内容にちゃんと付いていけました。血が出たりするような激しいアクションシーンは、たまに直視できないところもありましたが、観終わってから引きずるような怖さではありませんでした。メインの登場人物が老人(チャールズ)、その次の世代の大人(ローガン)、そして子ども(ローラ)で、結局ローガンのような真ん中の世代の人が、戦闘したり、世話をしたりで一番大変そうだと思いました。超能力はないにしてもああいうおじいちゃんって本当にいますよね(笑)。そういう意味では親近感もありました。
Dさん:私は普段激しいアクションは苦手ですが、この作品の場合は、人間同士ではなく、ミュータントが戦うので観られました。ローガンとローラの深い絆も感じ、最後は感動しました。
マイソン:本作は、監督が最初からR指定(劇場公開時R-15指定)を付けて作りたいという希望があったそうですよ。ローラのあの強さは、ちょっと『キック・アス』を思い出しました(笑)。マイソン:一番印象に残ったシーンや人物を教えてください。
Aさん:チャールズが今回は90歳の設定で、頭にシミもあってすごく歳をとったんだなって思いました。あとは最初の方でチャールズを匿っていた場所も印象的でした。かなり不思議な空間でしたが、映像的に美しかったです。
マイソン:チャールズを演じたパトリック・スチュワートは77歳(2017年10月現在)だそうですが、この作品ではすごくよぼよぼ感が出ていますよね。
Eさん:私は、キャリバンが気になりました。彼が謎で一体何者なんだろうと思いました。
Bさん:私は、エデンにいたリーダーの男の子がカッコ良いなと思いました。だらしない大人ばかりだったので、やっぱりああいう子がいないと(笑)!
Cさん:最後の方でローガンがローラに向けて「こんな感じか」と言うシーンがありましたが、あの言葉って子どもにわかるのでしょうか?できれば「愛しているよ」とかもう少し優しい言葉をかけてあげて欲しいなと思いました。
Eさん:私は同じ台詞を「家族ってこういうものなのか」と受け取りました。
マイソン:なるほど〜。あの一言でいろいろな解釈ができるのもおもしろいですよね!ローガンは不死身で、実はすごく長生きしているんですよ。そのなかで愛する人や友が死んでいくのを見てきたので、心を閉ざしている人物なんです。これは私の解釈ですが、「こんな感じか」というのは、「やっと死ねる」とか、「死ぬときに愛する人と別れるってこんな感じなのか」とか、ウルヴァリンの歴史すべてが込められた言葉なのかなと思いました。どの解釈もアリだと思います。
マイソン:最後に本作をオススメするとしたらどんな人にオススメしますか?
Cさん:私は息子にオススメします。親と祖父母と一緒に住んでいて、おじいちゃんなんてまさにチャールズのようなので、きっと息子自身何か感じるものがあるんじゃないかなと思いました。
Eさん:男女共にアクション系が好きな人が良いかなと思います。あとはアメコミが好きな人!薦めるなら激しいアクションがあることは伝えたいと思います。
Dさん:アクション好きな人と、あとはシリーズものが好きな人。この作品を観て気になったら“X-MEN ”シリーズのほかの作品も観たらより楽しめると思います。
Aさん:私は若い男子にオススメしたいです。「キャー!」って言ってくれそうな彼女と一緒にポテチを食べながら観るのも良さそうです(笑)。
Bさん:もしかしたら逆かも知れませんよ?彼氏の方が「キャー!」と言って、彼女の方が平気みたいな(笑)。女子でも激しいアクション系が好きな子がいるので、そういう子達で集まって観るのも良いかなと思います。アクションに期待しながら観ると、逆にいろいろなシーンでしんみりできて、最後は「すごく良かったね!」という感想になる気がします。
やはり映画って観る人の視点や観る前のイメージによってさまざまな感想があっておもしろいですね!今回の座談会では、いろいろな解釈の意見が飛び出し、激論が繰り広げられました。本作は、“X-MEN”シリーズではありますが、1話完結型の物語となっているので、このシリーズを観たことがない方にとっても親しみやすい作品となっています。本作を機に「“X-MEN”って何?」「今までローガンに何があったの?」と気になった方は、シリーズを振り返って一気観するのもオススメですよ。ヒュー・ジャックマンが演じる最後のローガンをぜひ見届けてください!