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2014年11月15日より全国公開
松竹
公式サイト
 平凡な主婦が巨額の横領事件を犯すというのが衝撃的な要素ではあるのですが、個人的には主人公の梨花の夫の反応に結構衝撃を受けました。恐らく自分阿が妻に対して何を言っているのか意識していないと思いますが、彼がふと発する言葉や態度にはかなりデリカシーが欠けていて、夫婦のあいだに亀裂が入る瞬間ってこういうことの積み重ねなんだろうなとしみじみ感じました。とにかくこの夫は女をバカにし過ぎで、この映画を観ている世の多くの既婚女性が“目覚め”ないことを祈ります（笑）。梨花の現実逃避ぶりは前半爽快ですが、やっぱりだんだんと空虚さが感じられ、本当の幸せってこんなことでは掴めないということに気付かされるはずです。ストレス発散作用と、現実逃避から引き戻してくれる作用の両端を担っている作品だと思います。女子は必見ですよ！ |
 夫婦で観るのは気まずい映画です。平和な夫婦は良いですが、平和だと思っているのがどちらか一方だけだったり…あ〜考えただけで恐ろしいですね（笑）。そんな不安はなしで存分に浸って観るためにも女友達と行くか、一人で行くかが良いと思います。でも現在進行形で家庭に問題をどっぷり抱えている方は、一人で行くと暴走してしまう可能性があるので、気を付けてくださいね。 |
 ストーリーはおもしろいし、ティーンなら観ても理解出来ると思いますが、キッズにはまだ理解出来ない心理描写が描かれています。主人公の家には子どもがいないのでリアルに皆さんの家庭とイメージがリンクする部分はなく、これを観て不安になることはないと思いますが、心を病んでしまった大人達の姿を、若い皆さんが今敢えて観なくても良いのではないでしょうか（笑）。 |
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© 2014「紙の月」製作委員会
2014.10.21 TEXT by Myson
