トーキョー女子映画部WEBサイトは、2019年3月にリニューアルしました。
それに伴い、2019年3月以降のの取材リポート記事は下記のページに掲載しております。
今後ともトーキョー女子映画部をよろしくお願いします。
取材リポートコーナー移行についてのお知らせ はコメントを受け付けていません
トーキョー女子映画部WEBサイトは、2019年3月にリニューアルしました。
それに伴い、2019年3月以降のの取材リポート記事は下記のページに掲載しております。
今後ともトーキョー女子映画部をよろしくお願いします。
取材リポートコーナー移行についてのお知らせ はコメントを受け付けていません
映画『麻雀放浪記2020』完成披露試写”しない”舞台挨拶:斎藤工、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、竹中直人
劇場公開日を間近に控え、出演者のピエール瀧の逮捕騒動で劇場公開が危ぶまれていた本作は、ピエール瀧の出演シーンをそのまま残して上映されることが、2019年3月20日の朝に発表されました。そして、同日夜には完成披露試写“しない”舞台挨拶を実施。本作は、もともと(騒動は関係なく)マスコミ含め試写を一切行わない方針で宣伝しており、この日来場した観客の方も、本作は観られないという、これまでにない舞台挨拶として行われました。
普段は子豚を抱えているのがトレードマークのアーティスト、チャラン・ポ・ランタンのももは、今日はシマウマを抱えて登場。そのワケが司会から明かされると、「映画のお話がきているというのを聞いて、割と最初の時点で、シマウマと“いたす”役というのはざっくり聞いていて、“あ〜あ〜、ふんふん、ん?”という感じのところから始まりました。ドテ子のキャラクターはぶっ飛んでいるんですが、私とちょっとリンクするところもあります」とコメント。すると白石監督が「最初にお会いした時も、“私は歌を歌ってるので、なんかこうやってここにいますけど、それがなければ、完全にドテ子です”って言ってました。それはシマウマのシーンもある上でそういうことを言ってるんで、大丈夫かなと(笑)」と明かすと、ももは「言いました、そんなこと。でも、割とちょっとリンクしてしまうところはあるんですが、シマウマ…そうですね。ちょっと何言ってるのかわからないですよね(笑)」と返し、笑いを誘いました。
続いてベッキーは、1984年の和田誠監督作品『麻雀放浪記』で加賀まりこが演じた役(麻雀クラブのママ)を演じるということで、加賀まりこに挑戦するようなシーンがあると話題を振られると、「挑戦と言うと大変おこがましいんですけども、オリジナル作品で加賀さんが、“元禄積み”というイカサマ、裏技をやられているんですね。それがワンカット撮影で、斎藤さんもすごくそのシーンがお好きだそうなんですけど、それを同じようにワンカットで撮りたいと監督に言われました。でも、すごく難しいんですよ。それを1ヶ月半、毎日特訓して、ベッドの横に雀卓を作って、朝起きたらワザ、仕事行って帰ってきたらワザ、寝る前にワザみたいな生活を送り、何とかワンカットで撮って頂きました」と撮影秘話を披露しました。監督によると、結局14回くらい、ベッキーが納得するまで撮影して、そのシーンだけは、ベッキーがOKにしたカットを採用したそうです(笑)。ぜひ劇中では注目したいところですね。
竹中は1984年の『麻雀放浪記』について振られると、「遠い遠い昔に観てますね。まだ髪の毛があった頃です」とジョークを飛ばすと、会場から笑いが起きました。そして、「でも俺、麻雀が全然できないんです。昔、三池崇史監督の『岸和田少年愚連隊』という作品で、麻雀ができるオヤジの役だったんですけど、“リーチ”って言うのが恥ずかしくて、恥ずかしくて。今回も、本当に麻雀牌をいじるのが難しいの。(ジェスチャーを交えて)こうやってひっくり返すやつ。プロみたいな役なんですけど、本当に恥ずかしくて。監督の優しい眼差しのもと、何とか集中してやることができて、本当に良かったなと思います」と意外な心境を語りました(笑)。
そして、1984年の『麻雀放浪記』から、本作『麻雀放浪記2020』へ生まれ変わったことについて、どういった思いを込めたか聞かれた斎藤は「10年の紆余曲折がありながら、リメイクってものがなかなかオリジナルに勝った作品というのは残念ながら少ないと思ってまして。和田誠監督版の傑作を凌ぐという、掲げているものがとてつもなくどでかいと思いながらも、佐藤佐吉さんの脚本、そしてそれを白石和彌さんが撮るっていう、この化学反応は、阿佐田哲也先生(原案)が嫉妬するような作品が生まれるんじゃないかなという期待を胸に撮影に挑み、おそらくそれを凌駕したものに、形としてなったと、僕は心から思っていますね」と自信を覗かせました。
さらに白石監督は、「普通は試写をやって、目の肥えたライターの方々の評判を(公開前に)聞くんですが、今回は敢えて試写をしていないので、僕自身不安で不安でしょうがないところもあるんですけど、ただどこにもない映画、観たことない、今年一番ぶっ飛んだ映画になっていることだけは間違いないので、それは本当に楽しんで観て頂ければと思います。もちろん監督なので、何度か編集している時とか、音楽を当てて作っている時とか、何度も完成させるまでは観てるんですけど、その時から感じてたのは、非常に中毒性のある映画だなと思っていて、昨年の8月にできてから、僕自身もう一回観たいってお願いしたんですけど、東映さんが観せてくれないんですよ。なので、こんなの思ったことないですけど、僕が今一番観たい映画です。そういう映画になっています」と締め、会場から大きな拍手が起きました。
この日は、本作の本編は披露されないということでしたが、最後にサプライズで、別の作品を上映すると監督が発表。続けて斎藤からタイトルが発表されるかと、皆が待ち構えるなか、「え〜、映画『昼顔』を…」と言い、会場が沸きました(笑)。でもこの日上映されるのはもちろん、『昼顔』ではなく、1984年の『麻雀放浪記』と正式に発表され、さらに斎藤ほかキャスト、監督も観客と一緒に観つつ、上映後に『麻雀放浪記2020』のムビチケがプレゼントされることがアナウンスされ、会場は皆さんは大喜びでした。
本作は、いろいろな点ですごく挑戦している作品ということで、そのチャレンジ精神にもすごく共感しました。映画好きは必見の作品ですね。
映画『麻雀放浪記2020』完成披露試写”しない”舞台挨拶:2019年3月20日取材 TEXT by Myson
『麻雀放浪記2020』PG-12
2019年4月5日より全国公開
配給:東映
公式サイト
©2019「麻雀放浪記2020」製作委員会
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/斎藤工
■TJE Selection イイ男セレクション/竹中直人
→トーキョー女子映画部サイトに戻る
“今年一番ぶっ飛んだ映画”と、斎藤工、白石和彌監督が自信表明『麻雀放浪記2020』 はコメントを受け付けていません
映画『ダンボ』来日ジャパンプレミア:ティム・バートン監督、コリン・ファレル/西島秀俊(日本語吹き替え版・声優)
この春の話題作『ダンボ』のPRのため、ティム・バートン監督と、ホルト役を演じたコリン・ファレルが来日。そして日本語吹き替え版でホルト役の声を担当した西島秀俊も登壇しました。
舞台には主演のダンボもいたので、コリン・ファレルは、ダンボにマイクを向け「日本の滞在はどう?」と問い、“パオーン!”と象の声真似を披露しました。すごくリアルで上手でした!
ティム・バートン監督は、ディズニーの中でもとりわけ“ダンボ”が好きということで、実写にする上で込めた思いを聞かれ、「本当に私はダンボが大好きです。空を飛ぶ象が、本当に自分に語りかけてくるものがあります。その奇妙でおかしいキャラクター、周りと合わないところ、そして物語を、現代の皆さんにご紹介したかったのです。今、世の中が混沌としているなか、この映画の中で人間達、象を通して伝えたいことは、この象が象徴する単純な感情です。ダンボというのは、そういう大切な感情を表現できるとても純粋なものです」と答えました。
コリン・ファレルはティム・バートン作品に初参加ということで、ダンボの運命を握るキーマンを演じてみた感想、ティム・バートン監督作品に参加した感想を聞かれると、まずは「最悪だったんだよね。こんなエネルギーを持った方と6ヶ月ご一緒したんですよ。疲れちゃいますよね」とジョークを飛ばし、会場を沸かせました。
「というのは冗談で、本当に美しい体験でした。自分自身が役者になってからと同じくらい、ティム・バートン監督のファンとして過ごしてきました。『ピーウィーの大冒険』から『ビートルジュース』『シザーハンズ』など彼の他の作品も含め、いつもファンタジーに溢れる世界に誘ってくれて、そして若かった自分、今の自分を何か呼応するような道のりをいつも作品の中で経験させて頂いています。特にこの作品の中心には、美しい心と、違いというものを大切に祝福するメッセージがあります。そんな作品でご一緒できたのが、何よりも嬉しいです」と語りました。コリンは通訳さんが訳している間、コントのようにずっとお茶目に振る舞っていたり、とても楽しいお人柄が伝わってきました。
ハリウッド映画の吹き替えが初めての西島は、この作品に参加した感想を聞かれると、「僕自身ティム・バートン監督の大ファンだったので、こんなお話を頂けて、大変光栄です。あと家に象グッズがいっぱいあるくらい、個人的に象が好きなので、『ダンボ』のお話を頂いて本当に嬉しかったです」とコメント。
コリンに会った印象については「僕は吹き替えで、彼が息を吸うところや吐くところなど、すごく厳密に監督に演出されて、コリンさんがどれだけ繊細に丁寧にキャラクターを演じてらっしゃったか、身体と心を通して、一緒に体験できたので、それは本当に素晴らしい体験でした。本当に素敵なホルトを演じてらっしゃいました」と褒めると、最初は耳をふさいでいたコリンが小声で「ありがとう」と返し、お茶目なやりとりで笑いを誘いました(笑)。
さらに、そんなコリンとティム・バートン監督について西島は「裏でお2人ともものすごくテンションが高くて、ビックリしました(笑)」と明かしました。ステージ上でもずっとテンションが高くて、おもしろかったです。
最後にこの作品を通して伝えたいことを聞かれると、コリンは「この物語の核にあるハートが大好きです。人と違うところが自分を特別なものにしてくれているのだというところが」と答えました。西島は「ティム・バートン監督作品の登場人物って、すごく個性が強くて、どこか周りから浮いてしまう瞬間、厳しい局面に立たされる瞬間があるんですけど、その個性で逆に周りの人達を幸せにしていくっていう物語が常にテーマであります。それは僕自身がすごく勇気づけられることもありますし、きっと皆さんも観終わって映画館を出る時に何か勇気づけられて、もっと自分らしく生きていこうと感じられるのではないかと思います」と魅力を語りました。ティム・バートン監督は「さきほどコリンも言っていましたが、イメージとして空を飛ぶ象っていうのは、他とは違うというところで、その違いを自分の強みにするというところが、特別な意味合いを持っていると思います。今回コリンと仕事ができたし、ダニー・デヴィート、マイケル・キートンなど、この俳優陣と仕事をすることで、奇妙な家族のような体験をすることができましたし、この世の中は複雑ですが、ダンボを通して単純な感情を伝えたいです」と締めました。
ステージイベントは短い時間でしたが、会場にいる人達を常に楽しませようとしてくれて、本当に皆エンターテイナーだなと思いました。映画も本当にワクワクする素敵な作品になっていますので、ぜひ劇場で、ダンボが飛び回る姿を目に焼き付けてください!
映画『ダンボ』来日ジャパンプレミア:2019年3月14日取材 TEXT by Myson
『ダンボ』
2019年3月29日より全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/コリン・ファレル
■TJE Selection イイ男セレクション/西島秀俊
ティム・バートンとコリン・ファレルのハイテンションに西島秀俊もビックリ『ダンボ』来日 はコメントを受け付けていません
映画『バンブルビー』来日ジャパンプレミア:ヘイリー・スタインフェルド、トラヴィス・ナイト監督、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ(プロデューサー)/土屋太鳳、志尊淳(日本語吹き替え版声優)
“トランスフォーマー”シリーズの人気キャラクター、バンブルビーにフォーカスした『バンブルビー』の公開を控え、主人公チャーリーを演じたヘイリー・スタインフェルドと、日本の文化に由来する『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』で手腕を発揮し、今回実写に挑戦した注目の監督、トラヴィス・ナイト、そして、“トランスフォーマー”シリーズを手掛けてきたプロデューサー、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが来日しました。
登壇したヘイリーは、「日本は世界でも大好きな場所の一つです。13、14歳くらいの時に初めて来た時から日本が大好きになりました。そして自分にとってとても意味のある大切な作品と共に日本に来られて、また“トランスフォーマー”の聖地である日本の皆さんにこの作品をご紹介できますことができてとても嬉しいです。ぜひ気に入って頂けると思います。ありがとうございます」と挨拶。ナイト監督は、「本当にワクワクしています。実は父と一緒に8歳の時に初来日しました。その時私の人生は変わりました。本当に日本のものが大好きになりまして、そのインスピレーションが前作の『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』という映画に繋がりました。今回は『バンブルビー』という作品なんですけど、“トランスフォーマー”という作品自体が生まれたのが日本ということで、(世界での公開順として)最後が日本でとても嬉しいです」とコメントしました。
ボナヴェンチュラは、「日本は“トランスフォーマー”発祥の地というだけでなく、このシリーズ全作品を通して、本当に熱心に日本の方は支持して頂き、とても感謝しています。よくことわざで“美味しいものは最後にとっておけ”と言いますが、世界での公開のタイミングが最後だというのは、それだけ日本のファンが私達にとって大事だからなんです。そういう感謝も込めて、ぜひこの映画を楽しんでください」と述べました。そして、この映画の製作について聞かれると、「この映画がこれほど素晴らしい完成度に仕上がったのは、隣りに立っている2人のおかげです。ヘイリー演じるチャーリーという役柄と、もう1人の主人公と言えるバンブルビーの心温まる関係性というものに重点を置きました。キャラクター重視の今までとはひと味違う“トランスフォーマー”になっていると思います。そしてトラヴィス・ナイト監督の手腕も見事に発揮されていて、アクションはもちろんあり、今までの“トランスフォーマー”的な部分で楽しめるところもありますし、もっともっと感動的なエモーショナルな物語になっていると思うので、その辺に注目して欲しいと思います」と語りました。
ナイト監督は、制作するにあたり、日本を意識したところや、今回は実写というところで前回のアニメと違うところなどを聞かれると、「私が監督した2本は日本と関連性がありますが、本当に偶然ではありません。先ほども言いましたように初来日した時にものすごく日本に影響を受けました。その影響を受けた2年後、私の家に日本がやってきました。というのは、“トランスフォーマー”の漫画やおもちゃがやってきて、本当に私は大好きだったんです。今日、この映画を持って来日して、ここに立っていることは本当に感慨深いです。実写映画とアニメの一番の違いは、アニメーションというのはとにかくゆっくりです。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の場合は5年間かかりました。実写映画は、ものすごくペースが速いですね。エネルギーがすごく込められていて、もちろん情熱はどちらも同じなんですけど、スタッフの動きも、私の隣りにいる女優さん(ヘイリー・スタインフェルド)も素晴らしいし、どんどん進めていくというのが一番の違いじゃないかと思います」と答えました。
ヘイリーは、日本でバンブルビーが“カワイイ”と言われていることについて、バンブルビーと共演しての印象を聞かれると「本当にカワイイと思います。特別なところ、可愛らしさは、人間ぽさでしょうか。ナイト監督の手腕によって、彼の目や、小さな耳のような部分の動きや、バンブルビーの反応の仕方をご覧になると感じて頂けると思うんですけど、とても人間ぽいんですね。また人間とロボットの関係を観ているだけでも、彼が地球を守りたい、そこに暮らす人間を守りたい、チャーリーを守りたいという思いも伝わってきますし、本当に彼は愛に溢れていて、感情的で、とても愉快で、文章の作り方がとても独特なんです。そういう素婆らしい、ワクワクするキャラクターを皆さんに楽しんで頂けたらと思います」と話しました。確かにバンブルビーの動きは本当に細かく演出されていて、ヘイリーが語ってくれた部分にもぜひ注目して頂ければと思います。
そして、今回日本語吹き替え版で声を担当した土屋太鳳と志尊淳が登壇。声優を務めた感想を聞かれると、土屋は「本当に光栄です。映像と声を合わせて練習する時に何度も何度も映画を拝見させて頂いて、やっぱり落ち込むこともあるんですけど、すごくパワーを頂きました。今日は皆さんと同じ舞台に立てて本当に光栄です」とコメント。
志尊は「メモの吹き替えをやらせて頂きました、志尊淳です。個人的に“トランスフォーマー”シリーズは大好きな作品で、このような形で関われることを本当に光栄に思っています。声優の仕事は初めてなんですけど、役者をやってきた自分に何ができるのかと考えた時に、アメリカで作られたこの作品を言語が変わっても、まっすぐ同じように日本の皆様に伝える事を意識して、務めさせて頂きました」と語りました。
チャーリーを演じたヘイリーと、声を担当した土屋は、チャーリーとの共通点を聞かれると、ヘイリーは「もちろんチャーリーに共感できるところはたくさんあります。チャーリーという人物は18歳になる間際の、10代の女性としての描写がとても忠実だと思うんです。人生ってどういうものなんだろうと見いだしながらも模索していて、私自身もそこを経験しましたし、未だに見失ったり、ちょっと不安になったり、混乱したりするんですけど、この気持ちはずっとなくならないかも知れません。そういった気持ちや時をこの映画の中では完璧に捉えていると思います。そしてよく若い女性がスーパーヒーローのようにすべてを救うというのは映画でよく観られますが、チャーリーの場合は特別な能力を持っているわけでもなく、彼女自身の力だけで充分に周りの支えもありながらやっていけるというところがこの映画の素晴らしいところです」と返しました。土屋は「ファンタジーなんですけど、チャーリーが心の傷を乗り越える、ドキュメンタリーのような映画だなと思いました。その中で吹き替えをする時に、言語が違うので、英語では“ハッ”と言っているだけのところに、日本語ではセリフが入っていたり、そういうところが難しかったです。チャーリーとの共通点は、弟を使う…、使うっていうか…(笑)。“美味しいご飯を食べれるから、ちょっとこれやってくれない?”みたいな、弟を使…、ちょっと利用するところは似ているなと思います(笑)」と、ユーモアを交えて回答しました。
最後にプロデューサーのボナヴェンチュラは、「今日いろいろトークをしながらふと思い浮かびました。これだけ散々、日本が発祥の地だと言ってますけど、私はこれまで全6作品“トランスフォーマー”の製作を手掛けてきて、そのうちできちんと皆さんに対する感謝の気持ちを、スクリーンの中でオマージュとして捧げてないという非常に大きな失念をしたことを思い出したんです。なので、まず“トランスフォーマー”シリーズの次の作品があるとすれば、東京を爆破して、ブチ壊して…、京都でも大阪でもないですよ、東京をです。バンバンに壊すとか、何らかの形で皆さんに心からの感謝の気持ちをお伝えしようかなと思いました」と発表!会場からは大きな拍手が起こりました。これは次回作もすごく楽しみですね!イベントの最後には、ヘイリーが会場の皆の動画を撮りたいとスマホを取り出し、会場からは大きな声援が贈られました。
ヘイリーは劇中のキャラクターとは全然雰囲気が異なり、すごく大人っぽくなっていて、綺麗でした。トラヴィス・ナイト監督はイケメン!製作のボナヴェンチュラも、次回作のプレゼントを約束してくれて、楽しい来日イベントとなりました。土屋太鳳、志尊淳による吹き替え版にもご注目ください!
映画『バンブルビー』来日ジャパンプレミア:2019年3月12日取材 TEXT by Myson
『バンブルビー』
2019年3月22日より全国公開
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/ディラン・オブライエン(バンブルビーの声を担当)
■TJE Selection イイ男セレクション/ジョージ・レンデボーグJr.
■『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(“トランスフォーマー”シリーズ3作目)
■『トランスフォーマー/ロストエイジ』(“トランスフォーマー”シリーズ4作目)
■『トランスフォーマー/最後の騎士王』(“トランスフォーマー”シリーズ5作目)
キャプション
“トランスフォーマー”次回作で東京へのオマージュを約束『バンブルビー』ヘイリー・スタインフェルドほか来日 はコメントを受け付けていません
映画『グリーンブック』来日記者会見:ピーター・ファレリー監督/伊藤健太郎(ゲスト)
2019年2月25日(日本時間)に発表された、第91回アカデミー賞で、見事に作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞を受賞した本作。この度、監督を務めたピーター・ファレリーが来日を果たしました。登壇した監督は、ここまで評価されたのはなぜだと思うかと聞かれると「この作品の強みは、観ている方に希望を感じさせてくれるところなのではないかと自負しています。主人公の2人は真逆。けれども彼らはお互いと話をすることで、2人の間の共通点を知ることができました。たった話すというその行為だけで。こういうタイプの物語はなかなか希望を持たせてくれるものが少ないと感じます。けれどもこの2人の実話という意味では、彼らは生涯の友になりましたので、非常に希望がある部分が響いたのだと思います」と答えました。
続いて、アカデミー賞受賞後、一部物議があったことについて、監督がどう捉えているかという質問があがりました。「投票したのはアカデミー会員の方で、他の作品が(ふさわしい)という方もいらっしゃったでしょうけれども、自分ではコントロールできないことです。なのであまり気にしないようにしています。ただ『グリーンブック』はそれまでの賞シーズンの中で、トロント映画祭(観客賞)、ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞(作品賞、主演男優賞)、ゴールデン・グローブ賞(作品賞、助演男優賞、脚本賞)などを受賞していたので、(この作品がアカデミー賞作品賞を受賞したことに)なぜそこまでショックに感じる方がいるのかなと思ったりはしました」と胸の内を明かしました。
次に「1960年代は黒人差別が色濃くあったと思うが、少しソフトに描いていたように感じた」という意見に対して、「1960年代のアメリカ南部では人種差別が激しく、それこそ殺される方もいらっしゃったくらい、恐ろしいことがたくさんありました。ただ主人公2人はその道のり、旅の中ではそういう出来事にはあっていないんですね。だから彼らの身に起きたことという考え方で描いていき、敢えて誇張するということをしていません。もちろん、1960年代のアメリカ南部はもっと人種差別が激しかっただろうという批判も頂戴していますが、この2人の経験をそのまま描きたいという気持ちからこういう表現を選びました」と返しました。
そして、この日はゲストとして、『グリーンブック』が大好きだという伊藤健太郎が登壇。伊藤健太郎は「僕はこの映画が大好きになりまして、監督が来日されるということで、ぜひお会いしたいということで来させて頂きました」と挨拶。そんな伊藤は監督に「僕は車がすごく好きなんですが、この車(グリーンのキャデラック)を使う上で、候補はいろいろあったんでしょうか?」と質問。監督は「今回使ったキャデラックは、モデルも、実際に2人が旅で回った時に乗った車を使っているんです。ただ実は本物は色が黒だったんです。今回は映画を作る時に、モノクロタッチの色彩設定をしたので、あまり色味がないと脳が疲弊してしまうので、少し色味をと思って、車だけはグリーンにしたんです」と明かしました。続いて「コメディを演じるのも観るのも好きなんですが、監督がコメディを撮る上で気を付けていることは何ですか?」と伊藤が質問すると、「コメディを作る時というのは、ネタから考えるということは一切ないんですね。まずは自分達が好きだと思えるキャラクターを造形することが大切。そして観客の方が好ましく思って下されば、ジョークもどんなものでも受け入れてくださる。その良い例が、『メリーに首ったけ』のヘアジェルのシーンですね。あの2人の役者さんにたぶん皆さん感情移入して、好ましく思っているからこそ、ジョークも効くわけですから」と答えました。なるほどですね!
さらに、伊藤についての印象を聞かれた監督は「ムービースターらしさをすごく感じます」とコメントし、いつか一緒に仕事をしようと言われた伊藤は「そうですか?嬉しいな。そんなことあまり言われたことがないので」と照れた様子で、「僕はこの言葉を忘れずに頑張って、いつか(ハリウッドに)行った時には“あの時の言葉忘れてませんよね?”と言いたいと思います」と抱負を語りました。
最後に、ファレリー監督は「本当にありがとうございます!大変光栄に思っています。今回初来日となって本当に素晴らしい体験でしたので、できるだけ早く日本に戻ってきたいと思います。そして、本作はぜひ日本の観客の皆さんにも希望を感じて頂きたいと思います。世界中が本当に厳しい時代になっていて、例えば自分の住むアメリカでも人種についても含めて、問題があるわけですが、いつだって希望はあると僕は信じています。お互いに話すことさえできれば、希望は奪われることはないと考えています。話すことによって、乗り越えられるだなんてクサイんじゃないとか、そんなことで平和が得られるなんてシンプル過ぎるんじゃないかと思われるかも知れませんが、でも話すことから始めなければどこにもいくことができません。それがこの作品のメッセージの一つになります」と締めくくりました。
監督が熱く語られていたように、本作は人はわかり合えるということに希望をもたらしてくれる素敵な作品です。数々の映画賞を受賞していることを抜きにしても、本当にオススメですよ。
映画『グリーンブック』来日記者会見:2019年3月5日取材 TEXT by Myson
『グリーンブック』
2019年3月1日より全国公開中
配給:ギャガ
公式サイト
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/ヴィゴ・モーテンセン
■TJE Selection イイ男セレクション/マハーシャラ・アリ
キャプション
アカデミー賞受賞や描写についての批判にも真摯に回答『グリーンブック』ピーター・ファレリー監督来日 はコメントを受け付けていません
映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ローサ・サラザール(主人公アリータ役)、クリストフ・ヴァルツ、ロバート・ロドリゲス監督、ジョン・ランドー(プロデューサー)/キズナアイ(特別ゲスト=最強のヴァーチャルYouTuber)
2019年2月15日、『アリータ:バトル・エンジェル』のキャスト、スタッフが来日し、記者会見を行いました。この会見は“究極のクリエイターズセッションwithキズナアイ”と題され、キズナアイがホストを務め、会場にはYouTuberも駆けつけました。登壇した4名は、キズナアイの姿を見た途端、魅了されたようで、ローサは「ハーイ!」とハイテンションで挨拶。
クリストフ・ヴァルツは、「婚約してますか?」とさっそく口説いてました(笑)。そんなクリストフは、「35年間、ずっと日本、東京に来たかったのでやっと実現できました。本当にここにいる素晴らしい方々と一緒に来られたということ、そして彼らのお金で来日できたので、本当に感謝しています」とコメントしました。
本作の原作が、木城ゆきとの「銃夢」ということで、日本に本作と共にやってきたことについて、皆が喜びを語る中、『タイタニック』『アバター』などの製作を担当、ジェームズ・キャメロンの盟友でもある製作のジョン・ランドーは、「また来日できて非常に嬉しいです。20年以上前に『タイタニック』のワールドプレミアで日本に来たことを覚えています。そしてその数年後、ジェームズ・キャメロン監督がまた来日して、木城ゆきと先生とミーティングをしたんですね。その時に“アリータ”の映画を作らせて頂きたいという話になりました。その時に木城先生が作った素晴らしい作品をきっと大きなスクリーンで、日本の芸術である漫画を讃えたものをお作りしますと申し上げました。実は2週間前に東京に来まして、木城先生にスクリーンで初めてこの作品をお見せしたんですが、約束を果たしてくださいました、期待に応えてくださいましたと、言って頂いて、これほど嬉しいことはありませんでした」と、これまでの長い道のりを明かしました。
そして、キズナアイからローサに「実際の自分の姿ではなく、フルCGのキャラクターとして映像の中で生きてますよね。出来上がった映像を観て、アリータのキャラクターにどのような思いがありましたか?」と質問が出ると、ローサは「“Oh my god!”が最初のリアクションです。とにかく最初に観た時はビックリしました。というのは、自分は観客の一員になって観ていると同時に、私の肉体的、性格的な特徴が全部そこに投影されているわけなんですよね。なのである意味、2人で1人の人間を作り上げているという感覚なんです。メカニックなことに詳しくない方にはこう説明するんですけど、“アリータは車であって、私がドライバーなんだ”と。私が決めたこと、私のハート、魂は全部そこに注入しています。客観的に観ることはできるんですけど、同時に自分でもあるので、とてもシュールな感じです」と答えました。
次にクリストフに質問。「作品の中でアリータに“人間はサイボーグを愛せるか?”と聞かれるシーンがありましたが、アリータの父親的なイドを演じられて、この問いについてどのように思いましたか?」と聞かれると、「“サイボーグが人間を愛せるか?”という質問は、まさにさきほど最初に(キズナアイに)聞いたわけなんですけど(笑)。もし人間がサイボーグに恋することができるなら、その逆も可能だと思うので、サイボーグが人間を愛することもできるのではないかと私は考えます」と返しました。
ここで、キズナアイは一旦退場し、次に来場したYouTuberからの質問タイムへ。ロバート・ロドリゲス監督と、ジョン・ランドー プロデューサーに「絵コンテには製作の何パーセントの時間を使いますか?」「何人のメンバーで映画は製作されていますか?」「ハリウッドの映画に関わるにはどういった行動を起こせば良いですか?」という質問が投げかけられました。
ジョンは「絵コンテは作るんですが、そんなに使わないんですね。それよりももっと大事なのが、パフォーマンス=演技そのものなんですね。その演技を引き出すには、どれだけの自由があるかということで、それがこのロドリゲス監督の得意とするところです。現場で演技をしているその瞬間を捉えて、そこでまた構成していく。それがロドリゲス監督はとても上手です。絵コンテは作るのも良いんですが、それが“かせ”にならないように、ストーリーについてオープンでいたいということでそういう作り方になっていくわけです。関わる人数について、今ここにいるのは4人だけですが、何千人もの方を代表しているわけです。私達は何千人もの方々の肩に乗らせてもらったおかげでここにいるんですね。何千人もの仕事の結果が映画という形で現れているわけです」と話しました。
続いて、ロドリゲス監督は「ハリウッドのフィルムメーカーになるにはどうしたら良いかという質問ですけども、私は自分をハリウッド・フィルムメーカーだと思っていませんし、あなたにもなって欲しくないんですね。ジェームズ・キャメロン監督も私も本当に何もないところからきました。それこそゴムとかアイスキャンディの棒とか、そういうものをかき集めて映画を作るところから始まったんですね。そして、今でもテキサスにいて、自分の映画コミュニティ、自分達に似たような考えをしている人を集めて作って、映画を作っているわけなんです。で、自分達の手で作って、自分達のスタジオを作って、その中で自分のピュアな部分、自分が創りたいもの、リアルなものを自分達で作るということをやっているんですね。で、もっとそういうことをする人が必要だと思っています。ハリウッドの中には多様性がまだまだ足りないんです。なので、皆さんの中には自分の会社を作るとか、自分で自分のハリウッドを作る力があるんです。そっちのほうがやり甲斐があると思いますので、皆さんぜひハリウッドに入るのはどうしたら良いかではなく、自分のハリウッドを作るのはどうしたら良いかと、そういう風に考えて欲しいと思います。実はこの作品も、私のスタジオの裏庭にセットを作ったんですね。とても特別な場所なんですけど、そういう作り方をしました。ですので、皆さんにもそういう努力をして頂きたいと思います」と語りました。すごく説得力があって、夢のあるコメントですね。メチャメチャ感動しました。
ロドリゲス監督が技術を進める必要性についても語っていたのですが、ジェームズ・キャメロンは本作を2005年に作ろうと思っていたとのこと。ロドリゲス監督は「ジェームズ・キャメロンがいかに先見の明があったか、技術をどれだけ進めようと努力する人か、年数を聞いただけでもわかる」とも話していましたが、ジェームズ・キャメロンを始め、本作に関わった映画人達の思いの深さがヒシヒシと伝わってきて、とても感動しました。何度でも観たくなる作品です。ぜひ大きなスクリーンで観てください。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:2019年2月15日取材 TEXT by Myson
『アリータ:バトル・エンジェル』
2019年2月22日より全国公開
配給: 20世紀フォックス映画
公式サイト
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/クリストフ・ヴァルツ
■TJE Selection イイ男セレクション/マハーシャラ・アリ
■TJE Selection イイ男セレクション/キーアン・ジョンソン
■TJE Selection イイ男セレクション/エド・スクライン
自分のハリウッドを作れ!ロバート・ロドリゲスがYouTuberにアドバイス『アリータ:バトル・エンジェル』来日 はコメントを受け付けていません
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』公開記念The『スパイダーマン:スパイダーバース』Experienceオープン内覧会
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の公開を記念して、1 月31 日から渋谷モディ1 階のソニースクエア渋谷プロジェクトにて、「The『スパイダーマン:スパイダーバース』Experience」がオープン!今回はこちらで体験できるコンテンツをご紹介します。
【Haptic Floor Experience】
横幅が約4 メートルの大画面に『スパイダーマン:スパイダーバース』の特別映像が映し出され、ソニーの触覚提示技術(ハプティクス技術)を使用した映像に合わせて振動する床と、7.1ch のサラウンドスピーカーにより、没入感と迫力ある体験ができます。ただ振動するだけでなく、映像の中のキャラクターの動きに添った振動の種類に変わるので、その場にいるような感覚が味わえますよ。
※以下に該当するお客様は「Haptic Floor Experience」をご利用いただけません。
6 歳以下の方(12 歳以下の方は保護者の同伴が必要となります)詳細は現場スタッフにご確認ください。
【キミもスパイダーマン】
『スパイダーマン:スパイダーバース』の予告動画に自分が出演しているかのような動画を作成してもらえます。Xperia™ スマートフォンにプリインストールされているアプリ「3D クリエーター」を使って、体験者の顔を3D 撮影すると、その顔が本作の主人公マイルス・モラレスやグウェン・ステイシーになって現れるという仕組み。こちらではスタッフの方がXperia™ スマートフォンを使って、顔をスキャンしてくれるので、Xperia™スマートフォンを持っていなくても大丈夫です。その場でQRコードの読み取りをさせてもらったら、それをブックマークしておくと、後ほど自身の登場する予告映像を自身のスマートフォン上で楽しむことができます。SNSにもシェアできるので、友達や家族にも自慢できますね(笑)。
※【キミもスパイダーマン】のみ、実施期間は2019 年1 月31 日(木)~3 月中旬までです。
【アートワーク展示】
『スパイダーマン:スパイダーバース』のアートワークが壁面に展示されているほか、本作の映画プロデューサーChristina Steinberg(クリスティーナ・スタインバーグ)がソニースクエア渋谷プロジェクトを訪れて語ったオリジナルインタビューも公開しています。
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は、アメリカで2018 年12 月より先行公開され、シリーズ史上初となるゴールデン・グローブ賞アニメーション作品賞を受賞。日本語吹き替え版では、人気声優の小野賢章、宮野真守、悠木碧がメインキャストを務めることでも話題を集めています。本作の世界観を最新技術で味わうチャンスです。ぜひ足を運んでみてください。
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』公開記念The『スパイダーマン:スパイダーバース』Experienceオープン内覧会:2019年1月31日取材 TEXT by Myson
The『スパイダーマン:スパイダーバース』Experience
2019年1月31日(木)〜5月6日(月・祝)
ソニースクエア渋谷プロジェクト(東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷モディ1階)
ソニースクエア渋谷プロジェクトサイト
『スパイダーマン:スパイダーバース』
2019年3月8日より全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
トーキョー女子映画部での紹介記事
スパイダーマンになってきました!? The『スパイダーマン:スパイダーバース』Experience体験リポート はコメントを受け付けていません
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』来日ジャパンプレミア:エミリー・ブラント/平原綾香、谷原章介(日本語吹き替え版・声優)
本作でメリー・ポピンズを演じたエミリー・ブラントが初来日を果たしました。イベントの冒頭では、日本語吹き替えでエミリー・ブラントが演じるメリー・ポピンズの声を務めた平原綾香が日本版エンドソングの”幸せのありか”を披露。かなりの高音もありましたが、さすがの歌唱力でした。平原綾香はオーディションでこの役を得たそうですが、日本語吹き替えでマイケル(ベン・ウィショー)役を演じた谷原章介もオーディションで決まったそうです。経歴が華やかな2人にもオーディションがあるとはビックリですが、それだけ丁寧に作っているんですね。
そして、来日したエミリーが階段の上から華々しく登場。「今回初めての日本です。滞在している1分、1分を本当に楽しみながら過ごさせて頂いて、本当に愛が溢れる歓迎を受けております。『メリー・ポピンズ リターンズ』を早く日本の方に観てもらいたいとワクワクしています。もしかしたら世界のどの国の方よりもこの作品を大切にしてくれるのではないかと思いますし、今までいろいろ声をかけて頂いたなかで感じる部分があります。それに一番好きなのは日本食なんです。なので今回は本物の日本食をたくさん頂いていて、最高の時間を過ごしております。そして日本の素敵な方々に会えて大変嬉しく思っています」と挨拶をしました。
メリー・ポピンズを演じて苦労したところを聞かれるとエミリーは「一番の挑戦は踊りだったんです。ダンサーとしてのトレーニングを受けたことがなかったので、非常に大きな挑戦でした。実はそのナンバーのリハーサルは9週間かけて行われまして、臨むことができました。もう一つの挑戦は自分なりのメリー・ポピンズを作るという、その勇気を持つということでした。何といっても非常に素晴らしいジュリー・アンドリュース(1964年のオリジナル作品でメリー・ポピンズを演じた女優)さんがアイコンと呼べるようなキャラクターを作り上げたわけで、その後に続く自分が、いかに自分なりのメリー・ポピンズを作れるのかというのが大切だったからです」と答えました。
メリー・ポピンズとの共通点について聞かれると、「アハハ!」と大きく笑いながら、「空を飛べることでしょうか(笑)。ただ日本酒を頂かないと飛べないですけど」とジョークを飛ばしました。「本当に彼女と似てれば良かったのにと思います。今まで演じたどのキャラクターよりも、この人に似ていたらなと一番思います。自分の娘達もママはもっとメリー・ポピンズに似ていて欲しいと思っていると思います。そうすればバスタブでイルカが踊り、飛べますからね」と続けました。良いお母さんぶりが伺えますね。
続いてエミリーと平原に「もし魔法を使えたら、誰にどんなことをしてあげたいか」という質問が出ると、エミリーは「何よりもまず家のバスタブにイルカを登場させることでしょうか」と答えました。平原は「飛びたいですね。でも今回エミリーが演じるメリーには、厳しい中にも子どもに対する愛があって、だからエミリーさんのメリーみたいに世界中の子ども達を元気にする魔法があったら良いですね」と回答。するとエミリーは「平原さんの答えは、私のより全然良かったです、アッハッハ!ちょっと浅い答えをしてしまったのかしらと思っております(笑)」と反省を述べて、会場を沸かせました。
次に谷原も同じ質問をされて「僕は6人子どもがいるんですけど…」と話し始めると、エミリーが驚いた様子で「6人子どもがいるの!ワオ!あなたこそメリー・ポピンズが必要ね」と興味津々に。谷原は続けて「それで子ども達が結構やんちゃなので、しつけて欲しいです」とコメントしました。それに対してエミリーは「とても素敵なお父様なんですか?ちょっと優し過ぎちゃったりしてますか?」と聞くと、谷原は「ガンガン怒りますよ。今この顔は嘘の顔ですから。きっつく怒ります」と返しました。
会話の中からも、素敵なお母さんなんだろうなというのがヒシヒシと伝わってきましたが、すごく気さくな態度など、ますますエミリー・ブラントが好きになりました。日本がとても気に入ったようなので、また来てくれると良いですね。前述にあるように、エミリー・ブラントらしいメリー・ポピンズがとても素敵なので、どんなメリー・ポピンズになっているか、ぜひ劇場で確かめてください。
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』来日ジャパンプレミア:2019年1月23日取材 TEXT by Myson
『メリー・ポピンズ リターンズ』
2019年2月1日より全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/コリン・ファース
■TJE Selection イイ男セレクション/ベン・ウィショー
■TJE Selection イイ男セレクション/リン=マニュエル・ミランダ
エミリー・ブラント、子だくさん谷原章介の話に興味津々『メリー・ポピンズ リターンズ』来日 はコメントを受け付けていません
映画『フロントランナー』来日記者会見:ヒュー・ジャックマン
1988年に行われたアメリカ大統領選挙にまつわる実際のスキャンダルを映画化した本作の PRのため、主人公のゲイリー・ハートを演じたヒュー・ジャックマンが来日しました。本作に出演しようと決めた理由について「2つほど理由があります。1つ目はジェイソン・ライトマン監督と仕事がしたかったからです。『JUNO/ジュノ』『マイレージ、マイライフ』『サンキュー・スモーキング』、こういう映画が私は大好きで、彼と仕事ができる機会を待っていたんです。彼が演出するキャラクターは、白黒ハッキリしないような複雑なキャラクターです。違ったいろいろな作品にチャレンジしていて、感慨深い、いろいろな気持ちを呼び起こす作品を持っていると思います。2つ目の理由はストーリーに引き込まれたからです。(次期大統領として)最有力候補とされていた人が政界から転落するまでの3週間のストーリーですが、今まで私がやった役とは全く違います。非常に謎めいたプライベートな人ですし、非常に知性のある頭の切れる人で、私とはちょっと違いますが、チャレンジしたかった。皆さんこの作品を観ると、きっと疑問が生まれると思うんですが、答えを出していないところを私は気に入りました。今の政治的な制度、アメリカだけではなく世界中の制度に対していろいろ考えさせられるような作品になっていると思いますし、どの人についていくか、どの視点から映画を観るかというのが大事で、それを自由にやらせてくれる作品だと思います。私は21歳で大学を卒業しましたが、その時専攻していたのがジャーナリズムだったんですね。もし俳優になっていなかったら、今皆さんが座っている席に私が座っているということもあり得たと思うんです。非常にジャーナリズム、マスコミ、プレスに関して私は興味があって、まさに1987年のこの出来事は政治家とジャーナリズムを変えてしまったというストーリーだと思います。今この時代になったというのも、過去にこういう出来事があったからということで、ターニングポイントになったと思います。ジャーナリストが記者会見の席で次期大統領候補に「あなたは不倫をしていますか?」という質問はそれまでにあり得なかったことですし、3人のジャーナリストが彼を待ち伏せして、朝の2時頃に路地裏で質問するなんてこともあり得なかったんです。そういうことが初めて起きた、そういう時代です」と背景を詳しく語ってくれました。
次に「いろいろなものを失ったゲイリー・ハートが、逆にこの出来事で得たものがあるとしたら、何だと思いますか?」という質問について、「実はゲイリーさんから直接聞いたんですけど、自分の人生において一番酷かった、辛い3週間についての映画だと言っていました。しかし彼は上院議員を長く務めて、この出来事の後もいろいろなことをやっているんです。つい最近彼は妻のリーさんと61回目の結婚記念日を祝っており、2人はまだ一緒にいるんです。大統領予備選を辞退したのも家族を守りたいというのが一番大きなことだったと思うし、選挙制度というものの神聖さも守りたかったということもあります。彼のチームは予備選を辞退しなくても済む方法があったんじゃないかと言っていますが、彼はそういう道はとらない。いずれにしても公職にある人達とジャーナリズムの関係があの時から変わっていったということは否めないと思います」と答えました。
「スキャンダルの発覚前まで、ゲイリー・ハートが国民の心を掴んでいた要因を教えてください」という質問については、「すごくリサーチしました。今回初めて、まだご存命の方を演じるわけで、彼がこの映画を観てどういう感想を持つかということに非常に責任を感じました。彼が自分の話を語るんじゃなくて、私が彼になって語るわけですから、そういった責任感は感じておりました。彼は当時も今も非常に理想主義者なんです。若い人達をインスパイアする技術を持っていましたし、1984年、1987年は若い人達に非常に支持されて、ジョン・F・ケネディの再来ではないかと皆から言われていたんですね。変革ができる人間だと思われていました。彼が一番政治家として優れていたのは、10年、15年先を見ていたということなんです。ある時彼は、スティーブ・ジョブズとガレージでお昼を取っています。まだスティーブ・ジョブズがガレージでコンピューターを作り始めた頃ですね。そんなスティーブとの会話の中で、これからはコンピューターの世界になるからすべての教室にコンピューターを入れるようにしようというような発言をしています。これが1981年。1983年にはアメリカはあまりにも石油にこだわり過ぎているということで、中東での戦争になりかねないと発言していましたし、1984年にゴルバチョフと会っていて、冷戦時代は終わったけど、中東で過激派が生まれるということも予測しています。そして2000年にはテロの襲撃を受けるという警告もしているんですね。ですからこのような人がリーダーになっていたら、非常に違った世の中になっていたと思いますし、本当に人々に愛されていたし、今でも愛されているんですね。より良い世界を築けた人ではないかと思います」と、ゲイリーの魅力について詳細を話しました。
「SNSがなかった時代から、今SNSがある時代になって、ジャーナリズムはどう変わったと思いますか?もしゲイリー・ハートが今政治家だったら、SNSをどう活用したでしょう?」と聞かれると、「ジョージ・ステファノプロス(クリントン大統領のコンサルタントだった人物)さんが言っていたのは、ゲイリー・ハートのシチュエーションはいろいろなことが変わりつつある時代だったということです。今情報にアクセスするということに限界がなくて、何でもアクセスできます。政治家は単なる政治的なリーダーとして思想とか政策だけをやっているのではいけない時代で、要するに人から好かれる、共感される人物でなくてはいけないし、今情報が早すぎて本当にリアルタイムですべてをやっていかなくてはいけない。コマーシャルでは政治家はカッコ良く見えたりするわけですけど、チームの裏側は雑然とした状況ですし、即断しなきゃいけないことがいっぱいあります。だからこれは政治家にとっても大変ですし、ジャーナリスト達にとっても大変な時代になってきたと思うんですね。もう反省する、考え直す時間がない。以前はデッドラインが夜の11時だったら1日書く時間があったとしても、今はすぐに書かなくてはいけないという時代になっていると思います。私は1991年に学校を卒業して、ジャーナリストになろうという気持ちもあったんですけど、非常に難しい時代だったと思います。(ジャーナリストの)仕事もだんだん減ってきているし、必ずしも経験豊富だから良いモノを書けるかというと今はブログですべての人が書ける時代ですし、だから私はジャーナリストの方々にものすごく尊敬の念を持っています。質の良いものを書くのがどんなに大変かというのも本当にわかります。そしてもしSNSがあったら、ゲイリーはたぶん気に入らなかったと思います。もちろん受け入れるしかないと思いますが、ある時彼のチームの1人が言っていたんですが、我々が皆でXをやろうよと決めた時にゲイリーはミーティングを止めて、”Xは今この時代、この場では良いけど、果たして私達がホワイトハウスに8年いるつもりと考えた時に、良いかどうか”と、グローバルにすべての国にとってそれが影響を及ぼす8年間のことを考えなければいけないと、非常に慎重な発言をしています」と述べました。
自身ももともとジャーナリズムに深い関心があるだけあって、すごく内容の濃い回答をしてくれたヒュー・ジャックマン。ヒューのこの話を聞いた上で本作を観ると、より理解が深まり、広い視野で観ることができると思います。ぜひいろいろな視点で本作を楽しんでください。
映画『フロントランナー』来日記者会見:2019年1月21日取材 TEXT by Myson
『フロントランナー』
2019年2月1日より全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/ヒュー・ジャックマン
■TJE Selection イイ男セレクション/J・K・シモンズ
■TJE Selection イイ男セレクション/アルフレッド・モリーナ
→トーキョー女子映画部サイトに戻る
もし俳優になっていなかったらジャーナリストに『フロントランナー』ヒュー・ジャックマン来日 はコメントを受け付けていません
映画『アリー/ スター誕生』来日ジャパン・プレミア:ブラッドリー・クーパー/ローラ(スペシャルサポーター)
本作PRのため、初監督及び主演を務めたブラッドリー・クーパーが来日。ブラッドリーは「(日本語で)アリガトウゴザイマス。夢というものがどういうものなのか、夢を追うことがどういうものなのか、自分の声を見つけることがどういうことなのか。この作品を観ることでより皆さんが夢を見られること、そして夢を追えること、夢を叶える、そんなきっかけになれば嬉しいです」と挨拶。そして、ドレス姿で寒さをこらえているローラを見て、自身のコートを着せ、ブラッドリーの紳士的な行動に、会場からは歓声が上がりました。
司会から世界で大ヒットしている状況などが改めて発表され、それについて聞かれたブラッドリーは「とてもホッとしています。自分にとっても本当にパーソナルな作品でしたから、皆様に同じような気持ちで観て頂けるのかと、考えていました。皆さんが本当に努力をして、自分のすべてをこの作品にもたらしてくれて、とにかくリアルさを追究し作った作品です。なのでとても嬉しく思っています」と喜びを語りました。
主演としてもゴールデングローブ賞にノミネートされていることで、役作りについて聞かれると、「今回演じたジャクソンは、観客の方にとにかくリアルに感じて頂かなければ、そもそもこの映画に入っていけないと感じていました。けれども今まで歌ったこともなければ、ギターもピアノも弾いたことがなく、しかも今回は歌っているシーンは生で歌って収録しています。そのためにさまざまな方が力を貸してくださいました。ルーカス・ネルソンさんが一緒に作曲、作詞をしていますが、彼のバンド“プロミス・オブ・ザ・リール”が今回演じているキャラクターのバンドもしています。そのほかボーカルのコーチングを受けたり、いろいろなことを学びながら、時間をかけて努力をして作っていったキャラクターです」と振り返りました。ローラは「今までギターもピアノもやったことがなかったと言ってたから、ウソ!って思って。それくらいすごく上手だった」とコメントしました。
女優としてのレディー・ガガについてブラッドリーは「彼女ほどさまざまなことを達成されている方が、ステージで歌ったことがないような演技をしなければいけないシーンがあったんですけれども、彼女が毎回毎回ステージに上がるのがとても怖くて怖くてしょうがない、そう見えたんですね。それくらい素晴らしい演技でした。そしてすべての面においてとにかく努力を積み重ね、自分の持てるすべてを出してくださって、自分のもろい部分もオープンに見せてくださって、アリーの求めるすべてのものに答えてくれました。だからすごくリアルに感じて頂けると思うんですよね。自分自身の魂と心をこの作品に与えてくれたから」と絶賛しました。
レディー・ガガと歌ったことについては「忘れられない瞬間になりました。本当に一緒に歌っていても居心地良い空間を作ってくれて、僕自身を本当にジャクソンであるように見てくださるんですね。そのことが僕に大変な自信をくれました。実は今回かなり制作初期から、歌は全部生で歌おうと2人で決めていたんですが、彼女の励ましがあったからこそ、自分で歌うという自信を持てたんだと思いますし、現場では彼女が歌っている姿を見るのは本当に僕達も光栄でした。同時に彼女が勇気をくれたからこそ自分も歌えたのだと思います」と語りました。
そして歌、音楽はグラミー賞で主要2部門を含む4部門にノミネートされ、楽曲制作への監督としてのこだわりを聞かれると、「歌は、2人が恋に落ちる時、2人がアートを分かち合う時、欠かせない役割を果たしています。脚本を書いているなかで、この物語の欠かせない一部になっていきました。すべての曲が物語にとって意味があるものになっているんですが、ガガさんはもちろん、ルーカス・ネルソンさんや、素晴らしい音楽家の方々に参加して頂いて、最高の楽曲を練って練って作っていきました。素晴らしい体験だったんですけども、僕自身はこの作品に入る前にまさか自分が作詞・作曲、アレンジをするなんて思ってもいなかったので、たぶん制作過程でジャクソンという人間に少しずつ命が吹き込まれていったのだと思います」と答えました。
とても穏やかににこやかに話すブラッドリーの優しさがこの作品にも表れているようにも思いました。ローラも「ローラ泣きした!」と絶賛していたように、歌もドラマも心に響く内容になっています。ぜひ音の良い劇場で観て欲しいです!
映画『アリー/ スター誕生』来日ジャパン・プレミア:2018年12月11日取材 TEXT by Myson
『アリー/ スター誕生』PG-12
2018年12月21日より全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/ブラッドリー・クーパー
レディー・ガガが勇気と自信をくれた。ブラッドリー・クーパー来日『アリー/ スター誕生』 はコメントを受け付けていません