映画『バンブルビー』来日ジャパンプレミア:ヘイリー・スタインフェルド、トラヴィス・ナイト監督、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ(プロデューサー)/土屋太鳳、志尊淳(日本語吹き替え版声優)
“トランスフォーマー”シリーズの人気キャラクター、バンブルビーにフォーカスした『バンブルビー』の公開を控え、主人公チャーリーを演じたヘイリー・スタインフェルドと、日本の文化に由来する『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』で手腕を発揮し、今回実写に挑戦した注目の監督、トラヴィス・ナイト、そして、“トランスフォーマー”シリーズを手掛けてきたプロデューサー、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが来日しました。
登壇したヘイリーは、「日本は世界でも大好きな場所の一つです。13、14歳くらいの時に初めて来た時から日本が大好きになりました。そして自分にとってとても意味のある大切な作品と共に日本に来られて、また“トランスフォーマー”の聖地である日本の皆さんにこの作品をご紹介できますことができてとても嬉しいです。ぜひ気に入って頂けると思います。ありがとうございます」と挨拶。ナイト監督は、「本当にワクワクしています。実は父と一緒に8歳の時に初来日しました。その時私の人生は変わりました。本当に日本のものが大好きになりまして、そのインスピレーションが前作の『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』という映画に繋がりました。今回は『バンブルビー』という作品なんですけど、“トランスフォーマー”という作品自体が生まれたのが日本ということで、(世界での公開順として)最後が日本でとても嬉しいです」とコメントしました。
ボナヴェンチュラは、「日本は“トランスフォーマー”発祥の地というだけでなく、このシリーズ全作品を通して、本当に熱心に日本の方は支持して頂き、とても感謝しています。よくことわざで“美味しいものは最後にとっておけ”と言いますが、世界での公開のタイミングが最後だというのは、それだけ日本のファンが私達にとって大事だからなんです。そういう感謝も込めて、ぜひこの映画を楽しんでください」と述べました。そして、この映画の製作について聞かれると、「この映画がこれほど素晴らしい完成度に仕上がったのは、隣りに立っている2人のおかげです。ヘイリー演じるチャーリーという役柄と、もう1人の主人公と言えるバンブルビーの心温まる関係性というものに重点を置きました。キャラクター重視の今までとはひと味違う“トランスフォーマー”になっていると思います。そしてトラヴィス・ナイト監督の手腕も見事に発揮されていて、アクションはもちろんあり、今までの“トランスフォーマー”的な部分で楽しめるところもありますし、もっともっと感動的なエモーショナルな物語になっていると思うので、その辺に注目して欲しいと思います」と語りました。
ナイト監督は、制作するにあたり、日本を意識したところや、今回は実写というところで前回のアニメと違うところなどを聞かれると、「私が監督した2本は日本と関連性がありますが、本当に偶然ではありません。先ほども言いましたように初来日した時にものすごく日本に影響を受けました。その影響を受けた2年後、私の家に日本がやってきました。というのは、“トランスフォーマー”の漫画やおもちゃがやってきて、本当に私は大好きだったんです。今日、この映画を持って来日して、ここに立っていることは本当に感慨深いです。実写映画とアニメの一番の違いは、アニメーションというのはとにかくゆっくりです。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の場合は5年間かかりました。実写映画は、ものすごくペースが速いですね。エネルギーがすごく込められていて、もちろん情熱はどちらも同じなんですけど、スタッフの動きも、私の隣りにいる女優さん(ヘイリー・スタインフェルド)も素晴らしいし、どんどん進めていくというのが一番の違いじゃないかと思います」と答えました。
ヘイリーは、日本でバンブルビーが“カワイイ”と言われていることについて、バンブルビーと共演しての印象を聞かれると「本当にカワイイと思います。特別なところ、可愛らしさは、人間ぽさでしょうか。ナイト監督の手腕によって、彼の目や、小さな耳のような部分の動きや、バンブルビーの反応の仕方をご覧になると感じて頂けると思うんですけど、とても人間ぽいんですね。また人間とロボットの関係を観ているだけでも、彼が地球を守りたい、そこに暮らす人間を守りたい、チャーリーを守りたいという思いも伝わってきますし、本当に彼は愛に溢れていて、感情的で、とても愉快で、文章の作り方がとても独特なんです。そういう素婆らしい、ワクワクするキャラクターを皆さんに楽しんで頂けたらと思います」と話しました。確かにバンブルビーの動きは本当に細かく演出されていて、ヘイリーが語ってくれた部分にもぜひ注目して頂ければと思います。
そして、今回日本語吹き替え版で声を担当した土屋太鳳と志尊淳が登壇。声優を務めた感想を聞かれると、土屋は「本当に光栄です。映像と声を合わせて練習する時に何度も何度も映画を拝見させて頂いて、やっぱり落ち込むこともあるんですけど、すごくパワーを頂きました。今日は皆さんと同じ舞台に立てて本当に光栄です」とコメント。
志尊は「メモの吹き替えをやらせて頂きました、志尊淳です。個人的に“トランスフォーマー”シリーズは大好きな作品で、このような形で関われることを本当に光栄に思っています。声優の仕事は初めてなんですけど、役者をやってきた自分に何ができるのかと考えた時に、アメリカで作られたこの作品を言語が変わっても、まっすぐ同じように日本の皆様に伝える事を意識して、務めさせて頂きました」と語りました。
チャーリーを演じたヘイリーと、声を担当した土屋は、チャーリーとの共通点を聞かれると、ヘイリーは「もちろんチャーリーに共感できるところはたくさんあります。チャーリーという人物は18歳になる間際の、10代の女性としての描写がとても忠実だと思うんです。人生ってどういうものなんだろうと見いだしながらも模索していて、私自身もそこを経験しましたし、未だに見失ったり、ちょっと不安になったり、混乱したりするんですけど、この気持ちはずっとなくならないかも知れません。そういった気持ちや時をこの映画の中では完璧に捉えていると思います。そしてよく若い女性がスーパーヒーローのようにすべてを救うというのは映画でよく観られますが、チャーリーの場合は特別な能力を持っているわけでもなく、彼女自身の力だけで充分に周りの支えもありながらやっていけるというところがこの映画の素晴らしいところです」と返しました。土屋は「ファンタジーなんですけど、チャーリーが心の傷を乗り越える、ドキュメンタリーのような映画だなと思いました。その中で吹き替えをする時に、言語が違うので、英語では“ハッ”と言っているだけのところに、日本語ではセリフが入っていたり、そういうところが難しかったです。チャーリーとの共通点は、弟を使う…、使うっていうか…(笑)。“美味しいご飯を食べれるから、ちょっとこれやってくれない?”みたいな、弟を使…、ちょっと利用するところは似ているなと思います(笑)」と、ユーモアを交えて回答しました。
最後にプロデューサーのボナヴェンチュラは、「今日いろいろトークをしながらふと思い浮かびました。これだけ散々、日本が発祥の地だと言ってますけど、私はこれまで全6作品“トランスフォーマー”の製作を手掛けてきて、そのうちできちんと皆さんに対する感謝の気持ちを、スクリーンの中でオマージュとして捧げてないという非常に大きな失念をしたことを思い出したんです。なので、まず“トランスフォーマー”シリーズの次の作品があるとすれば、東京を爆破して、ブチ壊して…、京都でも大阪でもないですよ、東京をです。バンバンに壊すとか、何らかの形で皆さんに心からの感謝の気持ちをお伝えしようかなと思いました」と発表!会場からは大きな拍手が起こりました。これは次回作もすごく楽しみですね!イベントの最後には、ヘイリーが会場の皆の動画を撮りたいとスマホを取り出し、会場からは大きな声援が贈られました。
ヘイリーは劇中のキャラクターとは全然雰囲気が異なり、すごく大人っぽくなっていて、綺麗でした。トラヴィス・ナイト監督はイケメン!製作のボナヴェンチュラも、次回作のプレゼントを約束してくれて、楽しい来日イベントとなりました。土屋太鳳、志尊淳による吹き替え版にもご注目ください!
映画『バンブルビー』来日ジャパンプレミア:2019年3月12日取材 TEXT by Myson
『バンブルビー』
2019年3月22日より全国公開
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト
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■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/ディラン・オブライエン(バンブルビーの声を担当)
■TJE Selection イイ男セレクション/ジョージ・レンデボーグJr.
■『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(“トランスフォーマー”シリーズ3作目)
■『トランスフォーマー/ロストエイジ』(“トランスフォーマー”シリーズ4作目)
■『トランスフォーマー/最後の騎士王』(“トランスフォーマー”シリーズ5作目)
キャプション
“トランスフォーマー”次回作で東京へのオマージュを約束『バンブルビー』ヘイリー・スタインフェルドほか来日 はコメントを受け付けていません